連載「ちびジプちゃん」第１０回

春爛漫、色とりどりの花が咲き乱れ、
心は踊り、
おたくや引きこもり以外は
外へ出たくなってしまう季節の到来である


さて、ちびジプ一家も
春の香りに誘われて
どうやら　つくし採りに行くことになった


山にある川のほとりの堤防。
菜の花がいっぱい咲いてて
ジプシーと妹は　口々に
「ここに　つくしがきっとある！！」


学者でもないのに
何の根拠もない二人の子供は言い張り、
父は　愛車日産チェリーを堤防に停めることになった


しかし、元来イニシャルＤも真っ青の飛ばしやの父フミオ、
堤防をガーッと飛ばし、
縦列駐車。
しかし、これがのちの事件の発端となるのであることを
しるよしもない、
まだ若いフミオであった（笑）


駐車する前に　降ろしてもらってた、
ちびジプちゃんと母上。
きれいな菜の花を見ながら
つくしを探していた


向こう側に停めた車の場所から
父フミオと妹が歩いてきてるのが
見えた
「あ、つくし♪」
つくしが大量に生えているのを
発見したちびジプちゃんは、

「○○○～！！　つくしが生えてるよおおお」
と妹に向かって
顔をあげた、まさしく　そのとき。



蜂の大群が妹とフミオを襲ったのである！！！
蜂の巣箱の横を　フミオがぶっ飛ばしたもんだから
驚いた蜂が敵と思い、やってきたのだ
ミツバチよ、狙うならもっと高度な敵にしたまえ（笑）


すばやく逃げたので難を免れたかと
思いきや、
妹は　頭に３発、ミツバチの針がささっていたのである
大泣きする妹を横目に
なにやら　涼しい顔をしてる父がいた


なぜ？？？君も襲われたではないか！！！


解説しよう
生き物博士ちびジプちゃんの登場である
ミツバチは、黒いものを見ると襲ってくる習性があり、
もちろん、人間で言えば、
まっさきに　頭が狙われるのである


ちびジプちゃんは　発見してしまった
フミオの頭にいるミツバチを！！！


ミツバチは、ちゃんと狙ったのだった
己の習性通りに。
しかし、ＤＮＡは、人間の文明の進化を知らなかった


フミオのパンチパーマのジャングルに
捕らわれの身になっていたのだ！！（笑）
刺すことも逃げることも
出来ないまま、
パンチの迷宮にもがいていた（笑）


ミツバチは　花の蜜を見つけたら
ダンスで仲間に知らせるという
ミツバチよ、知らせておくれ
次は、パンチは狙うなと（笑）


妹がアホなのは、
このとき３発おみまいされたからに違いない（笑）