耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

七十而従心所欲不踰矩

2015年11月19日 12時12分58秒 | この頃思うこと
 自分の体温を調整する能力に異常があると思い出したのは、
この一ケ月程である。

 然し思い起こせば昨冬セーターを必要とする頃、近くの老人福
祉センターの風呂から歩いて帰宅したあと、汗が引かず暫く裸で
居て、今度は寒くなって着込むというような事が続いた。
あれがそうだったんだ。

 今では、歩く時にちょっと着込んでいると、直ぐ暑くなって
汗かいて、脱ぐと今度は寒くなって震え出す。最近そんなことが
頻繁に起きるようになった。
 食事すると直ぐ暑くなり、脱ぐと直ぐ寒くなる。
いくら涼しくても、少し歩くと暑くなって汗が出て、始末に
負えない。

 これは自律神経の異常だろうか?

 そうすると、老人病が出て来たんだろうか?




 言うと年寄り扱いされるから黙っていたが、最近思い付く
ことが多い。

 これは良くあることかもしれないが、人の名前が出て来ない。

 涙もろくなって、ちょっとしたことで直ぐ涙を漏らす。

 思って居るほど爪先が上がらず、ほんの僅かな出っ張りに
つまづく事が有る。

 人混みで、前から来る人と良くぶつかる。

 最近とみに酒に弱くなって、ほんの少しでカアーっと
酔いが廻る事が有る。

 外食の一人前の量が、昔は足りなかったが最近はもてあます
ことが有る。

 尿が細くなった。トイレで、後から来た若い人がジャーっと
終わっても、まだしょぼしょぼとやっている。

 さすがにブレーキとアクセルを間違えることはないが、
駐車した後でキーをロックしたかどうか、何度も確認が必要
に成る。

 階段を降りるとき、何も考えなければいいのだが、次は
右足だっけそれとも左かな、と考えるともういけない。
最後の一段を踏み外して転びそうになる。

 今日、病院の会計伝票に70歳と書いてあるのにびっくりした。
そういわれると、確かに老人である。

 さらに、クレジットカードの暗証番号が出て来なくて、
機械の前で立ち往生した。後ろに並んでる人もいたので、
とっさに現金を投入してなんとかしのいだが、頭が真っ白に
なる、と言うのはこんな状態であろうか。


 無意識の動作は出来るが、一度考え出すと混乱するのであろう。



子曰、七十而従心所欲不踰矩。

 要するに、70にもなれば、余計なことに意識を奪われる
のでなく、心の欲するままに生きよ、と言う事であろうか。






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