日々・戯言の叫び

感じた事とか色々、表に出せない事を吐き出す独り善がりで嘘つきな日記

お久しぶりの

2008-06-25 23:54:33 | 零崎
零崎小話です。いやホントに懐かしいな。
うっかり書き方を忘れそうになりました。
妄想百パーの赤双話です。OKな方だけどうぞv



「おらおらおらぁ!!」
「うふふふ、相変わらず絶好調だねダーリン」
嬉々として己を取り巻く男たちをぶちのめしてゆくは、人類最強哀川潤。
その隣で愛用の鋏を器用に――本当に器用に振るい、峰打ちで同じ様に打ちのめしていくのは、自殺志願零崎双識。
五分と経たずに、襲ってきた男たちは一人残らず山のように積み上げられた。
せめてもの情けで、男の一人が持っていた携帯で119番に連絡してやる。
「ふん、あたちたちの邪魔しようなんて百年早い!」
「その通りだね、今日はせっかくのデートだったのに」
残念そうに肩を落とす双識に、まったくだと同意する。
そうこの二人、付き合っている。
恋人同士というやつだ。
それを聞いたとき、彼らの周りにいる者たちの反応は実に様々だった。
双識の家族はおおむね驚愕。特に次兄。正気っちゃか?!と肩を掴んで揺さぶってきた。…あの馬鹿力め。
普段会わない家族まで駆けつけてきて何考えてんだ!と何故か叱られたし。
人識は食えない笑みを浮かべ、曲識は祝福の演奏。舞織は素直に驚いていた。
潤の周囲も似たようなもの。戯言使いはたっぷり一分の沈黙の後聞き返し、さらに失礼なことにお得意の戯言で現実を否定しようとした。
後でいぢめておいた。
泥棒の彼女は飲んでいた紅茶を勢いよく噴出して、その物好きの顔を見てみたいとのたまった。零崎一賊の一人だと教えたら全力で取り消したけれど。
まあそんなことがあって、それでも二人は仲良くしていた。
変わり者同士波長が合うのかもしれない。
このお付き合いに関して。双識の家族も潤の友人たちも、認めたというか諦めたというか。
とにかく口出しはしてこない。
けれど、それはあくまで二人の周囲だけで。
やはり絶対認めることが出来ないというものも存在する。
それは裏社会に属すもの。
零崎を除いた殺し名しかり、その他の裏の――もしくは裏に足を踏み入れているもの。
哀川潤が誰と付き合おうと構わない。
零崎双識が誰と交際しようと、どうでもいい。
だが、その二人が付き合っているとなれば話しは別だ。
その最悪さで序列三位の零崎と、自他共に認める人類最強。よりにもよって。
これ以上ないほど最凶のカップリング。
表と裏。せっかく今まで保ってきたバランスが崩れかねない。
だからこそ二人を引き離そうと、もしくはどちらかを亡き者にしようと刺客を送ってくるようになった。
そんな簡単にやられるほど柔ではないが、二人とも。
本日も例に漏れず。襲ってきた。
かなり弱かったけれど。
「さーて、デートの続きいくかハニー。
どこがいい、どこに行きたい?」
「うふふ、そうだねー。やっぱり定番の遊園地かな? それとも映画かな」
「よーし、なら両方いくか!」
「いいね、ダーリン。そうしよう」
高らかに言い切る潤に、うふりと笑いながら頷く双識。
体力を多大に消費するデートコースも二人に掛かれば、軽いジョギングみたいなものだ。
仲良く手を繋いで歩き出す。
もちろん自分たちがあっさりぶちのめした連中の事など気にも留めない。
きっとこれからも襲い繰る刺客たちを、愛の力でぶちのめすのだろう。
周囲の思惑なんぞ関係なく、恋人たちは今日も明日もラヴラヴなのだ!


私と貴方の逃避行。邪魔立てするなら馬に蹴られて地に沈め!!

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