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岩間暁子・大和礼子・田間泰子,2015,『問いからはじめる家族社会学──多様化する家族の包摂に向けて』有斐閣.(7.15.2019)
入門書(有斐閣ストゥディア)としては、内容が難しすぎる。それに加えて、(章にもよるが)文体が重苦しく読みづらい。もっと軽快に、かつたたみかけるような議論の展開がほしかった。
とはいえ、けっして無内容の本ではなく、(これまた章にもよるが)学生にとって、学ぶべき論点を網羅した読みごたえがある部分もある。
やや専門的な内容にもふみこんだ最新の家族社会学の知見を学びたいひとに勧めたい本だ。
目次
第1章 「家族」を読み解くために─本書の視角と構成
第2章 「近代家族」の成立
第3章 家族・貧困・福祉
第4章 結婚
第5章 就業と家族
第6章 妊娠・出産・子育て
第7章 親─成人子関係のゆくえ
第8章 個人・家族・親密性のゆくえ
多くの人にとって身近な存在である「家族」の歴史と現状、これからの課題と展望について、1人ひとリが考えるための手がかりを提示します。時代ごと、国・地域ごとの比較などのさまざまな実証データと、ジェンダーや階層の視点も用いて、家族のリアルにせまる入門テキストです。