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日々・戯言の叫び

感じた事とか色々、表に出せない事を吐き出す独り善がりで嘘つきな日記

さすがに限界だと思いました

2022-04-24 19:25:16 | オリジナル
バイクの話です。やべーなとは思っていたけど、これ以上は誤魔化せないなって。
原因を探すために数日お店に預けないといけなくなって。修理代……。
はーい、オリジナル!!

いやね、前から調子悪かったけどなんとかなってたからいけるかなって?
無理でしたね! 畜生!!


おりじなる
果月→母(種族××××)と父(種族××)の間に生まれた。種族としてなら××になるかもしれない。

ダーちゃん→父と同族?であり、兄弟?と言える。立場的には第一子かもしれない。最強××。

そして来たりし喜劇

深い森の中、木洩れ日を浴びぼんやりと目を細めていた果月はさくりと草を踏む足音に気づく。
身を起こし、そちらに首を巡らせる。
「あれ? ダーちゃん」
その姿を認め、首を傾げる。
この黒は、足音どころか存在を察知させることなく現れることができるのに。
わざわざ足音を立てたということは、何か用であろうか?
「なぁに、ダーちゃん?」
「客だ」
端的に、一言。
「お客? え、客ぅ?」
一度言葉を反芻して、それからすっとんきょうな声を上げた。
ここに、果月を訪ねてくるようなモノなどいない。
「あ、誰? なに?」
警戒に目を眇める果月に黒は小さく笑い、手を伸ばす。
その手を取って素直に立ち上がり、果月は黒を見上げた。
そして手を引かれるままに歩きだす。
小高い丘。
見晴らしがよく、遠い空が美しい。
「ん、あれ? ねぇ、あれ何?」
そっと、森と山の彼方を指して、黒を振り向く。
声は、小さく震えていた。
「海だ」
「海…」
やはり端的な答え。
「…えぇ~」
戸惑いつつ、目を凝らす。
果たしてそれは、海であった。
青い空の下、きらきらと太陽の光を反射する。
空を行く。泳いでいるとでも表現すればいいのか。しかし海であればその表現は正しいのか。
街一つ分は軽く沈めらそうな、水の塊。
よくよく見れば魚群すら泳いでいる。
その、海の中央。
人魚がいた。
悠々と、海の中。
長い尾びれがしなる度、海は大きく波打つのだ。
ゆらゆらと海を透過した光が、緑の上で妖しく踊っていた。
なんとも美しい、幻想的な光景。
「うわぁ、海だ」
「ああ、海だ」
「あれ、何?」
こわばった表情で聞けば、黒は苦笑する。
「お前を見に来たんだよ」
「え゛っ!?」
「増えたから。増えたお前を面白がって顔を見に来たんだ」
困ったように、少し面白そうに告げる黒。
対して果月は困惑を隠さず、表情を歪める。
「なんであんな風に来るのさ?」
「海の中しか移動できないんだ。だから陸に上がるときは海ごと持ってくるんだよ」
「うわぁ…」
海の中しか移動できない。陸には上がれない。ならば海そのものをくる。
間違ってはいないが、めちゃくちゃだ。
「あのさ、もしかしてあの海って…」
「そうだな。あの方と同格だ」
「ひぇ!」
とうとう子供は悲鳴を上げた。
顔色も心なし蒼褪めている。
「すっごく強いじゃん! なんで!? なんで!! 怖い!!」
「ああ、落ち着け。大丈夫だ、さすがに機嫌を損ねない限り、殺されたりは…ない」
「……もし機嫌を損ねたらどうなるの?」
「海で殴ってくる」
「海で殴ってくる」
それはつまりあの海で、大量の水で、質量の塊で殴ってくるということか。
超広範囲攻撃じゃん。
逃げ場なしじゃん。
「そんなん果月絶対死ぬじゃん!! ダーちゃんなら無事かもしれないけどぉ!!」
「ああ、まぁ…そうだな」
半泣きの子供の頭を宥めるように撫でながら、黒はくるりと空を仰いだ。
ゆらめく海はあと半刻もしないうちに辿り着くだろう。
きっと他の仲間たちもやってきて、騒がしくなるに違いない。
そうして、黒は少し笑った。


絶望ですか? なんですか? 来るべき時に備えて笑いましょう子供らよ!! 

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