犬とキャンプと写真好きな爺&婆の気ままな日誌

昔話:一億一心

 小学校へ入学する時に墨田区へ引越しました。
 空襲でやられて洗い場のタイル張りと煙突だけが残ったお風呂屋さんが
近所にあり、格好の遊び場でした。
古釘で綺麗な色のタイルを剥がして宝物の様に大事にしました。

          


 小学校の校庭はコの字型校舎の間の狭いスペースで、遊具は鉄棒が
ある程度でした。 二宮金治郎像は有りませんでしたが隅の方に
「八紘一宇」とか「一億一心」と刻んだ石碑が残っていました。
小学生には意味は分からなかったけれども勇ましい言葉だった
ので覚えています。

          
 
今改めて広辞苑で調べると、「はっこういちう」=世界を一つの家とするという
意味で、海外進出を正当化するための標語だそうです。
 「一億玉砕」と言う標語もあったそうです。 一億=全国民 

 校舎の3階の教室は空襲で焼けたままの廃墟でしたから、立ち入り禁止でした。悪戯盛りのいがぐり坊主達がこわごわ探検したのはこの焼けたままの教室です。
そこのタイルの床に油染みのようなものが染み付いていて、「空襲の時ここで焼け死んだ人の・・・・」と、
生徒達の間で怖がられていました。

コメント一覧

セーラ爺&婆
ビンのフルーツ牛乳!
OZさん 
 懐かしいでね。ビンのフルーツ牛乳にブルーのタイルとペンキ絵の富士山。
 お陰で思い出しました。板の間の脱衣所と下駄箱の木で出来たキイー・・・・・
OZ
恥ずかしながら・・・
「八紘一宇」と言う言葉初めて知りました。
標語ひとつひとつに意味が込められているんですね。

今はお風呂屋さん 昔ながらの銭湯はなくなりましたね。
つい最近までウチの近所にあったんですけど・・
やっぱりブルーのタイルと定番の富士山が湯気で光ってましたよ。
そして湯上りにはビンのフルーツ牛乳でした♪
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