
新型コロナウイルスのワクチンや治療薬の特許を一時的に放棄することを南アフリカとインドが世界貿易機関(WTO)で提案してから1年が経過したが、交渉は行き詰まっている。写真は、本部で会見するテドロス事務局長。2020年7月3日にジュネーブで撮影。(2021年 ロイター/Fabrice Coffrini/Pool via REUTERS)
- 高まる科学不信
こうした世界規模でシナリオをコントロールしようとする試みが進められたのは、いわゆる「科学的知見」や「公式見解」といったものに多くの人々が不信感を抱いている時期のことだった。新型コロナの流行時期において、人々はマスクの有効性や学校閉鎖の利点に関する情報に振り回された。
「安全で効果的な新型コロナワクチンがウイルスの蔓延を防ぐ」という誤った保証の下、多くの人々が仕事を諦めるかワクチンを打つかの選択に迫られ、その際にウイルスのリスクが考慮されることはなかった。子供たちは新型コロナの重症化リスクがほぼゼロであるにもかかわらず、カリフォルニア州などでは通学のためにワクチン接種を余儀なくされた。
企業や学校の閉鎖、さらにはロックダウンによる経済的、身体的、心理的被害は、当局がそれらの政策を中止した後も、ずっと続いている。
- 異論を封じる
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