2024年6月2日、シンガポールのシャングリラホテルで開催された第21回シャングリラ対話サミットに、中国の国防大臣である董軍が出席した。(NHAC NGUYEN/AFP via Getty Images)
中国共産党(中共)の内部で国防大臣の地位が低下している現状において、習近平が軍事クーデターを警戒していることが指摘されており、その背景には軍と政治の間にある緊張が見えている。
ロケット軍による一連の事件をきっかけに、中共は国防大臣の政治的地位をこれまでにないほど低下させている。現在の国防大臣である董軍氏は、前任者が務めていた中央軍事委員会や国務院のメンバーとしての地位に就いていない。アメリカの軍事分析家たちは、習近平は軍氏が反体制派と結託し、自身の権力を脅かすことを懸念しているため、意図的に軍の地位を下げ、忠実な実行者にしようとしていると分析する。
2024年6月2日にシンガポールで開催された第21回シャングリラ対話サミットにおいて、中共の国防大臣である董軍氏が出席したことは、中共軍の指導体制に起こっている変化を示すものである。この会合を受けて、中共の国防大臣の政治的地位が低下しているという報道が世界的に注目を集めている。
- 国防大臣の政治的地位が過去最低に
- 軍全体の地位低下
- 習近平は軍と反対派の連携を危惧している
- 民心を掴めない政策が習近平に政権転覆のリスクをもたらす
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