chanting an air of joyous bliss

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魏晋南北朝

2005-02-14 21:21:57 | 趣味
・梁の武帝の経済政策
"523年、武帝は通貨を全面的に鉄線に切り替えるという、きわめて大胆な政策を打ち出した・・・・(中略)・・・鉄貨ははじめのうちはプラスに作用したかもしれない。しかし鉄銭は民間でもいくらでも偽造できたため、530年に入ると鉄銭の価値は急速に下落した。・・(中略)・・貧富の差が激しくなり、"失業者"が激増した"(P270~P272より)


この現象って、いわゆる"スタグフレーション(不況下の物価上昇時)"ですよね。
スタグフレーションを治めるためには、"消費を押さえ(消費に対して増税)"、"生産への投資を増やす"ことが必要なのですが・・・・。
梁の時代の"消費者"は"貴族・商人・寺社"で、彼らは"皇帝"に対して強い影響力を持っていたから、"増税"は難しいだろうなぁ。

この経済政策の失敗で、この後、"江南"の地は"100年間"、混乱が続き、ついに"隋"によってことごとく制圧されてしまいました。
そういえば、どっかの国の首相は"構造改革、痛みに耐えよ!"なんてとぼけたことをいっていますが、梁の失敗からもわかるように、"経済政策の失敗"って、本当に"しゃれにならない"のですよ?

それから、最近、北朝鮮に対して"経済制裁を行え"という論調が高まっているらしいが・・・。
"経済制裁"で一番苦しむのは北朝鮮の"普通の人たち"。
もしかしたら"拉致被害者"餓死してまうかもよ?
そうなったら、本末転倒な結果になってしまうと思うのだけど
だから、私は"梁の武帝の政策"を取ることお勧めします。
つまり・・・・、
じゃんじゃん、北朝鮮に対して"投資"を行う。
んで、"景気が過熱"したころを見計らって、"偽金"をばらまく、と。
北朝鮮の技術力ではしょせん"偽金"を見抜くことはできないでしょう。
まさに、"6世紀の梁"の状態を再現させるわけです。
"経済政策"は国家を破壊するという意味では、"原子爆弾"より強烈な武器になりそうです。
しかも、"用いる国"は"一滴の血"も流さなくてすみますし。

"日本は核を持つべきだ"なんて寝ぼけたことをいっていないで、きちんと"経済学"を"発展"させるよう、経済学者へハッパをかけてください。>保守派の皆様
いざとなれば、"核"なんかより強力な武器になるのですから。
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