clef

半径1mの世界

トラウマ

2005-05-21 | Weblog
バタフライ・エフェクトを観て来ました。
簡単に言ってしまえば、過去に戻って人生を変えてくる
タイムスリップ系なので、ありきたりなものに聞こえますが、
これが意外にもよくできている。

幼少の頃、時々記憶がなくなってしまう主人公が、ある日その対策の
ために書いていた日記を読み返し、失っている記憶を取り戻そうとする。
その記憶がクセモノで、心に深い傷をあたえるような凄まじい記憶ばかりなのです。
彼は日記を読むうちに、過去へ戻りその当時の自分に意識を入れて行動することが
できるようになる。
そして好きな彼女の悲惨な状況を変えて、二人が幸せになるように過去を
操作しようとする。なぜなら、子供の頃引っ越す時にいつか迎えに来ると約束していたから。
だが少しの過去の操作が大きな過ちを背負ってしまう。
それにより、自分にとって大切な人々が、散々な悲惨な目にあっていくのだ。
しかも、よかれと思い修正しなおすたびに転落の一途をたどっていくよう。

最終的な彼の判断はともかく、ラストシーンがちょっとどうかと
思ったのだけれど、結局運命と言うのはこうゆうものだとも
解釈できると思い(それこそ神のなせる業)、一応納得。

脚本がしっかりできていると思ったし、この時間内にこれだけ
上手く収められたのは凄いと久々に思いました。
よくよく今思えば、彼が子供の頃意識をなくしていたのは、昔に戻り
意識に入り込んで行動していたからかもしれません。
そう思うとなお更脚本がいい。
ちょっと残酷なシーンもあるので、自信がない方は要注意です。

今回の映画で何度もトラウマに立ち向かった主人公は、なかなかタフ。
しかも最終的には自分自身で打ち勝ったわけだし。
なんだか観終わってからこうゆうふうに色々と考え深くなる映画は楽しい。

ところで、自分の怖かったものを彷彿とさせることが。
予告編で『楳図かずお 恐怖劇場』を観てしまいました。
どなたの作品か忘れましたが・・・男の子が芋虫になっていくとても不気味な漫画を
小学生の頃借りました・・・あれは、かなりトラウマ。
大抵なんでも読んだ本のストーリーは記憶に残るのにどうもこれは封印したらしい。
思い出せない。
あー。とりあえず、意識の切り替えで払拭☆

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