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本と音楽とねこと

日本を腐らせたいかがわしい人々

適菜収,2022,日本を腐らせたいかがわしい人々,ワニブックス.(8.2.23)

 あまりに安直な本のつくりについてはなんとかならなかったのかという思いはあるが、安倍晋三の周辺にいた連中の、愚劣きわまりない言動を振り返る資料としては役に立つ。
 本書でやり玉に挙がっている連中は、人間がどこまで劣化しうるものなのか、その観察の対象としては実に興味深い。

元総理大臣が銃撃されるという衝撃的な事件から約半年。
安倍氏は静かに見送られるのかと思いきや、
「安倍的なもの」にすり寄っていた人々の様子がどうもおかしい。
信じてきたものとカルトのつながりが注目されるや否や、
この問題を「信教の自由」にすり替えたり、
ありもしない話を創作したり、
「静かに見送りたい」と言いながら
巨額の税金を使う「国葬」を大声で支持したり……。
この本では、今もテレビ・SNSで野放しにされている
「論客」たちを丁寧に観察します。
読者の皆さまが、こうした連中に騙されないための
転ばぬ先の杖となる一冊です。

目次
第1章 「いかがわしい人たち」があぶり出された日
同じ“壼”のムジナ
「プーチンと二七回も会談した」結果は ほか
第2章 思考回路がおかしい人々
「安倍ガーのせいで事件が発生した」と言い張るバカ
「山上の思い込みにより銃撃事件は起きた」と言い張るバカ ほか
第3章 いかがわしい政治家
安倍晋三
岸信介
福田赳夫
福田達夫
萩生田光一
菅義偉
岸田文雄
山際大志郎
下村博文
山本朋広
山谷えり子
杉田水脈
第4章 いかがわしい「論客」
金子恵美
ケント・ギルバート
門田隆将
ひろゆき
阿比留瑠比
花田紀凱

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