日々・戯言の叫び

感じた事とか色々、表に出せない事を吐き出す独り善がりで嘘つきな日記

よんじゅー

2008-06-09 18:41:37 | 零崎
ハイ四十超えました。
ちょこちょこ書いた零崎小話が。
そんな祝う数字でもないのですがね四=死だしねー。
というわけで、お祝い小話です。どうぞ!


「おめでたいねー。舞織ちゃん!」
「おめでたいですねー。お兄ちゃん!」
「何がだよ、うるせーぞ」
「お兄ちゃん、人識君が酷いですよ」
「ホントだね、人識は酷いね」
「だから、何がだよ? なんだ、そのケーキ?」
「見て分かりませんか? だから人識君は駄目なんですよ」
「見て分からないかい? だから人識君は駄目なんだよ」
「……」
「ああ!? ナイフですよ、暴力ですよ!!」
「まったく人識は酷いねー。すぐ暴力なんて短絡思考は止めなさい」
「いーからさっさと説明しろ」
「仕方が無いですねー、人識君は」
「うふふ、仲間外れが悲しかったのかい?」
「本気でばらすぞ」
「これはですねー。お祝いのケーキなのですよ」
「そう、このブログの愚にもつかない話が四十突破記念さ!
ほら、生クリームで41って書いてあるだろう?」
「ああ、体に悪そうな真っ青な生クリームでな」
「やだなー。よくある合成着色料ですよ~。
コレは人識君用ですから、はいどーぞ☆」
「甘いものが好きな人識のために心を込めて造ったんだよ。家族の愛がこれでもかってほど込められているよ!」
「そうですよ、愛情たっぷりですよ! ささ、一気に!!」
「いらねぇよ! なんで俺がこんな見るからに怪しいケーキを食わなきゃならねぇんだよ!?」
「それはやっぱり人識君が甘党だからですよ。
舞織ちゃんはダイエットのために、砂糖ががっちり入ってる甘ったるいケーキなんて食べられませんから」
「そうだね、女の子にはダイエットがつきものだからね。
それに私も甘いものってそれほど好きじゃないしね」
「……てめぇら。だからって俺に押し付けるなぁ!!」
「うふふふふ。――いいから喰いやがれこのクソ餓鬼」
「ぐぁお?!」
「あーお兄ちゃんだめですよー。口の中に無理やり突っ込むなんて。呼吸困難になって死んじゃったらどうするんですか?
あんまりに面白い死に様過ぎて、言いふらしたくなるじゃないですか~」
「うふふ、そうだね。つい、ね。ごめんね、舞織ちゃん」
「いえいえ、わかってくれればいいんですよ。
あっちでこの無添加野菜ケーキ食べましょうか? 甘さもカロリーも控えめで美味しいですよ♪」
「それはいいねぇ。いただこうか、舞織ちゃん」
「はい! あ、紅茶は何が良いですか、お兄ちゃん」
「うふふ、紅茶なら私が入れるよ。レモンティーでいいかな舞織ちゃん?」
「ではお願いしますね~。舞織ちゃんのはお砂糖は抜きで」
「分かってるよ、舞織ちゃん」

「……………(あいつら、いつか必ず殺して解して並べて揃えて晒してやる!!)」


おめでたい出来事の裏側で、いつだって悲劇の幕はあがるのさ!!

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