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教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

クローズアップ現代 ”キレる大人 出現の謎”

2007-09-06 | 番組、記事、書籍コメント
NHK クローズアップ現代 ”キレる大人 出現の謎”

**番組webサイトより 
ここ数年、些細なことで突然感情を爆発させて怒り暴力に訴える、いわゆる"キレる"大人が増えている。暴行事件で検挙された20歳以上の大人は、ここ10年で4倍以上に達した。そして、その多くが普通の市民たちである。
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このキレる大人は特に30代に多いということです。電車や駅、病院などで行きずりの人にカッとなって暴言を吐く、暴力を奮うといった行動がなぜ急増しているかという話題でした。

事例
・電車内の優先席付近でケータイを操作する若者。それを見た大人が激しく注意。ここで意外なのはキレるのは注意された方ではなく注意している側。
・医療現場で患者やその家族から医者や看護師から暴力を受ける。

ここには自分本位で相手を顧みない(相手の配慮をする心の余裕がない)傾向や社会全体の不快の連鎖があるのではないかということが番組内で指摘されていました。

社会が常に評価にさらされ社会の中に不満やストレスが拡大しているのではないか。また人間的な関係が希薄になっていること・人間関係がうまくつくれないことなども間接的な要因としてあるのかもしれません。 番組でも指摘されていましたが、サービス依存の問題も発生しているといいます。すなわち生活が便利になるほど、お客様意識は強まる。サービスを受けているのだという意識が過剰になれば、それに対するちょっとした不満の蓄積が大きな不満になっていく。

またこういった、すぐにキレることは脳内のセロトニン分泌がうまくいっていないことも脳科学からわかってきたそうです。30代から40代はより強いストレスにさらされセロトニンも減る。キレることと鬱とは関連があり、他人に向かえば攻撃的になり、自分に向かえば鬱や自殺などになるといった指摘もありました。

対策としては、
・個人が尊重されたい、認められたいという潜在的な欲求があるのだから、意識的に誉める習慣をつくってみてはどうかという意見が春風亭小朝さんからありました。確かにそれはあるなと思います。評価がポジティブなら良いのですが日本人の評価はたいてい「まだここができていない」というネガティブなものが多いです。もっともっと誉める習慣があってもよいのだと思います。
・脳内のセロトニン分泌を促進させるものとして、腹式呼吸・フラダンス・座禅などが良いそうです。

個人的意見として、これらのキレる大人には、暖かい人間的なコミュニケーション空間というものが必要なのではないかと思います。上司の悪口を飲み会でぶちまけるといったストレス発散法ではなくて、穏やかに楽しく語りあえる、安心感のある空間や環境。これが急務なのかもしれません。
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