中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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シロヤシオが見頃の丹沢:塔ノ岳・丹沢山(今年26回目)

2009年05月19日 15時14分25秒 | 丹沢の山旅
                     <尊仏山荘のネコ番台>

    シロヤシオが見頃の丹沢:塔ノ岳・丹沢山(今年26回目)(1)
              (単独山行)
          2009年5月18日(月)

■今日も体調は今ひとつ

 爽やかな朝である.ここ数日,雨の日が続いていたので,私は何の躊躇もなく,丹沢の塔ノ岳を往復することにした.
 例によって,一日分のエネルギーを全部使ってしまうのではないかと心配するほどの勢いで,小田原駅のホームを駆け上がってから,小田急線のホームを駆け下りて,何とか渋沢発大倉行の1番バスに飛び乗る.平日にもかかわらずバスは,かなり混雑している.その中に五条連の韋駄天Tさん,もうすぐ登頂2000回のM馬(以下Mさん)が居る.お互いに,「やあ,やあ・・」と挨拶を交わす.
 バスが大倉に到着すると,すぐにTさんは出発する.続いてMさんもサッサと歩き出す.私は最低限のストレッチだけはしたい.その間に,同じバスに乗り合わせた登山客は次々に歩き出す.結局,私は大半の方々より遅れて,7時05分に大倉を歩き出す.
 歩き出してすぐに,今日はどうも体が重い感じで,体調はそれほど良くないなと感じる.昨日までの雨のため,丹沢ベース付近の登山道に敷かれている玉石がぬるぬると滑りやすくなっていて,足元がおぼつかなくなる.

■深い新緑の登山道
 深い杉林の中の登山道を登る.林の中からは,「ピー,ピー,・・」という可愛い小鳥の囀りが絶えず聞こえてくる.
 7時24分に観音茶屋を通過する.今日は,まるで夏を思わせるほど,気温が高い.随分と自重して歩いているつもりなのに,ダラダラと汗がにじんでくる.高原山の家への分岐を過ぎる辺りから,ツツドリの啼き声がしきりに聞こえてくる.
 7時39分,見晴茶屋を通過する.そして,大倉尾根最初の急坂にさしかかる.特段,速度を上げているわけではないが,足が重く感じる.私は,すぐに呼吸が弾みそうになるが,どうしてもサッサと登りたくなる.そんな自分と戦いながら登り続ける.前回登ったときに比較して,登山道周辺の新緑は一段と深くなっている.緑陰を歩いていると,何回でも深呼吸をしていたくなる.
 8時04分,駒止茶屋を通過する.大倉を歩き出してから59分.わずか1分とはいえ,とにかく1時間を切ったことは嬉しい.これならば,塔ノ岳山頂まで,今日も,2時間20分台で到着できるなと確信する.
<4月上旬,下の写真と同じ場所から撮影した写真>


<若葉が重い枝と富士山>
 ※上の写真は同じ場所から撮影したもの.若葉の重さで木の枝が垂れ下がっている.

■若葉は重たいか
 堀山の尾根に出る.どこからともなくウグイスの啼き声が絶えず聞こえてくる.勾配の緩やかな尾根道は実に心地よい.前方から,五条連のY沢さんが,例によって2本ストックを実に上手に使って下山してくる.
 やがて,富士山がよく見える場所に到着する.例によって定点観測用の写真を数枚撮る.写真を撮っている内に,妙なことに気がつく.それは,枯れ枝から新芽が出て葉が育つにつれて,枝が葉っぱの重量のために垂れ下がってくるということである.当然といえば当然なことだが,つい1~2週間前には,枯れ枝の先が,富士山の上の位置にあったのに,青葉が芽吹いた今日は,富士山の中腹まで垂れ下がっている.
 「へえ・・・面白いな~ぁ・・・」
と見とれている内に,ついつい時間を費やしてしまう.

<今日の萱場平:路面が一寸濡れている>

■花立山荘
 堀山の家から先の長い登り坂は,何回登っても厳しい.特に今日は体調が今ひとつである.喘ぎながら,のろのろとした足取りで登り続ける.そして,何時もならば,6~7分で上れる長い階段を9分もかけて,やっと,8時57分,花立山荘に到着する.
 山荘周辺には誰も居ないが,富士山が見事に見えている.
 富士山の写真を数枚撮って,登り続ける.
 8時57分に花立場を通過する.相変わらず富士山と南アルプスの山々がよく見えている.ここでもいつものように写真を撮る.
 9時10分,金冷シを通過する.我ながら遅い! でも,今日の私はこんなもの.

<花立山荘前からの富士山>

■ご常連さんが次々と下ってくる
 山頂直下の階段の登り口で,下山してくる韋駄天Tさんとすれ違う.
 「今日は気温が高いですよ.+15℃でしたよ・・」
と教えてくれる.
 私が山頂に到着すると,入れ違いにMさん下山してくる.私が,
 「今日は,なかなか調子が出なくて大変でした・・」
と挨拶すると,Mさんは,何を勘違いされたか,
 「何も他人と比較することはないよ・・・人それぞれだから.まあ,お互いに元気に登山を続けましょう・・」
と私を諭す.

<鍋割山稜の新緑>

■塔ノ岳山頂
 9時24分,塔ノ岳山頂に到着する.山頂には微風が吹いている.大変心地よい.泊まり客だろうか,それとも,自家用車で早く来られた方だろうか.数名の登山客が山頂で日向ぼっこをしている.


<塔ノ岳山頂から富士山を望む>

■尊仏山荘
 山頂からの眺望を数枚写真に撮る.
 山頂で深呼吸をしてから,尊仏山荘に向かう.
 尊仏山荘は,現在,工事中である.入り口の上には,真新しく「尊仏山荘」と大きな字で書かれている.山荘前の工事用資材置場で,オーナーのHDさんが,片付けをしている.私を見つけて,
 「やあ,いらっしゃい・・・」と挨拶する.

<新装の尊仏山荘>             <ネコの居る番台>

■嫁さんは居ないか
 山荘に入る.小屋番のOさんが受付に座っている.私は,恒例の300円也のお茶を所望する.お茶を啜りながら寒暖計を見ると,外気温は+15.2℃になっている.暑い.まあ,こんなに気温が高いときに,2時間19分で山頂に到着できたので,「良し」としようか.
 先客は誰も居ない.Oさんと他愛もない雑談を始める.Oさんが,
 「今日,一番バスにご常連,乗っていましたか?」
と質問する.私は韋駄天のTさん,2000回間近のMさんのお二人以外見かけなかったと説明する.
 そうこうしていると,どこからともなく,営業部長のミー君がのっそりと現れる.そして,Oさんにピッタリと寄り添う.早速,ミー君の写真を沢山撮る.
 ミー君が番台の上に,ヒョイと飛び乗ってOさんに近づく.そこで,私は,ミー君と忠実な僕,Oさんのツーショットをデジカメに収める.
 「・・この写真,ブログに乗せちゃいますよ・・」
と私が茶々を入れる.すると,Oさんが,ミー君に頬づりしながら,
 「良いですよ・・『二人に良い嫁さん居ないか』って,書いてくださいよ・・」
と言う.Oさんが,
 「ところで,FHさんのブログ,何人ぐらいの人が見に来るんですか?」
と聞いてくる.
 「私のブログは,何の面白みもない内容です.ですから見に来る人は少ないですよ・・・仲間内が大半で,150人ぐらいかな・・・でもgooブログ全体で123万ブログあるんですが,その中では5,000~7,000番目位のことが多いですね・・」
 「1番アクセスの多いブログは,どんな内容ですか・・・」
 「そういえば,人気1番のブログ,私は見たことないですね.多分,若い人のブログだろうと思いますよ.」

<営業部長と部下のOさん>

■10日ほど早いシロヤシオ
 雑談をしていると,背の高い男性が山荘に入ってくる.先ほど花立山荘手前の急坂で追い越させていただいた方である.名前は知らないが,どうやらご常連のようである.ここで,私たちの雑談は一時中止.
 全員集って他愛のない雑談を交わす.そのうちに,私が苦手にしている花が話題になる.
 「すぐそこのシロヤシオが3分咲きで,もう少し下ったところのシロヤシオは満開のようですよ・・」
と,Oさんが教えてくれる.Oさんによると,今年の丹沢のシロヤシオの見頃は,例年より10日ほど早いようである.
 「今週末ぐらいが見頃でしょう.檜洞丸でも同じですよ.来週は遅いでしょうね」 「そうですか・・・では,ちょっと見てきます」
 「良いですね.私も,今日のような日には,外を歩きたいです.商売だから,ここに居なければならないけど・・・・写真を撮ったら見せてくださいよ」
 私は,予定を変更して,近場のシロヤシオを見に行くことにした.

 [シロヤシオの写真は次回掲載]
                           (つづく)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b447a3c838709ec69eff8123d9116d8d
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/592d0b17ea1b30e2aa7c66a44422641b 


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