
西行の旅路では、玄奘は普通の人なら肉体的に耐えられないような危険を何百回も経験しましたが、彼はどのように乗り越えたのでしょうか?(TN / PIXTA)
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- 砂漠の妖鬼
広大な砂漠は見渡す限りで、境目が見えません。足元に積まれた馬の白骨や馬糞だけが、この先の道を示す玄奘の手がかりでした。
突然、百人ほどの一隊が砂漠を旅しているのが見えました。各人はラクダや馬に乗り、毛皮や毛織物を着ていて、旗と矛を持ち、移動したり止まったりしていました。遠くからはっきり見えましたが、近づいたら消えてしまいました。
もしかして兵士たちが追いかけてきたのか? それとも強盗なのだろうか? 玄奘が迷っていると、空から「恐れるな。恐れるな」という声が聞こえました。その声は玄奘の心を安定させました。後になって、これは妖鬼の幻影だったとわかりました。
- 烽火台を越える
- 馬に連れられた玄奘は野馬泉へ
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