
PANAMと言えば、ボーイング707。小学校の頃、化粧品のポスターにこの尾翼の地球のマークを見た時、ドキッとするほど、私には強烈でした。

その後、映画で加山雄三の若大将シリーズの画面にはやはりこのボーイング707でした。ハワイやヨーロッパにこの飛行機は欠かせない存在でした。

日本航空では、この707により1年間、遅れをとり、以後引き離されていきました。DC-8の導入が遅れたため。

1960年になってようやくDC-8の1号機が日本に入りました。



70年代に入ると、早速羽田空港へパンアメリカンのボーイング747が乗り入れて来るようになりました。我が日本航空もさすがに今度は負けじと、早々と747を導入しています。

その後、パンナムでは短胴型の747-spを投入し、東京ーニューヨークをノンストップで飛ぶようになりました。



テレビでも、毎週日曜日の朝になると、「兼高かおる」の世界の旅が放送されて、番組の冒頭で(この番組の製作にあたっては、世界で最も経験のある航空会社、パンナムの協力を得ました)のコメントが必ず流れるようになっていました。


80年代に入ると、それまで国際線のみしか路線がなかったパンナムは、そのリスクを減らすため、どうしても国内線が必要として、いろいろ画策した結果、ナショナル航空を吸収することに。このDC-10も、ナショナル航空の機体でした。


結果としてこれが、後々裏目になっていくんですよね。




その後、さらに飛行機を導入して行きます。写真はロッキードL1011-500 トライスターです。

この頃から、少しずつパンナムは怪しげな雰囲気になって行きます。

80年代に入ると、突然パンナムはそれまで何十年も抱えてきたドル箱路線、太平洋線をユナイテッド航空に売却することになります。飛行機と社員、全部ひっくるめて。





ボーイング727、737等




しかしこうやって、一時代を築いてきた偉業は、とくに模型製作にとっては、面白い存在だと思います。