日々・戯言の叫び

感じた事とか色々、表に出せない事を吐き出す独り善がりで嘘つきな日記

反復運動は

2008-07-24 22:53:19 | 零崎
大切ですが…実際ずっと同じ事をやり続けると精神を蝕まれるんですね!
疲れた。本気で疲れた。メリハリを下さい!!
本日は人識君と舞織ちゃんの小話です~。


「うな~、やっちゃいましたね」
「ああ、やっちまったな」
最後の零崎。人識と舞織の視線の先にあるのは、死体。
完膚なきまでに死んでいる。
バラバラだ。
これ以上どこをどうやってバラバラにすればいいのか、聞きたくなるくらいバラバラである。
徹底的に。見事なまでに。いっそ芸術的なほど。
死んでいる。死に斬っている。
それは現実であり、変えようも無い事実であり、紛れも無い真実だ。
「どどどど、どうしましょうか、人識君?!」
「俺に聞くなよ」
舞織が青褪めるのも無理は無い。
二人は約束してしまったのだから。
人類最強と、死色の真紅と。
人は殺さない、と。
それなのに――
殺してしまった。殺ってしまった。
別に殺す気はなかった。
言い訳ではない。事実だ。
これはちょっとした事故なのだ。不幸な偶然という奴だ。巡りあわせとか言うかもしれない。
つまりそんな感じなのだ。
二人に悪意はなかった。殺意もなかった。
気がついたら、死んでいた。殺していた。
「どうしましょう。絶対絶対きちゃいますよね? 赤鬼さん」
「ああ、来るだろな。傑作だぜ」
舞織はどうしましょう、どうしましょうと青い顔。
人類最強とは一度会っただけだけれど、一度で充分だ。
二度目の機会なんて要らない。全力で拒否させて欲しい。
「仕方ねぇなぁ」
呟いて、頭を掻く。
舞織を呼んで、いつもの喰えないにやにや笑いで、
「さっさと高飛びするか?」
言った。
少女は一瞬きょとん、として。
そして笑った。人識そっくりに。人識の兄そっくりに。そして誰にも似てない顔で。
「はい、お付き合いします!」
最近手に入れた義手でしゅたっと敬礼して。
「かはは、そんじゃ行くか」
「うふふ、行きましょうか」
かははと笑って。うふりと笑って。
二人は憐れな骸に背を向ける。

だって仕方が無いじゃないか。
彼らは殺すために殺す殺人鬼。
意味もなく理由もなく価値もなく慈悲もなく悪もなく、ただ殺すだけ。
そんな生き物なのだから。
そう、これは彼らという名の生き物の、当然の、自然の摂理なのだから。

遠ざかる背中、消えてゆく足音。
彼らという名の生き物は、きっとこのまま生きていく。


教えて下さい、どうやって生きればいいのですか? 思うままに逝きなさい!!

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