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Manabus Column

路地裏から尾根道を行く

季節外れ

2007-04-06 | Weblog
昨日は季節外れの雪やヒョウが降った。それで桜も散ってしまったのだろうかと思ったが、それでもいくらかは花を付けていた。僅かな時期で散ってしまう花も美しいが、新緑の桜も青々としてとても気持ちが良い。

小杉健治氏の『父からの手紙』を読んだ。失踪した父親から誕生日ごとに手紙が届くと言う少しヘビーな内容だ。まったく違う二人の視点から話は進んでいくのだが、それが交差してくる辺りから、いったいどんな真実が隠されているのかと先を急ぎたくなる。それが思いもよらぬ展開なので、そこら辺が完璧なミステリーなのだろ。

最後に作者は、この物語の意外な真実は愚かな過ちだと言っている。そして人間の目標は財産、地位、名声などを得るためではなく、いかなる困難にも負けずに生きていくことにあるのだと。その辺が言いたかったのではなかろうか。






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