chanting an air of joyous bliss

普段の生活で見逃しがちな面白いことを書いていく
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アムロとウッソ

2007-06-26 21:05:40 | ガンダム
小説版Ζガンダムを読む限り、一年戦争終結後のアムロはあまり幸せな生活を送っていないようだ。
ホワイトベースの仲間達とは離れ離れになり、連邦軍に幽閉された状態で鬱屈した生活を送っている様子が、小説では描写されている。
ニュータイプが危険だと連邦政府から判断されたから、普通の人から隔離された生活を余儀なくされているのかもしれない。
しかし、アムロ自身、戦場で自らを成長させたものとしていまさら普通の人のように地味な生活に戻れず、戦場の中でしか自分の存在意義を見出せなくなっているのかもしれない。
一方、Vガンダムの主人公のウッソはアムロと同じようにニュータイプのガンダム使いとして周囲から一目置かれるようになるのだが、一貫して戦場での成長を拒否する。
ウッソ)泣いて大人になるなんて悲しすぎるじゃないですか!
Vガンダム 第47話 女たちの戦場より
(ウッソ)僕は嫌なんです。人殺しをしているところで成長するなんて・・・・
Vガンダム 第48話 消える命、咲く命より
ウッソはガンダム使いとして戦場に出る前に、シャクティと二人だけで一冬を越す経験をした。
カサレリアの厳しい冬をシャクティと二人だけで越した経験はウッソに生き残るための術、自分が生きていくための確固たる基盤を与えた。
生きるための確固たる基盤を持っていたからこそ、自分の意に沿わない、"人を殺すことの中で成長すること"を拒否できたにちがいない。
不思議なことに、Vガンダムの出てくる大人たちよりウッソのほうがよっぽど大人に見える。
それは、空虚なお題目にしがみつかないと生きていけない大人達に比べて、厳しい自然と対峙した者が持つゆるぎない強さをウッソは持っていたからだろう。
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