中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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唐松岳・五竜岳・鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳縦走(4)

2007年08月05日 05時53分55秒 | 北アルプス

     北アルプス:唐松岳・五竜岳・鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳縦走(4)
          (山旅スクール挑戦コース)
        2007年7月28日(土)~8月1日(水)


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第4
日目 2007年7月29(土) 曇

<五竜山荘を目指す>

■心配な天候
 濃い霧の中,私達は8時21分に唐松頂上山荘に到着した。午後から雷雨になる可能性がある。リーダーのNガイドが携帯電話を使って,頻繁に最新の天気予報をチェックしている。どうやら諏訪地方では,現在,かなり強い雷雨になっているようである。さらには,南太平洋上に台風が発生して,北北東に進んでいるとのことである。また,東海上には優勢な高気圧があって,台風が東北へ進むのを阻んでいるようである。
 このような気象条件の中で,Nガイドは,唐松岳山頂往復を省略し,一刻も早く,本日,宿泊予定の五竜山荘へ向かうことを決断する。そして,8時43分,私達は,唐松山荘を出発する。

■クサリ場の連続
 出発すると,間もなく,岩稜帯に入る。急傾斜の下り坂が連続する。所々にクサリ場がある。私達は岩場を慎重に下り続ける。9時13分,稜線よりやや下のトラバース道を歩いているときに,1羽の雷鳥が岩陰に居るのを見付ける。慌ててデジカメを取りだしたが,雷鳥がチョコチョコと動くので,思うような写真が撮れない。赤茶色の破砕片がガラガラと広がる稜線を辿る。斜面の所々にコマクサが咲いている。
 
 
                  <登山道近くで見掛けた花々>

 厳しい岩場が連続する。無我夢中で岩場を通過する。そして,9時22分,牛首を通過する。急な岩場の登り下りが連続する。私達は,岩場を慎重に進む。9時49分頃からザレた下り坂になる。クサリ場が連続する。いつの間にか霧が晴れて,進行方向右手に威風堂々の剣岳と立山連峰が見えている。
 
             <露岩帯:急な下りと登り>


              <行く手に登山道が見える>


             <身の毛もよだつ断崖絶壁>

■五竜山荘に到着
 10時00分に,鞍部(2290m)に到着する。ここで休憩をとる。鞍部から高く聳える五竜岳が見えている。10時12分,再び歩き出す。行く手左側には,暫くの間,鋭く崩落する断崖が連続する。そして,シャクナゲの群生地を通り過ぎる。

             <稜線を行く>

 10時38分,突然,見晴らしの良い空き地(2300m)に到着する。風が通り抜けて,一段と涼しくなる。2分ほどの間,辺りの風景を楽しんでから,再び歩き続ける。暫くの間,なだらかな登り坂が続く。そして,白岳(2541m)の巻き道を通り抜けて,11時25分に,本日の宿泊場所,五竜山荘に到着する。

            <眼下に五竜山荘が見える>

<五竜山荘にて>

■楽しかった岩稜歩き

 山荘はやや混雑している。私達男性2人に割り当てられた部屋は,2階の4.5畳の和室である。ここにガイド3名を加えて,5人で寝ることになる。勿論,リュックを置くスペースはない。
 とりあえずは,リュックを部屋前の廊下に置いてから,食堂へ下りて昼食。私は,この小屋特製の「うどん」を賞味する。その後,コーヒーを飲みながら,仲間達と雑談を楽しむ。Nガイドが私に,
 「今日の岩場は,大したこと,なかったでしょう・・」
と話しかける。私は
 「まあ・・・でも緊張しましたよ。もう少しストーンマジックに通わないとダメなようです・・・」
と答える。
 「flower-hillさんが岩場に強くなってしまったら,山旅スクールには来なくなっちゃいますね・・・」
とNガイドは茶々を入れる。
 岩場は怖いとはいえ,このところ,毎月,ストーンマジックに通っていたこともあって,このところ,一般的な岩場では,ほとんど恐怖感なく登れるのに,自分でも驚いている。

■夕食はカレーライス
 17時30分から夕食。カレーライスである。

            <五竜山荘の夕食:カレーライス>

 夕食後,小屋の前のベンチに座って,夕景を楽しむ。半ズボン,半袖シャツのままの姿で外へ出たので,多少寒い。周りにいる仲間が,私に,
 「寒くないの・・・?」
と聞いてくる。私は,
 「寒くないよ・・」
と強がりを言う。
 Nガイドが女性部屋に移動する。4.5畳の部屋に4人で寝ることになる。これで,やっとゆっくり眠ることができる。
 19時頃,就寝。緊張感のある楽しい一日であった。
                      (つづく)



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