中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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アイルランド紀行(5)アムステルダムの休日

2007年06月01日 04時52分19秒 | アイルランド;ダブリン・キラーニー

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           アイルランド紀行(5)
           アムステルダムの休日
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             ※残念ながら,今回の記事に対応する写真がないので,
              拙いスケッチを写真の代わりにします。



第2日目:2002年6月15日(土)

<素晴らしいアムステルダム>

■アムステルダムの朝
 旅行第2日目の朝をアムステルダムの息子の家で迎える。日本時間との時差のために夜中の1時頃目が冴えてくる。無理をして眠るが,2時半頃,また目が覚める。その後,少しウトウトとするが直ぐに目が覚めてしまう。眠るのを諦めて,ノートパソコンの電源をONにする。そして,昨日撮った写真や,学会で発表する資料の下見などをしながら,眠くなるのを待つ。外では食用蛙だろうか,「ボウ・・・ボウ・・」と太い声で鳴いている。 4時30頃,次第に外が明るくなり始める。日本では聞いたことのない美しい小鳥の囀りが聞こえてくる。
 「ピィ~,ピィ~,ピョ,ピョ・・ピィ~,ピィ~,ピョ,ピョ・・」
と澄んだ声が,朝の清々しさを引き立てている。
 8時07分頃,孫の泣き声が聞こえてくる。そろそろ孫が起き出したようである。そろそろ,居間へ降りても良いかな・・・
 8時40分から朝食。パン,ヨーグルト,チーズ,サラダ,コーヒーなど,軽快な朝食である。息子夫婦は,赤ん坊の世話や後片付けて忙しい。

■近くのショッピングセンターで買い物
 10時30分,掃除洗濯など日常の家事が一段落してから,買い物に行く息子に付いて,近くのショッピングセンターへ買い物に行く。家の前の道を直ぐ左折,ついで右折すると道幅1.5メートルほどの散歩道になる。

               <長閑な散歩道(家内と息子)>
            

 ノンビリ,ユックリと,この道に沿って,10分ほど歩くと,運河に出る。運河の周りには,同じような作りのアパートが並んでいる。運河では親ガモが数羽の小ガモを従えて泳ぎ回っている。時々,親ガモが小さな木の枝をくわえて自分の巣まで運んでいる。すぐ右手がショッピングセンターになっている。中央の広場の廻りには20軒ほどのお店が並んでいる。中央の広場には,老人の姿が多い。主だったお店を一通り廻ってみる。
 まずは,衣料品屋。第一印象は地味。あまり良いものは置いていないように見える。次いで,ケーキ屋に入る。ここでチョコレートを購入するが,買い方が面白い。最初に番号札を貰う。その番号順に行列を作る。そして,1人ずつ注文をして購入する仕組みである。如何にもノンビリしていて能率が悪いような気がしてくる。
 本屋と文房具屋に入ってみる。特段に購入したいものはないので,店内を一回りして外に出る。
 最後にスーパーに入ってみる。果物や野菜が安いようである。小振りの林檎6個で約100円である。

クリーク沿いの散歩道
 買い物を済ませて,11時20分頃,ショッピングセンターを出て帰途につく。少々回り道をして,1000平方メートルほどの広場を通り抜ける。広場ではバザーが開かれている。即席の露店が沢山並んでいる。周りには子供達が元気に飛び回っている。どうやら近くの幼稚園が主催するバザーのようである。店頭に並べられている品物は,日本で見かけるバザーと同じようなものである。

         <幼稚園の建物:休日なので人気がない>
  
 やがて,クリーク添いの道に出る。クリークの向こうには,広い牧場が広がっている。この風景を見た途端に「クリークに落ちた牛」という童話を思い出す。ここでは食肉用の牛を飼育しているという。でも,余りに広い牧場なので,どこに牛が居るのか全く分からない。
 「オランダは何処へ行っても,この風景。子供を育てるには素晴らしい環境だと思うよ・・・日本にはこんなに恵まれた環境はないとだろうと思うよ。でも,何処まで行っても平らな所には飽き飽きしてきたよ・・・」
と元山岳部の息子がぼやく。
 涼しい木陰が続く散歩道が続いている。

         <クリークと牧場:牛の姿は見えない>

落ち着いた町
 11時39分に帰宅。
 丁度そのとき,孫が昼寝から目覚めて,ミルクを飲んでいる。
 今度は,息子の嫁,孫も一緒に,外で昼食を摂ることにする。息子の自動車に乗り込んで,12時55分に家を出発する。息子の家がアムステルダム市内のどの辺にあるのか良く分からないが,どうやらダウンタウンの南数キロのところに位置しているようである。アムステルダムは,丁度,仙台位の大きさの町のようである。大都会が沢山あるヨーロッパでは,どちらかといえば田舎町に属するというが,旅行者の私には落ち着いた素晴らしい町のように思える。
 私達を乗せた自動車は北へ向かっている。途中,マロニエの街路樹が美しい並木道を通り過ぎる。目に染みるような新緑である。
 「紅葉の頃も,綺麗だろうな・・」
と聞くと,息子の嫁が,
 「それが,紅葉は殆ど見られないんですよ・・・秋が深まって,そろそろ紅葉かなと思ってきてみると,全部葉が落ちてしまってるんです。ほんの1~2日しか紅葉の期間がないんです」
と答える。オランダでは秋になると,一騎に気温が下がってしまうようである。

           <マロニエが美しい街道>

■大きなピザ
 そして,オリンピックのレガッタ競技が行われた森の近くを通り抜けて,13時12分にボス公園に到着する。公園内の散策路を通って,ピザパイ屋に入る。茅葺きのような屋根のオランダ風の店構えが面白い。今日は土曜日のためか沢山の客で賑わっている。建物の廻りには沢山の露天席が並んでいる。日差しが暑いのに,日向の席は殆ど空いていない。私達はこれ幸いとばかり,大きな木の木陰の席に陣取る。息子の話によると,日照時間が少ないオランダ人には,私達のように好んで木陰に陣取る人達の気が知れないという。

          <ボス公園のピザ屋さん>
              ※後ろ姿は家内,息子の嫁,息子


 注文したピザは馬鹿でかい。大きなお皿に直径40センチメートルもあろうかと思われる大きなピザが乗っている。表面には糸チーズが山ほど掛けられている。大変美味しいが,一家揃って食べても,せいぜい3分の2程度しか食べられない。

         <直径40センチメートルの大きなピザ>

■割高な日本食材
 14時23分に駐車場へ戻る。これから買い物をして,家に戻る予定である。
 どこをどう通ったのか分からないが,格好の良い電車が通る電車道を経由して,15時丁度に,とあるアパートの1階にある日本食材専門店「Japanese Winkel DANK」という店に入る。店内は小さなコンビニ風である。陳列されている品数はかなり多いが,かなり割高な印象を受ける。
 息子が買い物を済ませてから,再び自動車に乗る。そして,ほんの5分ほど乗って,15時15分に帰宅する。
 時差のためか,ドライブで疲れたためか,とにかく無性に眠くなる。しばらく昼寝をすることにする。
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          <私の取材ノート>
   ※このブログの記事は,以下のような取材ノートから
    原稿を書いています。メモを取るのはとても楽しい
    ことだと思います。全部,現場で書いています。
    時間がなければ色は付けません。

                            (つづく)



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