シュ・ラ・バンバ ラブトーナメント （ＰＫ前半戦）

カレーって好きな人と食べると　
たちまち
ご馳走になるのよ？知ってた？


ちょっとキタナイ屋台や　ラーメンやさんだって
すてきなデートの場所だわ


カレーを食べたあと　
二人で食器を運んで（感激！）
大好きなコーヒーとプリンと彼に囲まれ
不安がよぎったものの、
どこまでもプラス思考なジプシー、
なんだか　　幸せ気分になってきた（単純）


ガチャガチャ・・・・・・・

？？？？！！

彼が　　すっくと立ち上がった
そしてふすまを開けようとした、瞬間、
パーンとふすまは開き、
ダダダダーーーーーと
女が彼のディフェンスを難なく突破した
かと思えば　　
押し入れやら　クローゼットやら
タンスを開け始めた


ジプシーはこたつに入ったまんま、
目がまんまるになって声が出なかった


「私がいままであげたの全部返してよ！！！」

ほとんど悲鳴に近い叫び声をあげて
ラフプレー連続の　
Ｇ子は
片っ端から　
引き出しという引き出しを
開け始め　　
中の服や物は放り出し


「私のパジャマ　どこやったのよ！」
「ＯＯＯＯは？クリスマスツリーは！？」


テレビの上にあった、小さいカレンダーやら
壁にかけてあった　コルクのピンナップボードなどを
引き剥がした



ジプシーはふと　　我に返った
彼は・・・・・・・
彼は　　ただおどおどしていた
「やめろ」とかそういうことも言わなかった


やはり自分が好きな女ができて
一方的に別れたから、という
負い目があるからなのかしら・・・・？


Ｇ子は　芝刈り機が一周したように
一通り回収したらしかった
そしてジプシーと目が合った・・・・・・・

出窓に置いてあった、
さっきＧ子が置いていった手紙を
見つけると　　
それを持って
ジプシーの目の前にやってきた


・・・・・・・・！！！ひっぱたかれる！！


思わず　目をつぶったジプシー、
しかし　ひっぱたかれはしなかった
ジダンのようにどつかれもしなかった
目を開けると　紙ふぶきが・・・・・
ジプシーの頭の上で
Ｇ子は　自分の書いた手紙をビリビリに
破り　ジプシーに投げつけたのだった・・


そしてトイレのドアの前で　崩れ落ちて
今度は大声で泣き出した


「死んでやる・・・・・・！！」


ドラマだ・・・・
ジプシーはジプシーのその頃の恋愛史上
こんなシュラバははじめてであった


ドラマの中だけのことだと思ってたけど
世界の各地でこんなことは　起こっているのね！！


それにしても彼は何も言わない・・・・
ジプシーにも　　Ｇ子にも・・・・・
恋愛の審判においては
副審もラインズマンもいない
ジャッジするのは、主審の彼なのだった

(続く）