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LIVE IS LIFE

ホンダシンペイさんの適当に観たDVDをレビューしたりするブログ。バンドをやってた頃のブログの再利用。黒歴史は残すもの。

オススメしないDVD #35『ドアラの休日 げんじつとうひ、してみました。』

2018-09-12 22:00:52 | オススメしない
前回の『ドアラのすべて』、いやーみなさん。
実にわかりやすい!!
その前の『ベニーズ・ビデオ』に比べてアクセス数が3分の1w
みなさん、やはり刺激が強めのものがお好みなんですね。
先生、みなさんのそういう正直なところ嫌いじゃありませんよ?www
流石におふざけが過ぎたかなあ…?
球団の1マスコットのDVDなんて興味薄いですよね…しかし、ここで引いたら負けな気がして悔しいので、本日はドアラのDVD第二弾!『ドアラの休日 げんじつとうひ、してみました。』です!!
ドラゴンズも現在大敗してますので、もうヤケクソです!!
あらすじ!!


数日間のバカンスをもらったドアラは、タイへ向かう。
そこで待っていたのは豪華なホテル、青い空、広い海。
ここでげんじつとうひを行う…意気込みビーチへ向かおうとするも、着替えの盗撮の危機、開かないドア。
ビーチへ到着してからも襲い来る数々の現実。
バカンスと言えど、現実に直面しながらも、ドアラには一つの胸に秘めた決意を持ってタイへ来ていたのだ。

「つよくなりたい」

ムエタイ道場で修行に励むドアラ、しかしここにも立ちはだかる『現実』という壁。
楽しいはずの食事タイムでは目の前に広がる無数の死体(虫料理)。
「休みたい」
そんなドアラの願いも虚しく、遂にトイレを盗撮されてしまう…!


みたいな感じに書いてみましたがw
正直ファンと言えど、どれだけドアラが好きと言えど、1時間以上の長尺でドアラの動きを見ているとお腹いっぱい胃もたれです('A`)
ところどころでもちろんニヤリとはするんですが、僕のこの時間は一体なんなんだろう?という疑問が膨らむ一方です('A`)
いいおっさんが一人で何してるんだろう?って…。
どんどん惨めな気持ちになっていきますが、そこはこのDVDのタイトル通り『げんじつとうひ』していきたいと思いますw
いいおっさんの孤独な視聴はオススメしません、『あなたの精神に多大な影響を及ぼす可能性があります。』
ホラー動画の注意書きみたいな感じで今回は締めさせていただきますw


オススメしないDVD #34『ドアラのすべて』

2018-09-11 21:51:08 | オススメしない
こんばんは!
さて、本日のオススメしないDVDのお時間です。
復活してから暗ーい感じのものしかご紹介していないみたいなので、本日は少し毛色の違ったものを。
『ドアラのすべて』ですw
タイトル通り、僕の愛する中日ドラゴンズのマスコットキャラクター、ドアラのファーストDVDですw

プロフィール写真もドアラですので、僕が竜党であることは想像に難くないと思いますが、小さな頃からずっとドラゴンズファンをやっております。
大阪なのにドラゴンズ?タイガースじゃなくて?
よく聞かれます。
僕以外は家族全員タイガースファン(派)ですw
そんな環境ではありますが、母の従兄弟がドラゴンズの歴史の中でも名投手に数えられるくらいの、パワプロでOB選手として出てくる程のエースとして活躍しておりました。
ファミコンの野球ゲームにもモデルになった投手が出ております。
ファミコン世代の僕としてはそれはそれは鼻が高く、僕のヒーローでした。
日本全国で大ヒットしているゲームの中に親族がエースとして出ているなんて、ヤバくないですか?w
そんな僕のヒーローがいるチームのファンにならない訳がありません!!
まあ、家族はそうでもなかったみたいですw
従兄弟である母も「もうおらんねんし、別に…」とのことですw
そんな記事を書いてる最中にタイガースに勝利しました、どらほー!!!!!


話が大幅に脱線しておりますが、簡単にあらすじを…





あらすじなんてねえよ!!
ドアラの歴史とか、活躍の模様とか、このDVDが発売された2008年のバク転の結果とか、ファンにはたまらないものになっておりますw
若かりし(?)頃のドアラや選手の映像はドラゴンズファンの方でしたら一見の価値ありです。
ドアラのことは別に…という方でも、このDVDを観ればドアラの魅力に酔いしれることが出来るかもしれませんw
『ドアラのすべて』というタイトルに偽り無しの、ドアラ成分たっぷりの一本となっております。


さあ、このDVDをオススメしない理由としましては、本当にドアラのことがどうでもいい人にとっては本当にどうでもいいDVDであるということですw
僕だって誰かにジャビットやトラッキーのDVDあるから見て!と言われても、ふーんって返しますw
見ても、ふーん。ですw
そして個人的には広島の完全優勝を阻止してやったぜヒャッハー!!!という、小物精神丸出しな理由でカープファンの方にも一応オススメしませんw

こういうDVDって本当に楽ですねw
スラスラ文章が書けますw
何を感じるか?何を考えるか?なんて一切無し!
ただ観て楽しめる方は楽しんで下さいっていう投げやりな感じがw

近年のドラゴンズの成績は散々なものがありますが、まだ今年のクライマックスシリーズを完全に諦めた訳ではありません。
このままの勢いで、是非ともクライマックスシリーズに帰ってきて欲しいものです。
趣旨が完全におかしなことになっておりますが、頑張れ!中日ドラゴンズ!!



オススメしないDVD #33『ベニーズ・ビデオ』

2018-09-10 22:53:54 | オススメしない
朝夕は秋の雰囲気が漂うようになりました。
こんな秋の夜長に1本映画でもいかがですか?
さて、今回ご紹介するのは『ベニーズ・ビデオ』です。
私事ではありますが、このブログを開設してから4444日という、不吉なようながらもキリのいい年月が経ちました。
開設当初は、バンドマンとして夢や希望に満ち溢れていた頃で、その頃の思い出は今も大切な思い出として残っております。
その思い出が消えないように、当時のブログをそのままこんな形ですけど利用して、FreeOneRonmaってバンドがいたんだなあって知ってもらえたら嬉しいですね。
曲や映像は多分何処にも残ってないと思いますけど、メンバーの1人にこんな痛々しいブログを書いてる奴がいたんだなあってくらいにでもねw
少し感慨深くなりましたが、そんなキリのいい日には特別な1本をご紹介したいところ。
僕の大好きなミヒャエル・ハネケ監督の作品で、初めて観たのは10年以上前、ケーブルテレビの映画専門チャンネルであったと記憶しております。
録画して、期待に胸を膨らませながら視聴…ただただ衝撃でした。
ファニーゲームでミヒャエル・ハネケ監督の酷さ(褒め言葉)を知っていたにも関わらず!
それでは相変わらずの長い前置きはこの辺りにしてあらすじを。


ベニーは厳格な家庭で育てられたビデオが大好きな男の子。
ショッキングな映像を好み、一番のお気に入りは、自分で撮影した豚がされるビデオ。
それ以外は多少の悪さをしたり、仲間と騒いだり普通の男の子です。
ある日、いつものようにレンタルビデオ屋へ行くと、外でビデオを眺めている少女を見つけます。
また次にレンタルビデオ屋へ行った時にも彼女はいました。
ベニーは彼女を自分の部屋へ誘います。
少女はベニーについていきます。
ベニーは部屋で自分の一番のお気に入りを彼女に見せます。
そしてそのビデオを撮影した際にくすねてきたという用の銃を彼女に見せます。
ベニーはその銃を彼女へ向けました。


撃てば?

…。

弱虫。


鳴り響く銃声。

少女の悲鳴。


助けてあげる、頼むから黙ってくれ


少女は黙りました、3度目の鳴り響いた銃声と共に。



当然物語はこれで終わりではありません。
十分に衝撃的すぎる展開ですが、まだまだ続きます。
でも、多くを語るのは、無粋ってもんでしょ?(今更)
ベニーの日常が非日常に変わるだけです。


今作については言いたいこと全てを言い切れたので、あっさりと終わらせたいと思います。
前置きの割にこの内容の薄さ、決して手抜きなんかじゃないんだからね!
気になる方は是非ご自身でご覧下さい。
もう一度言います、手抜きなんかじゃないんだからね!!
普通にサラッとオススメしているようですが、レンタルされる際は「オススメしないDVD」であることをお忘れにならないように…。

最後に、今作はなかなか置いてあるレンタル店を見かけません。
今作が収録されているミヒャエル・ハネケ監督のDVDボックスにもプレミアがついて非常に高値になっております。
僕は梅田の大型店でようやく今作を見つけることが出来ました。
あとはネットでのレンタルにもあるかもしれません。
まあ、オススメしませんけどねw



おススメしないDVD #32『暗い日曜日』 ※追記あり

2018-09-09 23:55:53 | オススメしない
こんばんは、この週末いかがお過ごしでしょうか?
サザエさんを見て、明日は仕事か…と憂鬱になるサザエさん症候群なるものもあるようですが、そんな時はパーっと映画でも観て気を紛らわせましょう!
さて、そんな夜にご紹介するのが『暗い日曜日』ですw
この曲を聴いて自殺した人がいた為に、一時期発禁にもなったという曰く付きの曲にまつわる映画。
簡単にあらすじを。


時代は第二次世界大戦直前、ハンガリーのとある恋人たちがレストランをオープンさせます。
オープンさせるに当たって、レストラン内で演奏させる専属のピアニストを雇います。
恋人たちの関係は順調でしたが、女性は次第にピアニストに惹かれ、関係を持つように。
しかし、彼女は彼との関係を断つことも出来ず、3人合意の上「愛を共有する」という奇妙な三角関係を続けます。
ピアニストは彼女の為に美しい曲を作りました。

タイトルは『暗い日曜日』

レストランで演奏されたこの曲はすぐに評判を呼び、瞬く間に大ヒット。
全てが順調に思えましたが、この曲が自殺を招くと噂になり…。
そうした中、ナチスがハンガリーへ侵攻。
3人の運命は戦火に巻き込まれていくのです…。


この物語の軸である『暗い日曜日』、確かに悲哀を感じる曲をではありますが、安心して下さい、聴いても自殺しませんw
「あの池のボートに乗ったカップルは別れる」
程度の噂に、大ヒットしたこの曲の哀愁が尾ひれを付けたのだと僕は考えます。
時代背景も、いつどこで誰がナチスに連行されていくか、先行きが見えない不安なご時世。
そうした時代に絶望して、自らの命を断ってしまう方が多数いらっしゃったのでしょう。
どうせ死ぬなら、最後に一番美しい曲を聴いて死にたい、そう考える方がいてもおかしくなかったのではないでしょうか?
繊細でいて、説得力のある美しく悲哀に満ちたメロディ。
決して人を死に追いやる呪いの曲なんかではありません。
一つの素晴らしい芸術作品です。


とは言ったものの、曲と物語は別物で史実ではなくフィクションです。
男女の三角関係のもつれからドロドロの展開に…という程度のものならここでも紹介しなかったでしょう。
とにかくレストランのオーナーの男性、ラズロがいい男過ぎるんです!!
始まってちょっとしたくらいに2人のお風呂シーンがあり、汚いケツ向けんなよとか思ってごめんなさい!!!
これは1人の最高にいい男の物語、暗い日曜日じゃなくてもいいじゃん!!

今回も綺麗な女優さんがパイオツポロンポロン出してる上に、不倫からの3人合意の上の三角関係とかいう微妙な空気感を漂わせる一本ですので、ご家族でのご視聴はオススメしておりませんw
でも何よりも、この物語自体が鬱々としたものなので、日曜日が本当に暗い日曜日へと変貌します。
どんな晴れた爽やかな日であっても、どんよりとした休日へと今作は変えてくれることでしょう。
ラズロを主人公として観ると、モヤモヤしたものが残り続けます。
誰が幸せだったのか?
何が幸せだったのか?
こうすることが幸せだったのか?
決してスッキリするものではありません。
本当の幸せとは?ということを深く考えさせられます。

日曜日ギリギリの夜にこんな一本をご紹介しましたw
明日からまた1週間頑張るぞー!!っていう方には本当にオススメしませんw
さあ、また1週間頑張りましょうwww


※追記
これだけは、と思ったので追記を。
ラズロのやり取りに印象的なものがあります。
失恋の為に川へ投身自殺を図った常連客を救い、この地を発つという彼を見送る時のセリフ。

客「本当に助かりました、あなたにはなんとお礼を言えばいいのか…」
ラズロ「気にすることはない、こっちも人助けを出来て気が紛れたよ」
客「今に見ていてください…!目には目を、歯に歯をです!」
ラズロ「それはどうかな?確かに商売には目と歯は大切だが、貿易の仕事も同じだと思うがね?」
客「そうです!弱肉強食の世界です!」
ラズロ「そうは思わない。ダーウィンの進化論はここには当てはまらない。獣は獣、人は人らしくだ」

この常連客の失恋相手というのがラズロの恋人。
しかもこの常連客を救出している間に、ピアニストと彼女が出来ちゃっていることをラズロは知っています。
それでも彼は常連客を励まし、強い者だけが正しいのではなく、人間として理性ある行動こそが重要であると諭します。
その後、戦火が拡大していく中でこの常連客によって3人の人生が大きく狂わされていくのですが、ここでは詳しくは語りません。
ラズロの寛大さが招いた悲劇だったのでしょうか?
どうであれ、ラズロの男っぷりは一見の価値ありです。





オススメしないDVD #31『変態村』

2018-09-08 21:24:19 | オススメしない
さーて、31本目のオススメしないDVDいきましょー。
復活して2本、(これでも)真面目に書きすぎていたので、今回は緩ーくはっちゃけるぜぇ!!!!

今回は『変態村』です。
みんな大好き変態だよー、やったね☆
いや、これは変態紳士を自称する私に対する挑戦状かな…?
過去に男は皆エロである、というようなことを力説してドン引かれた思い出がありますw
ロリとペドについての違い、とか普通の人は知らなくていいからね!
究極のMとは究極のどSである、とか考えなくていいからね!
ふぅ、自らの恥部を曝け出したところで簡単にあらすじをw


主人公のマルクは各地を巡業して回るシンガー、アーティスト。
ちょっとステージでアピールしたおばあちゃんに熱烈な求愛を受けるような色男である。
次の巡業の為にオンボロのマイカーで南仏へ向かう途中、濃霧に巻かれ、偶然看板を見つけたペンションを目指すが、エンストを起こし車が動かなくなってしまう。
困ったなあ…と途方に暮れた瞬間窓のすぐ側で第一村人と遭遇。
風変わりな男を怪しみつつ、ペンションの場所への案内を頼む。
ペンションで待っていた第二村人、バルテルは自分もアーティストだというやはり少し変わったジジイだが、快くマルクを受け入れ、マルクは温かいベッドで眠りにつく…。

翌朝外からの音で目を覚ましたマルクは、バルテルが自分の車を牽引してくるのを見つける。
マ「整備工を呼んでくれや」
バ「ワイが修理したる、心配すんなや!」
不安なマルク、整備工は明日まで来れないと聞いて渋々ジジイに修理をお願いして、お散歩してくることに。
バ「村には近づいたらアカンで、絶対に」
マ「なんでや?」
バ「近づいたらア カ ンで?」
よくわからないけどとにかくお散歩タイムスタート。
マルクが行ったことを確認したジジイは、強引に車のドアをこじ開けて内部を物色。
一方マルクは豚と合体している村人達を目撃。
なんやこの村…?
マルクは一刻も早くこの村から立ち去るべく車へ戻るのだが…。


今回も簡単でないあらすじでしたね(ニッコリ)
異常な村人たちの狂気がマルクを襲います。
敵はジジイだけにあらず!
マルクはもう散々な目にあうんですよね。
暴力は当たり前、拘束されて髪の毛を汚い丸刈りにされたり、女性ものの服を着せられてジジイに
「グロリア(ジジイの逃げた元奥さん)!!帰ってきたんやなこのアバズレ!!」
と罵られたり、

「なんでこんな目にいいいいい!!!!!」

とマルクは泣いちゃいます。
村人もマルクを見て、「お前はグロリアや!!」と言い出すものだから、マルクの心はズタボロ。
身も心もズタボロ…なんだけど、意味がわからないよ!
どう見ても兄ちゃんやん!?
哀れマルクはお尻の(多分)初めてまで奪われて、本当に悲惨ですね〜。
他にも色々と酷いことされるんですよ〜、本当に悲惨ですよね〜。


と、ここまで書いてきて、ご家族団欒でご覧下さい♪というような映画ではないということはわかっていただけるかと思いますw
でも、オススメ出来ないポイントは実はそこでは無いんです…。
全編通してショッキングなことが多々あるはずなのに、なんか退屈!!
真ん中辺りで一度寝てしまい、途中から見直して終盤もう一度寝てしまいましたw
字幕映画で途中になんやかんやしてるうちに内容がよくわからなくなって寝落ち、みたいなことはよくあるんですが、吹替と字幕の二段構えで視聴して、ガッツリ見ている上で、なんのこっちゃよくわからん(´・ω・`)
特典映像として『ワンダフル・ラブ』というこの作品を作成する前に撮られた短編映画が収録されているのですが、こちらもよくわからん(´・ω・`)
とりあえず淡々と始まって、急に兄ちゃんのストリップ見せられて、兄ちゃん殺されて…僕の理解力が無さすぎるのでしょうか?
よくわからん(´・ω・`)

本編も特典も、「で?」っていう一言で片付きそうな今作、なんとメイキングもございます!
そしてメイキングでは監督直々に熱く熱く解説してくれます!!

「で?」

様々な監督を尊敬してオマージュして完成されたのが今作、ということですが…どうも僕の感覚とは遠くかけ離れたところにこちらの監督さんはいらっしゃるようです。
サバイバルホラーだ、と監督さんは仰ってますが、サバイバル…?ホラー…??
生き残る為の戦いをサバイバルとするなら確かに間違ってない、この不条理な村人たちをホラーとするなら確かにホラー。
僕にとってはこの映画を観る為に土曜日という日を殆どを潰してしまった(寝落ち含む)ことの方がホラーですけどね、ハハッ。

随分と辛口になってしまいましたw
「何故?」「どうして?」が語られないからこそ感じる恐怖というものもありますが、今作では何かしらのバックボーンが欲しかった…。
あと監督による「このシーンは!」とか、「このカメラワークは!!」などの細かい解説は、一生懸命ギャグの解説をしているのと同じ虚しさを感じるのは、僕だけでしょうか?
うーん、どう足掻いてオススメ出来ないなあ…。

オススメしないDVD #30『セルビアン・フィルム』

2018-09-07 23:12:17 | オススメしない
さて、復活2回目、祝30本目のオススメしないDVDのお時間です。
過去にも言っておりますが、こんなに本数を重ねるとは思ってもいなかったw
過去記事を読み返して、オススメしてんじゃん!みたいなのも多々あったのはご愛嬌。
本質は『オススメしないって言ってるけど観て欲しいな…チラチラ』みたいなものなのでw
中にはモテキみたいな、孤独でみると発狂しそうなものもありますがw
このブログを見て、一本でも多くの心に残る作品にあなたが出会えると幸いです。
心に残るのはトラウマという爪痕かもしれませんけどねwww

さあ、また前置きが長くなりましたw
記念すべき30本目はインパクトのあるものがいいなぁって思って、半日悩みましたw
そして悩み抜いた上でご紹介させていただくのが

『セルビアン・フィルム』

です。
問題作と非常に有名なこの作品、なんとR-18ではなく、R-20なんて聞いたことない規制をくらっています。
簡単にあらすじを。


元ポルノ男優のミロシュは現在美人な奥さんと小さな息子がいる一見幸せな家庭を築いている。
しかし、現実には仕事はパッとせず、生活は苦しくなっていました。
そこに過去に共演していたポルノ女優から仕事の依頼が舞い込んでくる。
「あなたのポルノは芸術よ。過去に抱かれた女優はみんなあなたと結婚したいと言っていた。今度世界をマーケットとした大きなポルノの仕事があるんだけど出演してみない?」
現在落ちぶれて、ブランクもある自分に何故そんな大きな仕事の話が舞い込んでくるのか?
「ポルノは芸術、貴方はアーティストだ、家族を養う為にはF○CKするべきだ、何も聞かずにサインするのが男ってもんだろ?」
怪しい依頼主から大金を用意され、訝しんだミロシュは即答出来ません。
しかし、家族の大切さを実感し、彼は契約書にサインをするのです。
そのサインが地獄への始まりだとも知らずに…。


作品の詳細を知りたい、知っておかなければいい作品は作れない、とミロシュは何度も確認するんですよね。
でも依頼主からは「ポルノ男優が作品の詳細を考えるなんてナンセンスだ」というようなことばかり言われて、何も教えてもらえないんです。
怖いでしょうにそんな仕事!!
ミロシュは大金積まれたからやるやる〜!!みたいな頭の軽い人間じゃないんです。
本気の仕事がしたい、もう一度輝きたいと願っているんです。
だから怪しさ満点のこの仕事の初日にも全力で挑むんです。
真面目な男だからこそ、一体自分は何をやらされているのか、疑問に感じるのです。
不可解な現場に、不可解なセット、不可解なシチュエーション。
徐々にという間も無く撮影は常軌を逸し、ミロシュはやっぱり断ろうと思うんですけど、そんな仕事一度足を踏み入れたら断れるわけないですよねぇ…('A`)
何故?というような大金を用意されたら必ず裏がある、必然ですよねぇ…('A`)

もうね、この怪しい撮影が始まったくらいからドッと疲労感のようなものが重くのしかかってきます('A`)
一度その疲労感のようなものを感じ始めたら、残りの1時間以上はそれがどんどんと重くなり続けるだけ。
きっと何処かに救いが…なんて探してしまいますけれど、何処を探しても見つかるのは不穏な空気。
その不穏な空気は案の定「不穏」という言葉では終わりません。
この作品が史上最悪の問題作、と呼ばれるのも納得です。
破滅や滅亡なんて言葉でも、まだ生温い。
この世の地獄の詰め合わせ。
救いが見つからない、と言いましたが、一つだけありました。
この「映画」は時間がきたら「終わる」ことです。


どうせ外国の方が大好きなエログロ盛り沢山で血みどろ内蔵ブシャァ!!祭りやろ?という軽い気持ちでレンタルしたのですが、グロ成分はそう言った映画に比べたら控えめ。
そう言ったグロより、精神的グロです。
精神的グロのバーゲンセールです。
超サイヤ人も真っ青です。
最近の超サイヤ人は既に青くなってますが。
エロの方はポルノ関連のお話、ということで豊富ですけど、綺麗な女優さんがパイオツ晒してますけど、エロを目的として観たら100%後悔することをお約束します。
いや、どんな目的であろうと後悔すると思います。

冒頭でこのブログの本質は…とか言ってますが、本当にオススメしません。
家族恋人友達とは無論、1人で怖いもの見たさに…でも観ることをオススメしません。
冒頭で言っていることといきなり真逆のベクトルになってしまいますが、


『あなたがこの作品の中身に出会わないよう、警告として今回はご紹介します』


本当にこの作品をブログにしようか半日悩んだんですよ…インパクトはあるけれど、問題作過ぎる。
もっとマイルドで茶化して紹介出来る作品なんていくらでもある。
敢えてこの『セルビアン・フィルム』を選択する意味はあるのか?
考えた結果が「オススメしないDVDなんだから、本当に自分で観てオススメ出来ないと感じたものも紹介するべきだ」ということです。
もう『ムカデ人間2』とかも紹介しちゃってますしね。
あれも心の底からオススメ出来ないと感じた一作です。
幸せなパピコタイムを返せこの野郎。

そんな感じで今後も皆さまに出会って欲しくない映画を紹介していくこともあると思います。
出会って欲しくないのに紹介してんじゃねえよ、という声も聞こえてきそうですが、出会って欲しくないからせめてタイトルと観てはダメな作品だ、ということを覚えておいて欲しいんです。
レンタル店やストリーミング配信などで、何気なく手に取ってしまわないように。
興味本位で借りてしまわないように。


いやあ、30本目の節目に相応しい一本でしたねw
ちょいちょいと茶化すのは自らの精神衛生の為です、悪しからず。
また40本目、50本目、100本目とかの節目で特にインパクトがあった作品をご紹介出来れば、と思います。
そんなに続くかはわかりませんがねw
とりあえず、今日はもう疲れた…早めに寝ます('A`)
次回はもっと茶化せる馬鹿映画で更新出来たらいいな…。


オススメしないDVD #29『CASSHERN』

2018-09-07 00:32:47 | オススメしない
こちらのブログを見てくれている方、おそらくはじめまして。
3年半以上放置していたにも関わらず、更新していた頃より日々のアクセスが激増していたことに戸惑いを隠せないホンダシンペイと申しますw
久しぶりにTwitterの方で映画の感想とかをチョロっと書いていたら、これは長くなりすぎる…そうだ!ブログがあったんだ!!って思い出して、四苦八苦しながらログインまで辿り着いてみたら…毎日沢山の方が遊びにきていただいていることがわかりビックリ!!
これから改めて『オススメしないDVD』シリーズ、復活させてみようと思う次第であります。
何分長期のブランクと、経年による心境の変化などで文体が以前と異なったりすることもあるかもしれませんが、今後も遊びにきていただけると幸いです。


さてさて、前置きが長くなりましたが、復活第一弾は『CASSHERN』です。
前置きが長くなるのは僕の伝統芸です。
訳がわからないのも僕の伝(略)

まずはあらすじを。
スチームパンクとサイバーパンクが入り混じったような世界、大東亜連邦共和国は長年の大戦に勝利するも各地でテロ活動は続いていた。
大戦により荒廃した大地、荒れ果て荒みきった人々の心。
疫病は蔓延し、放射能や化学兵器に世界は汚染されていた。
そんな世界の中、学会で東博士により失った手足だけでなく臓器までも再生可能とする新造細胞の理論を発表する。
学会の反応は冷たいものの、国家元首の上条将軍は興味を持ち、内藤を通じ支援を提案する。
東博士には病気の妻・ミドリの為に一刻も早く新造細胞を完成させる必要があった。
東博士は支援を受け入れる。

東博士には鉄也という一人息子がいるが、研究ばかりで家庭を顧みない父親への反発心から従軍を決意。
婚約者のルナと病気の母親を置いて出兵するも、1年後、鉄也はテロ活動が活発な地域で命を落とす。
心に深い傷を残したまま…。

同じ頃、新造細胞培養装置に異変が起き、新造細胞は勝手に結合を繰り返し、無数の人の形となり装置から這い出てきた。
恐れをなした内藤は軍に命じ、殆どの集合体は虐殺される。
しかし、生き延びた集合体がいた。
「我々は人間に復讐する」
生き延びた集合体たちは新造人間と名乗り、人間を滅ぼすべく旧大戦の兵器により侵攻を開始するのであった。

一方東博士は鉄也の遺体を新造細胞培養装置に浸すことで鉄也の蘇生に成功する。
鉄也の肉体には激しい筋肉の増強が見られ、そのままであると肉体を突き破ってしまうことから、ルナの父・上月博士により特殊なバトルスーツを装着される。
そうして鉄也の『闘い』が再び始まる…。



はい、あらすじって何でしょうね?
どんどんわからなくなってきます('A`)
極力端折れるところは端折ったはずなのに、まだこれ前半4分の1くらいなんだぜ…?
とにかく、万能細胞作ってたら新造人間が出来ちゃって、怖くなって殺したら生き残りが復讐したる!って激おこ、鉄也無理やり蘇生させられたけどなんか新造人間と戦うことになっちゃったって話です(適当)

ではオススメ出来ないポイント。
とにかく出てくる画が綺麗!格好いい!!
え?いいとこじゃないかって?
君は美味しいからって毎日三食特上のサーロインステーキを食べたいと思うかね…?
もちろんおやつもサーロインステーキ。
デザートもサーロインステーキ。
飲み物もサーロインステーキ。
サーロインステーキがゲシュタルト崩壊してきたところで解説をw
このシーンが綺麗、格好いいのオンパレード過ぎて食べ飽きるんですね。
綺麗な画、格好いい画を撮ろう!という熱意はひしひしと伝わります。
この構図いいなとか、このシーン綺麗!は本当にいっぱいあったんです!
しかし、相対的に印象に残るシーンはどこ?って聞かれてもどこやろ…?ってなるほど印象が薄くなってしまってるんです。

これがストーリーにも影響します。
インパクトのある画ばかり目で追ってしまって、折角原作のキャシャーンをガン無視して「生きる意味とは?」「幸せとは?」というようなテーマで物語を作成しているのに、ストーリーが頭に入ってこない。
僕、映画館で公開時にこの映画を観てるんですよ。
全く内容を覚えてなかったw
とりあえず映像が綺麗、ミッチーの小物っぽさが良かった、キャシャーン弱い(´・ω・`) くらいの記憶しかありませんでしたw
印象的なシーンに印象的な画を、そこのメリハリが無いのが致命的なのだと思います。

当時紀里谷監督は新進気鋭の映像美が素晴らしい、宇多田ヒカルのPVなどで評価が非常に高い方であったと記憶しております。
5分程のPVだとその才能を遺憾なく発揮して、とても印象に残る作品を作られております。
travelingのPVとか僕は大好きでした。
しかし2時間近い映画でそれをずっと続けられると…。
なので『CASSHERN』は『誰かの願いが叶うころ』のPVの壮大な前振り、本編である『誰かの願いが叶うころ』のPVが前振りのエンドクレジットという斬新な手法の作品と感じざるを得ません。
エンドロールが本体です!(暴論)

と、好き勝手書いてきましたが、散々ネットで酷評されている中、そんなに悪い作品だったかな?というのが僕の中でずっとモヤモヤしてました。
今回この作品を改めて観て、朧げな記憶ながら自分の記憶が正しかったことがわかり非常にスッキリしております。
原作のキャシャーンと全然違うじゃ無いか!ということで酷評されている方が非常に多くいらっしゃったんですね。
原作を僕は知らないので、それなり楽しめたんだなあって。
そして、このブログを復活させる機会になってくれた『CASSHERN』にありがとうと言いたい。
また観るよ、次はまた15年後くらいかなw
それでは今回はこの辺でw


オススメしないDVD #28 『メガ・シャークvsメカ・シャーク』

2015-01-17 16:00:05 | オススメしない
今回のオススメしないDVDは『メガ・シャークvsメカ・シャーク』です。
タイトルから、パッケージから溢れ出るB級感、たまりませんねぇw
他のDVDを観た時に予告で見つけて、これはヤバい!絶対ヤバい!!と自信を持ってレンタルしてきたこの一作。
とりあえずあらすじから。


干ばつのエジプトに大きな氷を運んでいると、中から大きなサメが出てきました。
サメは世界中の海で大暴れ、遂には世界中の海域が封鎖されてしまうほど大暴れ。
事態を重く見た国連は、試作段階の人工知能『ネロ』を搭載したハイテクサメ型潜水艦メカシャークを投入することを決定しました。
パイロットには、ネロとメカシャークの開発者の1人ロージーが選ばれ、夫のジャックがサポートにあたります。

メカシャークはテスト運航も出来ぬままメガシャーク退治に向かうことに。
メガシャークに遭遇したメカシャークと原潜はメガシャークの討伐を開始します。
初戦はネロがインストールされていない状態で挑むことになったメカシャーク。
しかし、ロージー操るメカシャークが撃った超強力魚雷がメガシャークに跳ね返され、原潜を沈めるという事態に。
哀れ400名以上を乗せた原潜は海の藻屑と消えてしまったのです…。

その後ネロをインストールして、メカシャークは再度メガシャークを退治しに。
しかし、テストもしていないネロは不具合だらけ。
全く頼りになりません。
応戦するも、メガシャークに空母を沈められたり、メカシャークの超強力魚雷が跳ね返されて空母を沈めたりしっちゃかめっちゃか。
そのうちメガシャークは海溝にハマり、ロージーは意識を失います。
その間にメガシャークには逃げられて、
第2ラウンドもメカシャークの完敗です。

意識を失っていたロージーは友人の学者の元へ向かい、メガシャークの出現ポイントの絞り込みに成功。
第3ラウンドはオーストラリアに。
ロージーが意識を失っているうちにネロが単独メガシャークに挑むことになり、ネロも出撃の準備を進められます。
しかしポンコツメカシャーク(ネロ)はやはり不具合祭り、ネロは沈黙、暴走モードに突入します。
暴走モード突入中にメガシャークによってオーストラリアの陸地に打ち上げられたメカシャーク、陸上モードに変形してオーストラリアの街を破壊し始め…。
果たして地球はどうなってしまうのか…?


概ねこんな感じですけど、所々で色々ブッコンでくる映画ですw
超B級という称号を与えてあげたいくらいにメチャクチャですw
その設定いるか?という無駄な設定が急に入ってきたと思ったら回収されずに終了したり、なんでサメ型?とか、その機能なんでつけたwwwっていう機能をメカシャークが持っていたり、なんだろう…無駄だらけな上になんでやねん!ってツッコミの入れどころだらけの馬鹿映画www
素晴らしい、これは素晴らしすぎるwww
思わず二週目を観ながらこれを書いてますが、適当に観てた一週目より注視しているからより馬鹿さ加減が確認出来るwww

これはね、観る人を選ぶ一本です。
このバカバカしさとくだらなさ、メチャクチャさを楽しめる方はいいんでしょうけど、真剣に時間の無駄だと感じる方も少なからずいるはず。
僕はこの馬鹿さを楽しめる人間だからいいんですけど、二週目を観終わった今なんで二回も観たんやろ…と確実に後悔はしていますw
本当に時間の無駄www
ネロって必要やったん?
人が乗る意味あったん?
ラストなんやそれ…orz
色々あるんだけどね、馬鹿映画以外の言葉が思いつかないw
真剣に映画を楽しみたい方にはオススメしないよ。
馬鹿なのを観たいんや!って方には全力でオススメしたい一本となっておりますw


オススメしないDVD #27 『青の炎』

2015-01-13 18:15:32 | オススメしない
今回は嵐の二宮和也初主演の一作『青の炎』です。
恋仲となるクラスメイトにあややこと当時のトップアイドル松浦亜弥という完璧な布陣!
…じゃねえよ…。
ジャニーズに松浦亜弥とかやめてくれ僕の大好きな小説青の炎が汚されてくうわあああああああああぁぁぁぁぁ…と、公開当時やDVDが出た頃は思っていたのですが、数々の出演作品などでニノの演技の高評価を聞き、それなら一度観てみてもいいかな?と思いながら長らく後回しに。
ようやく最近手に取ってみた次第であります。
だってねぇ…アイドル主演でぶち壊しになった原作付き映画なんてどれほどあるよ?
原作が好きであればあるほど、その映像化には懸念が生じます。
特に原作は僕がこの作品の主人公と同じ歳の頃に発売され、読んでいたものなので思い入れの深い作品なのです。
映画化が決まった時は非常に喜びました。
が、主演を確認して絶望の底に叩き落された気分でした。
だってねぇ…ジャニーズとあややだよ?
こうジャニーズと一括りにしてしまうとファンの方からフルボッコにされそうですが、正直現在でもジャニーズ主演と聞くと期待値は地の底を這うように低くなりますw
AKBグループも同様ですw
アイドルというだけで掛かる色眼鏡が確実にあるということのご理解をいただければと思います…。


前置きが長くなりましたがあらすじを。

高校2年生の秀一は母と妹との3人で暮らしていた。
ある日、昔母と離婚した養父の曾根が家に転がり込み住み着くようになる。
幸せな家庭は一変し、母に暴力を振るい、金を無心し、酒を飲み、妹にも手を出そうとする。
秀一は曾根を追い出そうと弁護士に相談したり、母に曾根を追い出すよう求めたりと奔走するが何故か母は首を縦に振ろうとしない。
秀一は幸せで平凡な生活を守る為に、曾根を殺害する完全犯罪計画を実行するが…。


原作の発行当時問題となっていた少年犯罪をテーマとしたのが今作です。
秀一は非常に頭が良い少年ですが、ガレージを自分の部屋として使い、ロードレーサー(自転車と言うと怒る)で学校に通い、友達と悪ふざけをしたり、夜にはコンビニでアルバイトをする普通の高校生でもあります。
そんな普通の高校生が殺人という犯罪を犯す、という現在ならまたそんな事件かーと思う出来事も当時は大変ショッキングなものでした。

さて、小説が好きすぎてそちらの感想になってしまいそうなので、映画としての今作を改めて見てみますw
全体の感想としては、僕の好きな映画の一本に入るくらい映画として良いものであったと思います。
ニノの演技も少し不自然に感じる、あぁセリフを読んでいるんだなぁという部分もありますが、こんなこと言う奴いねえよwwwというようなセリフでしたのでそこは置いといて、しっかり秀一を演じられていたと思います。
全体を通して流れる雰囲気も原作を壊すものではなく、ラストはあぁ…切ないなぁ…と感じる事の出来る、こう青いモヤモヤっとしたような、過去の青春時代に取り返しのつかない過ちを犯してしまったというような甘酸っぱい複雑な気持ちにさせてくれました。
何を言っているかわからないと思いますが、本人もどう説明すればいいかわかりませんw
青春時代にやってしまった失敗を何か一つ思い出してみてください。
出来れば青春時代特有のものがいいですね。
はい、思い出した時のそんな気持ちですw
悶えたくなるような黒歴史がある方にはすぐに体感していただけると思いますw

良い作品ではあるのですが、やっぱり小説の映像化ということで起こる説明不足は多々あります。
秀一が非常に頭の良い少年であるということは正直伝わりにくいです。
なんだか難しい本読んでんなあ、とかくらいですかね?そういう描写。
曾根に対する怒りや、殺人を決意してから実行するまでどれだけ考え抜いたのか、その辺りが特に薄いように感じました。
結構サラッと思いついてサッと実行しちゃう、みたいに見えてしまうのは非常に残念です。

あとはあやや演じる紀子への想い、と言うか絡み全般ですね。
紀子が薄い!
紀子がもっと重要なファクターであることがこの作品の甘酸っぱさを高めているというのに、ちょっとデートしただけの淡い恋心を抱いたかな?っていうクラスメイト、くらいの存在にしか見えない!
そして何より、やっぱり松浦亜弥に紀子をさせるべきではなかった…。
原作ファンとしての落胆です…。
この映画のオススメ出来ないポイントはもうここ以外に考えられない。
原作ファンだから辛口にいくよ?
この大根め…です。
今ひとつ紀子というキャラクターも掴めないし、演出の問題もあるのでしょうがこれが松浦亜弥の限界なのでしょう。
話題性はあったのでしょうが、それでも紀子は松浦亜弥じゃないわー。
映画としては良作の部類に入ると思いますが、原作ファンにはオススメしない。
観るなら心して観るように、という注意をここでさせていただきますw

この青の炎の原作者は前に紹介した『悪の教典』の作者の貴志祐介なんですよね。
もうこの人の作品は本当に大好き。
各作品にかなり高い確率でエロ描写をぶっこんできますが、よくあるそこ濡れ場いる?っていうような無駄なエロ描写じゃなくて、意味があったりするのがなんか凄いw
まぁ、お好きなんでしょうがwww
そこはともかく、僕のような若干厨二病を拗らせたような方にはオススメしたい作家さんです。
小説とか普段読まない方でも貴志さんの作品なら読めるんじゃないかな?
騙されたと思って是非一度手に取ってみてくださいませ。
と、いう貴志祐介のステマで今回は終わらせていただきたいと思いますw

※追記※
前の『悪の教典』の時も原作の描写に対しての映画の薄さを言ってますねw
やっぱり貴志さんの作品を2時間映画でまとめるのは難しいんや…映像化は嬉しいけど、ファンなら観ない方がいい作品があるのが怖いw
原作を読んだなら観るなら、と昔友人に強く言われて守り続けているものに『メトロに乗って』があります。
友人曰く相当酷かったらしく、原作が良かったから今でも観るのが怖くて手を出せない一作ですw




オススメしないDVD #26 『叫』

2015-01-11 23:28:39 | オススメしない
さて、今回のオススメしないDVDは『叫』です。
役所広司を始め、豪華出演陣の本格派ホラーサスペンス。
いつも思うんですけど本格派ってなんなんでしょうね。
本格派じゃない作品を逆に見てみたいです。
あ、それは僕の大好きなB級作品がいつもやってくれてるか…w
各国の国際映画祭でも上映された今作、とりあえずあらすじから。


東京湾岸の埋め立て地で、立て続けに殺人事件が起こる。
いずれも海水に顔を押し付けられて、と手口が同じことから連続殺人として捜査が開始されるが、刑事の吉岡の指紋などが現場に残されていることから吉岡に疑いの目が向けられ、吉岡自らも自分が犯人なのではないかと考えるようになる。
そんな中、第一の事件の被害者である赤い服の女の幽霊が吉岡の目の前に現れるようになり、吉岡は困惑し、過去の記憶がフラッシュバックするようになる。
過去の記憶と現状が入り混じり、疲れきった吉岡は恋人と遠くへ旅立とうとするも、恋人だけを先に行かせ、自らは必ず後を追いかけると約束し、事件の解決を決意する。
事件が解決へ向かうも、吉岡の前に現れ続ける女の霊。
女の目的は一体何なのか?
吉岡の記憶の真相とは?


随所にホラーテイストというかおもいっきり自己主張の激しい幽霊が出てきますw
不気味な雰囲気だけに収まらず、おもいっきり役所広司演じる吉岡と幽霊さん会話しちゃいます。
そして物理的にドアを開けて部屋から出ていくところでは思わず笑ってしまいましたw
そこは通り抜けたり突然前に現れたりするんちゃうんかい!!
おもいっきり突っ込めますねw
そして飛んでいきますw
なんなんやこいつ…( ゜д ゜)
幽霊がスーッと滑るように近づいてくる演出ってよく見かける手法ですけど、なんだろう、今作においては一つの笑いどころになっておりますw

この物語に出てくる幽霊がね…前述の通り自己主張が激しすぎるんですね。
存在感じゃないんですよ、ワタシワタシ、幽霊幽霊って本人の自己アピールが激しいって言うか…『リング』の貞子や『呪怨』の白い子供ってそこにいるだけで存在感じゃないですか。
ガツガツ前に出てくるから、ホラーとして重要な霊的な怖さが薄れているように僕は感じました。
何か霊がするたびに笑ってしまって、ここでもホラーとバラエティーは紙一重を実感する次第でありますw

肝心なサスペンス要素ですけれど、まぁなかなか面白かったと思いますよ。
オチは開始間も無く想像出来てしまいましたがw
そこは物語を組み立てていく監督の腕でしょう。
予想通りのオチでも、ここはこうくるだろうなぁって場面で予想通りの展開が待っていても、しっかり観ちゃって監督の思うツボだろうなと思うと少し悔しいです。

全体としてよく練られた良作かなという印象。
ただね…役所広司が出てきた瞬間、大和ハウスのCMと全く演技が同じで笑えてしまうですよw
始まってすぐ「お、役所広司や…大和ハウスやwww」ってこれある意味致命的じゃないですかねえ?
大和ハウスのCMに出る前の作品だし、仕方ないんだけれども、大和ハウスwwwって笑えてしまったらホラー台無しw
それでもそんな大和ハウスを吹き飛ばすような熱演で、物語に引き込ませてくれる役所広司ってやっぱり凄い俳優なんだなって改めて感じる一作でありました。
ガッツリ怖いものが観たくて、大和ハウス耐性の無い方にはオススメしない一本となっておりますw