今年2018年の9月30日までの受付でK-1ユーザーはK-1を今年発売開始されたK-1 markIIにアップデートするサービスを受けられる。
アップデート後はK-1 markIIの新品と変わらぬ性能・機能を享受できる事になる。
主な変更点は以前の記事でも触れたが、
1)高感度描写が2段分向上
2)リアルレゾリューションが三脚撮影必須から手持ちでも可能
3)AF性能の向上
このアップデートには5万円+税金で都合5万4千円かかる。
受付期限が残り1カ月と少しに迫ってきたのだが今の個人的な気持ちとしては、
『5万4千円ならレンズに投資した方がメリットが大きいのではないか?』
(個人的な意見です)
である。
アップデートの価値があるかどうかを図るためネット上の作例や評判を調べてみると、
1)高感度描写の向上は実質+2/3段分
2)リアルレゾリューションの手持ち撮影は被写体が動くものについては当然ながらうまく機能しない。
3)AF性能は向上が見られるようだが動体撮影性能が著しく向上するものではない。
細かく記すと、
1)高感度描写
・IMAGING RESOURCEの作例でK-1とK-1 markIIを比較すると例えばK-1のISO1600とK-1 markIIのISO3200は同じくらい。
(実質的にはK-1 markIIのISO3200の描写が少し劣るので+2/3段分と評価、他のISO感度でも似たり寄ったり)
・K-1では設定できないISO409600やISO819200は設定できますと言った描写レベル。
・当然ながらRAWデータでは大きな(劇的な)差は見られない。
・一方でダイナミックレンジ、特にハイライト描写は高感度でもK-1よりK-1 markIIの方が優れている。
以上の事から高感度描写の2段分の向上を期待するならNG。
ただし、高感度でもハイライト(明るい部分)描写を優先したい人には有益かもしれない。
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2)リアルレゾリューション
この機能は1回のレリーズ(シャッター)でイメージセンサーを少しずつずらしならが4枚連続で撮影した後、カメラ内で合成しグラデーションや輪郭描写を向上させるもの。
室内など風の影響が少ないところで静物を撮影するときにメリットが大きい。
K-1でも屋外では三脚を使用することで撮影できるのだが風などで被写体が揺れる(ぶれる)とうまく描写されない。
K-1 markIIでも同じで、例え手持ち撮影が可能になったとしても被写体が揺れるものについては上手く描写されない。
3)AF性能の向上
ネット上での評判では
「確かに向上した」
とする一方で、
「キヤノン・ニコンほど動体に対するAF性能が向上したとは言えない」
とする意見が見受けられる。
以上の事から
「今までより高感度でも撮れる」
「リアルレゾリューションを手持ちで撮れる」
「動体はともかく静物でAF性能が少しでも向上する」
これらの事をメリットに思えるならアップデートは有益と言えるのだろう。
肝心の費用についてはデジカメウォッチの関連記事で、
「1人の作業者が1日当たり処理できる台数は3台」
この点を経験的かつ勝手に推測すると、
1台当たりハードウェアに2万円+人件費・経費に3万円
リコーほどの大企業なら対外的に請求する1日当りの人件費9万円は安すぎると言える。
とは言え費用を支払うのは1個人。
5万円+税金は やはり高い。
個人的には5万円を明るいレンズに投資するほうがメリットが大きいように思える。
追申
とは言え、全ての手持ちのレンズで+2/3段分描写が向上するなら・・・とも考えてしまうのだが・・・・・。
人件費がかかるのは理解できるだけに5万円+税という費用は非常に悩ましい・・・。
御覧 頂きありがとうございます。
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