
米国のジョージ・グラス駐日大使は、12日、自身のSNSアカウントで、南シナ海をめぐる中国の対応について強い批判を展開した。グラス大使は、米国が国連海洋法条約(UNCLOS)の締結国ではないものの、国際法を順守していると主張。一方で、中国はUNCLOSの批准国でありながら法を守っていないと指摘した。
グラス大使は、2016年7月に常設仲裁裁判所(PCA:Permanent Court of Arbitration)が下した南シナ海仲裁判決に言及した。この判決では、フィリピンが中国を相手に提起した問題について、中国が南シナ海で主張する領有権のほとんどに法的根拠がないと全会一致で判断された。中国はこの裁判に参加せず、判決も受け入れていない。
またグラス大使は、中国のこうした対応を「偽善」と表現し、この「偽善」にふさわしい中国のことわざがあるとして、「役人は放火しても許されるが、庶民は明かりをともすことさえ許されない」(只許州官放火,不許百姓点灯)を引用した。このことわざは、権力者が自らの行為には寛容である一方、一般市民には厳しい態度を取る二重基準を批判する意味合いを持つ。
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