ジプシーのチョコレイトBOX

人生はチョコレイトのように甘くほろ苦い・・・人生ってなんとかなるって思ったら、きっとあなたに人生の方がついてくるわ  

シュ・ラ・バンバ ラブトーナメント   (ハーフタイム)

2010-07-01 19:19:15 | 読み物
「単なる食事」なら 別に着て行くものは
なんでも  いいはずである


その日  ジプシーはジーンズで来ていたはずなのに
Fとの待ち合わせには  
なぜかスカートであった(笑)


会社と取引先のなんでもない、 
ごくふつうの
会話からはじまったFくんとの食事。
どうしたのかな。
なんだか、ごはんがすすまない・・・

  
はじめて彼が煙草を吸う人
なんだと知った(感激!)
いつもは ジプシーは取引先とはいえ、
お客様だから
Fは吸っていなかったのだ



煙草の吸い方は まずまずの合格点
ジプシーは、好きになったら、禁煙者でも別にいいけど
恋が始まる前は
喫煙者の方に ついつい視線を奪われがちなのである
(禁煙ブームの昨今、女子から不思議がられてるけどね♪)


デザートとコーヒーを食べ終わるまで
Fがなぜ  
ひきとめてまでジプシーを
誘ったのか 
具体的な話はでてこなかった


ほうら  やっぱり  ただの食事だったわ


彼がごちそうしてくれた  


二人とも  仕事が終わるのが遅い職場であるので
当然  
この時点でもう夜の10時になっていた


前半の前半無得点  ロスタイムスローイン
もうジプシーは彼女の話の時点で
「試合終了」してよかったのに
彼が オウンゴールしたのだ 
ひきとめ1点 喫煙1点 
ジプシーの、期待するなという、鉄壁の守りは
崩れそうであった


会社の駐車場に
車を停めたままにしている ジプシーを、
そこまで送ってくれるというので
Fの車に乗った


車には イエローモンキーが流れている
沈黙が続く
会話にしようとしても 何か考えながら
ハンドルを握るFには
うわのそらで、
すぐ途切れてしまう


もう 駐車場に着く・・・・
やはり ただの気まぐれな食事か。
ため息が出そうで
あわてて 飲み込んだジプシーが
内心あせっていると、


「・・・・オレ、いやだったんだ 」

「え?」

まっすぐ前をみながら  
ふとFが言った

「Sと食事したって聞いてさ・・・・」

「・・・・・・・???」

・・・それって・・・・????


もう  ディフェンダーは守りきれない!と
騒いでいるようだった

いかんいかんいかん・・・・・・・・・!!


「Sさん?あははは ただ食事しただけだわようー」

このドキドキ感を 吹き飛ばすように  
おどけた
期待はないつもりなのに、
ちゃんとSを否定している自分に
ジプシーが驚いた


「彼女になってほしいんだ」


ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーール!!!


ネットギリギリ?審判が走る !!!


ほんと?


「やあだなー  彼女いるくせにい
暗闇だからよかったものの   
ジプシーの顔は
バカボンの保安官のように真っ赤である


「彼女とは・・・・・別れたよ」

ミドルシューーーーーーーーット!!


もうジプシーは  横を向けなかった


それから  まもなく二人はつきあうようになる・・・


しかし ドーハの悲劇のように 、
プレトリアの死闘のように
ジプシーにも 悲劇が訪れる


二回目のデートも楽しんだジプシー、
まさか  3回目のデートに悲劇が起こるなどと
知る由もなかった


宿敵アルゼンチンに 
ベッカムの反則、
退場のせいで
負けたときの  英国民のベッカムへのいやがらせのように

オウンゴールして 
母国の人に
殺されたコロンビアの選手のように


幸せの隣にある  
復讐の惨劇はもうすぐそこにきていた
(金田一少年の事件簿風・・・笑


続きは後半戦へ ・・・・・・・・!!
みなさん  ゲータレードでも飲んで  お待ち下さい


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