中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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アイルランド紀行(16)キラーニー周遊(2)

2007年07月11日 21時16分11秒 | アイルランド;ダブリン・キラーニー
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           アイルランド紀行(16)
            キラーニー周遊(2)
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第7日目:2002年6月20日(木)(その2)

<キラーニー国立公園>

■キラーニーへ

 11時43分にマクルームを出発する。そして,また西へ,西へと進む。単調な田舎道が続く。
 12時丁度にバレイボーニー(Ballyvouney)を通過する。小さな街である。ほどなく,この小さな街を通過する。暫くすると進行方向右手に山並みが見え始める。そして,12時42分にキラーニー(Kellarney)の郊外に到着する。相変わらずどんよりとした空模様である。街中で駐車場を探し回り,13時丁度に市内中央と思われる場所に駐車する。
 まずは,駐車場近くのツーリストインフォーメーションを訪れる。四角のとんがり屋根の洒落た建物である。何人かの観光客が訪れている。店内には絵はがきや簡単な地図などが置いてある。英語に堪能なHさんが,窓口で「昼食を摂るのに適当なところはないか」と相談する。

    <インフォーメーションビューロー>        <ムスタングサリーの入口>

■ムスタングサリーで昼食
 雨足が強まる。インフォーメーションで教えて貰ったレストラン,ムスタングサリー(MUSTANG Sally’s)を探す。賑やかな街中を適当に歩いて,繁華街中心のやや広い道路を横断し,ムスタングサリーに到着する。派手な青い色に塗られた入口の上にムスタングの絵が入った大きな看板が掛かっている。入口から,階段を上って2階に入る。店内は意外に広いが,薄暗い。結構,沢山の客が入っている。今上った階段は店の中央にあるようである。寛大の周りをぐるり半周した場所のテーブルに案内される。
 何を食べたらよいか分からないが,一番安いホットドッグとスープを注文する。なぜかパンも付いてくる。スープは粉っぽかったが,味はまあ美味しい。サンドイッチは,とても美味しいが,付いてきたパンは,あまり美味しくない。何だかんだで,9.07EUも掛かった。

■キラーニー市内散策
 14時頃,ムスタングサリーを出る。細い路地のような所を適当に歩く。ときどき雨足が強まる。私達は,目抜き通りを散策する。路地の向こうに立派な寺院の高い鐘楼が見えている。聖マルトス寺院(St. Multose Church)である。キンセールの守護聖人マルトスが祀られているという。残念ながらスケッチする時間がない。
 街中の公園の片隅に,観光用の馬車が何台か待機している。先頭には白黒斑の毛色の馬,次に栗毛の馬が曳いている馬車である。
 14時26分にアランセーターマーケット(ARAN SWEATER MARKET)というアウトレット店に入ってみる。狭い店だが,羊毛製品が沢山並べられている。そいえば,アイルランドは毛織物で有名である。
 
           <アウトレット店とそこで買った帽子>

 アメリカ人らしい観光客が沢山入っている。そのためかこの店ではUSドルがそのまま使えるようである。レートは0.95EU=1.00US$になっている。私も,折角,アイルランドまで来たんだから,何か小さなものを記念に購入しようかと思い始める。どれもこれも,ビンボー旅の私には,全く手が出ない。ただ,外を歩いているときに寒かったので,防寒を兼ねて,一番単価の安い帽子を購入する。この帽子は,その後,とても重宝した。

■キラーニー国立公園
 15時04分,駐車場のレンタカーに乗って,出発する。
 これから,私達はキラーニー国立公園を一回りしようと思う。私達は下の湖(Lower Lake)沿いの国道N72に沿って,8キロメートルほど,西に向かう。そして左折して細い道路を南下する。左折して直ぐにビューフォート(Beaufort)という場所を通過する。さらに南下を続けて,ケイトカーミスコテージ(Kate Keameys Cottage)に到着する。
 駐車場の廻りに何軒かの店が並んでいる。私達と前後して数人のハイカーがいる。駐車場に車を停めて,暫くの間,辺りを散策する。ここから先,自動車で通れるかどうか良く分からない。そこで,一同より多少歩く余力のある私が,コテージから先の道を歩いてみる。道幅はそれ程広くはないが,なだらかな谷間の左岸をトラバースしながら,見える範囲では,ずっと先まで続いていることを確認する。
 
             <キラーニー遊歩道>
  直ぐに戻って,車で行けるところまで行ってみようと提案する。
 なだらかな登り道をユックリと進む。どんよりと曇った空から,ときどき雨が降ってくる。やがて私達を乗せた車は,小さな峠に到着する。峠から南側にさらに自動車道が続いているようだが,どこまで続いているのか良く分からない。再び私が先導役になり,先に出発する。かなり急ぎ足で,緩い坂道を登り続ける。道路は広いU字形の谷間の中を曲がりくねりながら,先へ先へと続いている。やがて,左に急カーブをして,橋を渡り左岸に渡る。どうやら,この先ずっと車で行けそうである。

             <キラーニーの峠>

 16時40分,私の後から来た車にピックアップして貰う。路面の状態が余り良くないので注意をしながら前進する。そして,16時55分に峠に到着する。峠の名前は分からないが,ここから先は下り坂が続くようである。私達は峠で休憩を取ることにする。
 両側には急峻な岩稜が続いている。標高はそれ程高くないが,岩が累々と重なっている。岩の間には灌木や高山植物がへばり付くように生えている。谷間には破砕された岩塊が散らばっている。岩礫を辿って稜線に出てみる。この稜線を境にして,今登ってきた道と,これから下る道が遠くまで続いて見えている。暫く稜線にいると,とても寒くなる。

                 <キラーニーの奥へ進む>

■道に迷う
 17時10分頃,峠を出発する。ここから先は単調な下り坂が続く。途中で道は枝分かれするが道標がないので,どちらの道を選んだらよいのかが,あまりハッキリしない。たまたま通りすがりの老人に道を聞くが,えらく訛りのある英語で,モソモソ言っているので,なかなか聞き取れない。多分,こちらの方だろうと思って先へ進む。すると道路がますます細くなってくる。
 「どう考えても,これはおかしいな・・・」
と全員が確信する。ナビゲーターをしていた私は,メンツ丸つぶれである。
 「とにかく,さきほどの三叉路まで引き返そう・・・」
ということになる。
 仕方なく,近くの一軒家の登り口をお借りして,自動車を反転させる。狭いところなので,助手席に座っていた私が自動車から降りて,「バックオーライ・・・」をする。急な登り道をバックギヤーでふかすので,大きな音がする。
 その音を聞きつけてか,近所のオバサンが出てくる。
 “Are you all right ?”
と,私達に聞く。これ幸いとばかりに,キラーニーへ引き返す道を伺う。オバサンの話だと,やっぱり先ほどの三叉路で道を間違えたことが分かる。
 「あなたがた,どこの国から来たの?」
と聞く。
 「日本からです・・・用事で来たんですが,休暇を取ってキラーニーへ遊びに来ました・・」
 「あら,そうですか・・・・実は,私の家に東京の大学の先生が長期滞在していますよ・・・あいにく,今日はいらっしゃいませんが・・・」

■上の湖
 今来た道を30分ほど掛けて引き返す。そして三叉路を右折して,18時23分に,上の湖(Upper Lake)が良く見える峠に到着する。もう時間が押しているので,湖を見物する間もなく,車窓から眺めるだけで通り過ぎる。
 どんよりとした北欧独特の天候が続く。その中で上の湖は静まりかえっている。岸辺の暗い緑に囲まれて湖水が灰色に静まりかえっている。

               <キラーニー上の湖>

■キラーニーから戻る
 18時50分,私達の車はキラーニー市内に入る。キラーニー市内で,国道N22号線に出る道順が分からなくなり,暫くの間迷い続けるが。何とかN22号線に乗る。その後は一路コークへ戻る。途中で,Nさんが運転する車と連絡が取れなくなり,別行動を取ることになる。
 20時頃,ようやくコーク市内に戻る。途中,ワシントン通り(Washington St.)のコンビニに立ち寄る。私はサンドイッチ,ナシ,オレンジ,ジュースを購入する。 20時30分にキャッスルホワイトに無事帰着。コンビニで購入したサンドイッチを食べて夕食代わりにする。シャワーを浴びて,そのまま就寝。
                               (つづく)


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