回帰現象 肆

「ペトリ　35E」で、試し撮りしました。

昭和４５年３月発売のカメラです。

私が、６歳になる年。



フィルムを取り込む時にミスがあったのか右側の白い部分が気になりますが、

現在に居ながら、過去を写し取っている様な絵に感じます。

最短撮影距離が、3.5ｍ。

日差しが強い日中の絞込みを期待して、3.5ｍ以下で撮影するとこんな感じ。
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シャッターボタンのストロークが長く重いのでブレもあるのでしょうが、
やはり、ピントは合いませんでした。　約2.2ｍ位か・・・？

花が飛んでいるのは後ろのガラスの色のせいでしょうか、　黒が無ければ、期待通りに絞込みによってピントと露出も合っていたかもしれません。



地元商店街の路地裏です。

このカメラで撮ると、やはり、《昔》が写るような・・・・

色味が独特なレンズなのか、それともプログラムの癖なのでしょうか、赤が存在を主張しています。

久し振りにフィルムカメラで撮りましたが、写りだけならデジカメに限ります。

なんせ、レンズが高性能！　　制約が少ない！

技術の進歩に改めて驚くと同時に、このカメラでチャンと写真を撮っていた前オーナーが、このレンズを通して見たであろう景色に想いを馳せます。

まっ、こうでも思わないと、ただの失敗写真になってしまうので、憧憬というフィルターが必要かと・・・

しかし、撮ってから出来上がるまでの時間、ドキドキですよね。
撮り直し利かないし、失敗してても現像されてくるから小銭が減りますが、写真を撮っても、真っ先に見るのは現像してくれた赤の他人っていうのも、デジカメ写真専用のプリンターで印刷している環境では新鮮です。