教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

ゆでガエルになってはいけない

2011-04-04 | 環境・エネルギー
連日、福島原発に関する報道が行われています。

今日は、気象庁が計算している放射線物質の予測を政府が公開していないことが問題として取り上げられています。「パニック神話」を恐れるばかり、情報公開をしない政府に対して、私たちはしっかりと情報公開を迫る必要があると思います。

気象予報士会においても、研究者が放射線物質の拡散シミュレーション結果などを発表することに対してそれを行わないように、会長から連絡があったようです。

こうした隠蔽体質が、ますます住民の不安を増長させていることに早く気づいて欲しいものです。住民が知りたいのは本当の情報です。

さて、ゆでガエルをご存じでしょうか。
カエルを熱湯にいれれば、すぐに命の危険を感じて飛び出します。しかし、ぬるま湯の状態に入れておき徐々に温度をあげると、危機感を忘れて、知らず知らずに体力を奪われ、鈍感になり死に至るという例です。

震災と全く関係なく、とある日に突然、原発建屋が爆発でふっとんだり、通常の数千倍の濃度の放射能に汚染された水が海に大気に入るというニュースが出たとしたらどうでしょう。大きなニュースそして原発への危機感を感じることでしょう。

しかし、連日の福島原発の報道から、「今日は低レベル 100倍程度の汚染水は海に流します」という報道を聞いたとき、それほど驚かないのではないでしょうか。これがゆでガエル状態だと思うわけです。

放射能はやがて海で海洋生物を仲介にして濃縮していくというのは常識です。いたずらに不安になるのではなくて、きちんとしたモニタリングをし、報道の目で末永く監視する必要があると思います。

後生にあまりにも多くの負担・負債を持ち込む発電を続けていかない方法、それを本当に模索する時期に来ていると思います。

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