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中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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沼津アルプス縦走

2009年01月18日 20時30分58秒 | 関東・伊豆箱根・上信越

                     <大平山山頂>

             沼津アルプス縦走
            (ARENAオフミ)
           2009年1月17日(土)

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 ARENAオフミでは,毎年恒例の沼津アルプス縦走を,2009年1月17日に行った.オフミとはオフラインミーティングのことである.いわゆるパソコン通信が話題になり始めた20年近くも前から,コンピュータ関連企業の経営者・管理者が中心になって開始したのが,このARENAオフミである.山旅スクール10期のlongtailさんが,このオフミの幹事長をしている.
 あれから幾星霜,肝心のフォーラムは事実上活動を休止しているが,オフミの方は相変わらず月1回の頻度で開催をしている.
 ARENAオフミでは,例年2月に沼津アルプスを訪れている.
 今回も,八重坂峠から歩き出して,沼津アルプス北側に位置する横山(標高182m),横倉山(256m),282メートル峰,鷲頭山(392m),大平山(356m)を縦走,山麓の多比に下山した. 今回の参加者は,男性ばかり7名.幸いなことに,天気に恵まれ,稜線から富士山,南アルプス,駿河湾がとても良く見えた.
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<ルートマップ>


使用地図:地形図1/25,000『韮山』『三島』

<プロフィールマップ>


■沼津へ
 6時28分に家を出発する.何時も丹沢塔ノ岳に出掛けるときよりも1時間以上遅い時間なので随分楽に感じる.大船に到着する頃には,東の空も大分明るくなっている.
 今日は恒例のARENAオフミの例会が開催される.今回は,例年通りに,1月の山行は沼津アルプスである.大船発7時15分の東海道本線沼津行に乗車するつもりだったが,車輌点検とやらで,電車が10分余り遅れている.まあ何でも良いやと思って,丁度ホームに入ってきた熱海行の電車に乗車する.電車が遅れたからか,車内は大分混雑している.結局,平塚まで座席に座れなかった.
 熱海で電車を乗り換えて,8時42分に沼津駅に到着する.
 今回の参加者は,若手2人,中年3人,高齢者2人の男ばかり,総勢7名である.

■八重山峠から横山へ
 沼津駅から,登山口の八重山峠まで,タクシー2台に分乗して向かう.
 どこを,どう通ったか,よく分からないが,9時02分に八重坂峠登山口に到着する.各自適宜ストレッチをして,8時13分,八重山峠登山口から登り出す.
 いきなり,やや急な上り勾配のジグザグ道が続くが,登山道は乾いた土のため,極めて歩き易い.先頭を行くSさんが,かなり速いピッチで登りはじめるので,果たして最後まで持つかなと気になる.単調な登り坂を登り続けて9時33分に横山山頂(標高189m)に到着する.山頂は灌木に覆われていて眺望は殆どない.
 
           <八重山峠から登り始める>                        <急坂を登る> 

■横山峠
 3分ほどの小休止の後,9時36分に横山山頂から真南に稜線沿いに緩やかな下り坂を進む.道幅は1メートルほどあり,枯葉が敷き詰められたように一面に散らばっている.長閑な感じの散策路である.
 鞍部を通過して,9時58分に横山峠(標高80m)に到着する.ここで,山麓からの登山道と交差する.私達が,丁度峠に到着したときに,地元の方,数名と一緒になる.お互いに軽く挨拶を交わす.
 「・・地元の方ですか?」
 「そうです.あなた方は何処からお出でですか?」
 「横浜からです.近くに素晴らしいハイキングコースがあって良いですね」
 横山峠から尾根道に入ると,途端に急な登り坂になる.同行の若手は大股にグングンと登っていく.私は彼らの後ろ姿を見ながら,
 「・・・あんな力任せの登り方をしたら,私はすぐに伸びてしまうな・・」
と感心する.ただ,思い切りキックしながら登るので,どうしても坂下へ小石を蹴落としてしまう.たまたま後から登ってこられた方から,
 「小石を落としていますよ」
と注意されてしまう.
 僭越かなと思ったが,次に休憩したときに,私は彼らに坂道の歩き方について,登山学校で習ったことを,そのまま伝える.

              <大倉山山頂から南アルプスを望む>

■徳倉山
 10時22分,急坂を登り切って,徳倉山山頂(標高256m)に到着する.
 山頂は芝生の広場になっている.ここで,私達も風景を眺めながら休憩を取る.眼下には駿河湾に面した沼津の街が見える.その先に5合目ぐらいまで真っ白な富士山が聳えている.丹沢辺りで眺める富士山よりも一段と大きく見えている.
 一同,思い思いに素晴らしい風景を写真に撮る.たまたま居合わせた夫婦連れのハイカーが,
 「皆さんの写真を撮りましょうか・・?」
と申し出てくれる.私は自分のデジカメを預けて,富士山をバックに写真を撮っていただく.7人全員が男性の写真は,後から見ても色気が無くて殺伐としているように思える・・・が,これはこれで良いものだとも思う.

                  <徳倉山から富士山を望む>

■千金岩
 10時40分に徳倉山を出発する.途中,何人ものハイカーとすれ違う.
 10時47分,鞍部(標高200m)を通過する.この辺りは緩やかで広い尾根道が続く.道の両側には灌木が生え茂っていて,眺望は殆どないが,緩やかな道は歩いていても,とても気分が良い.緩やかな上り下りを通過後,11時10分に282m峰と思われる所を通過する.ここから緩やかな下り坂になる.
 11時14分頃,千金岩を通過する.進行方向右手の道沿いにやや大きな岩がある.その岩に黄色のペンキで「千金岩」と大な字が書いてある.私はこの字を見て,
 「何ていうことをするんだろう・・・自然の岩にペンキで字を書くなんて言語道断である.岩の近くに案内板を付ければいいじゃないか・・」
と心の中で憤慨する.
 千金岩付近から眺望が急に開ける.眼下に入り江が見えている.その先に南伊豆の山々が続いている.
 「・・ここで昼食にしましょうか・・・」
と誰かが提案する.
 「まだ,時間が早いから,もう少し先まで行きましょう・・」
と幹事長のlongtail氏が決める.

                       <千金岩>

■大トカゲ場
 やや急な下り坂が続く.
 坂を下りきって,11時21分に志下坂峠(標高175m)を通過する.ここからやや急な登り坂になる.一同一列になって登り続ける.前方の枯れ木の間から,これから登る鷲頭山(標高392m)らしい山が高く聳えているのが見える.
 11時25分,私達は小さな山頂に到着する.山頂は空き地になっていて,沢山のハイカーが休憩を取っている.北を眺めると枯れ木の間から富士山が僅かに見えている.
 富士山への目線より少し高い位置の木の枝に,小さな案内板が縛り付けられている.この看板の説明によると,ここは「大トカゲ場」というらしい.山言葉に「トカゲをきめる」という言い方があるそうである.トカゲは石の上で日向ぼっこをする.トカゲと同じように,この広場でユックリと休憩を取ってくださいというようなことが書いてある.
 眼下には,美しい海が広がっている.

■さざなみ展望台から志下山へ
 11時57分に大トカゲ場を出発する.なだらかな尾根を進む.
 11時59分,「さざなみ展望台」というところを通過する.眼下には相変わらず駿河湾が見えている.
 12時07分に鞍部(御前峠:標高175m)を通過する.12時02分に志下山(標高214m)を通過する.12時02分に志下山(標高214m)を通過する.下り坂を進んで,12時18分,志下峠(標高190m)に到着する.

■小鷲頭山
 いよいよ,このコースの核心部である鷲頭山山頂へ向かう急坂にさしかかる.従来は山頂へ直登する登山道を通っていたが,この道の途中が崩落しているために,今は通行不可になっている.現在は進行方向左手にトラバースして,中将宮参道を経由する道を通る.
 急な崖下の道を辿って,12時25分に中将宮(標高230m)を通過する.長い崖下のオーバーハングの中に社殿が建っている.その中に仏像が安置されている.
 中将宮から崖下の道を進むと,すぐに尾根道に出る.ここで旧道と合流する.ここから急な登り坂が暫く続く.そして,12時38分,小鷲頭山山頂(標高330m)に到着する.ここで2分ほど立ち休憩を取る.山頂には,「本三位中将終焉切腹之場」という立て札が建っている.ここから眼下に駿河湾,南アルプスの山々が,とても良く見える.特に南アルプスは,塔ノ岳から見るのと違って,随分と近くに見えている.

                 <中将さんの由来>

■鷲頭山山頂で休憩
 12時41分,小鷲頭山を出発する.暫くの間,なだらかな尾根道を通過した後,再び急な登り坂になる.この坂を登りきって,12時54分に鷲頭山山頂(標高392m)に到着する.山頂は広い原っぱになっている.片隅に祠が安置されている.広場では沢山のハイカーが休憩を取っている.
 私達も辺りの眺望を楽しみながら,休憩を取る.

                 <小鷲頭山からの眺望>

■岩尾根
 13時03分,鷲頭山山頂を出発する.直ぐに急な下り坂になる.滑落しないように気を付けて坂道を下る.途中,年輩者のハイカーとすれ違う.年輩者の1人が,私達に,
 「・・これから先,大変な所ですよ・・・」
と諭すように話しかけてくる.私達はここに何回も来ているのでご心配は無用とお返事すると,何とこの年輩者は,今回初めて沼津アルプスに登ったんだという.この手の方が,結構,多いので,返答に窮する.
 13時19分,戸ヶ谷下降点(多比峠:標高280m)に到着する.ここから,このコースの核心部である岩尾根が始まる.戸ヶ谷下降点から尾根沿いの急な登り坂を過ぎると,すぐにヤセ尾根になる.尾根沿いに生えている木の間を縫うようにしてヤセ尾根を進む.時々,露岩を登ったり降りたりを繰り返す.結構スリルのある尾根である.

■大平山往復
 やがて岩尾根も終わり,急坂を下る.そして,13時49分,多比峠に到着する.この峠にリュックを置いて,大平山(おおべらやま;標高356m)を往復する予定である. 13時50分,大平山を目指して,急なジグザグ道を登り始める.暫く登ると勾配が少し緩やかになる.そして,13時56分に大平山山頂に到着する.
 大平山の山頂は狭くて,木立に囲まれている.眺望は殆どない.
 14時丁度に大平山山頂を出発,往路をそのまま下って,14時06分に,再び多比峠に戻る.

■多比バス停へ下る
 2分ほど休憩を取って,14時08分に多比峠から下り始める.道幅の広い林道を下り続ける.
 14時21分に多比の集落に入る.ここから舗装道路になる.途中,無人スタンドで,1袋100円也のミカンを購入する.
 集落の中の細い道を下って,14時42分にバス停多比に到着する.
 多比15時32分始発バス沼津行に乗車する.一行は途中で下車して,魚料理を賞味するという.ここで解散.私はそのままJR沼津駅へ向かう.
 15時18分に沼津駅に到着する. 東海道本線15時32分発熱海行に乗車する.熱海で快速アクティに乗り換えて,16時56分に大船駅へ無事帰着.

[ラップタイム]

 9:13  八重坂峠歩き出し
 9:33  横山山頂(189m)(9:36まで休憩)
 9:52  鞍部(690m)
 9:58  横山峠(80m)
10:22  徳倉山 着(256m)(10:40まで休憩)
10:47  鞍部(200m)
11:10  282m峰
11:16  千金岩(220m)
11:21  志下坂峠(175m)
11:25  大トカゲ場(214m)(11:57まで休憩)
12:02  志下山(214m)
12:07  鞍部
12:18  志下峠
12:25  中納言宮(230m)
12:38  小鷲頭山(330m)(12:41まで休憩)
12:54  鷲頭山(392m)(13:03まで休憩)
13:19  戸ヶ谷下降点(岩尾根)
13:47  多比峠(13:50まで休憩)(往路)
13:56  大平山山頂(356m)(14:00まで休憩)(復路)
14:06  多比峠(14:08まで休憩)
14:21  多比登山口
14:43  多比バス停 着

[山行記録]

■水平歩行距離
      7.5km
■沿面歩行距離      7.8km
■累積登攀高度       853m
■累積下降高度       865m
 ※以上の数値はカシミールで計測.
■所要時間(休憩時間を含む)
 八重坂峠歩き出し      9:13
 多比バス停着       14:43
 (所要時間)    5時間30分(5.50h)
 歩行速度
   7.8km/5.50h=1.42km/h
                       (おわり)
「伊豆・箱根・富士山の山旅」の前回の記事

http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/eca6864097fe1ea545cd7238a935ee9c
「沼津アルプス」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/ef1a5d544576ddad8541174cdfe7fcb3



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