ジャズとボサノヴァの日々

Days of Jazz and Bossa Nova

ミルトン・ナシメントとロー・ボルジェスによるPara Lennon e McCartney

2015-07-08 22:00:00 | Clube da Esquina
Para Lennon e McCartney performed by Milton Nascimento and Lô Borges


ボサノヴァブーム以降のブラジル音楽の流れの中で、ミナス派と呼ばれる音楽は現在に至るまで普遍の輝きを放ち続けている。発祥の地、ミナスジェライス州は1693年に金が発見されたことから、以降ダイアモンドなどの鉱山の開発が進み、「宝石の鉱山」と呼ばれるようになり、これが州名となった。

ミナス派はサージェント・ペパーズ期のビートルズやサイケデリック・ロックに共鳴した若者達の音楽集団で、ミルトン・ナシメント/Milton Nascimentoを中心に教会音楽やクラシック、ジャズなどの音楽要素も取り入れて独自の音世界を生み出した街角クラブ/Clube da Esquinaと呼ばれるコミュニティを形成、ミルトンの同名のアルバム"Clube da Esquina" "Clube da Esquina 2"で世界に広く知れ渡った。

叙情性に富んだ美しいメロディと複雑に絡み合ったハーモニーで音楽ファンを魅了し続けるミナス派の楽曲の中でも"Para Lennon e McCartney"は唯一無二なアレンジが特徴で、変拍子、ファズギター、オルガンを効果的に使って青春のほろ苦さを表現していると思う。


映像で共演しているロー・ボルジス/Lô Borges(写真上)はミルトン・ナシメントと共に"Clube da Esquina" という曲を書いたシンガー・ソングライターで、ミナス派の重要人物の一人だ。


こちらがオリジナルのレコーディングで、アルバムの幕開けを飾るのが"Para Lennon e McCartney"、レコードに針を落として聴こえてきたミルトンの美しい歌声には驚いた。




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