写真は、2020 年 6 月 4 日、ビクトリア公園で天安門事件を追悼する香港市民が手に持っていた「事件の象徴となった戦車の前に 立ちはだかった男性」の写真(ANTHONY WALLACE/AFP via Getty Images)
駐中国イギリス大使館は6月4日、天安門事件について当時の様相を伝える中国官製紙を中国のSNSに投稿した。ネット検閲により20分足らずで投稿が削除されたという。他の欧州諸国の駐中国大使館も事件を想起させる投稿を行ったが多くは消されている。
英大使館は、天安門事件当日の様相を伝える共産党機関紙「人民日報」の一面をSNS「微博(ウェイボー)」に投稿したが、ネット検閲により削除された。「共産党内部において最も権威あるメディアでさえ事件当日の報道は検閲された」と指摘した。
人民日報の記事は多数の負傷者を受け入れた病院の状況を伝えており、被害の規模が窺える。中国当局は編集方針を批判し、編集者は懲役刑が下った。
天安門事件とは中国共産党が軍を動員し学生と市民を虐殺した事件。機密解除された英公文書によれば少なくとも1万人が犠牲となった。中国国内では事件の情報が厳しく規制され、学校教育でも扱うことが禁じられている。検索しても結果に表示されない。
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六四天安門事件、英大使館が当時の人民日報記事を投稿…わずか20分で削除
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