転勤で全国を転々としていて「出身は?東京のどのあたり?」と聞かれるようこともあります。「江戸川区」とか答えてもわかってもらえないときなど,「東京の下町のほうです。」と答えたりしてました。
江戸川区は隅田川の川向う。坂道のないゼロメートル地帯のひらったいところで,厳密には下町と言っていいのかどうか。
というわけで,昨日はあいかわらずどこにも出かけない夏休みの一日。奥さんを車で美容院まで送迎で今回はフルコースで5時間はかかるとのこと。良い機会なので奥さんを美容院に下ろしてから,車を田端の駅前の駐車場に置いて,下町散歩としゃれ込むことにしました。
田端駅から美容院のある動坂までもどり,不忍通りではなくその裏道を上野まで歩くコースです。
知っていて歩いたわけではありませんが,通行量の少ないいっぴう通行の道。
しばらく行くとバス停のように「森鴎外記念館」という看板。
きょろきょろして見回して,どこにあるのだろう?と思ったら狭い道路を挟んで真後ろの建物でした。
予定外でしたが,もともと上野まで歩こうという以外予定はないので早速寄り道。
「観潮楼」という名前で森鴎外が半生を送った家の後だそうで,トップの写真のように今はビルの間からスカイツリー。明治の頃なら確かに海もみえたでしょう。
次はそこでの情報で夏目漱石の家へ。
「夏目漱石旧居跡(猫の家)」となっているのでここも記念館か何かあるのかと思っていましたが,この写真のとおりであとは何もありませんでした。
ここに来るまでにすでにお囃子や太鼓の音が聞こえていたのですが,たまたまこの日は次の目的地である根津神社のお祭り。
神社のお参りもなかなかの行列でした。
列に並んでお参りの順番を待つ間に後ろの能舞台ではお囃子と舞が始まり,あせる必要はないのですが音だけで振り向いても人だらけで何も見えないのがくやしい。
なんとか間に合って写真の納めることもできたので,根津神社からは裏道ではなく不忍通りに出てみました。
さすがに人は多く,そこら中で生ビールだのなんだの売っているし,通りはお神輿がにぎやかに通るのに歩道では祭り装束で座り込んで飲んでいる人多数。
「いかん,いかん。今日は車だ。」と自制してそのまま不忍の池を目指します。
弁天様でお参りして上野駅前着が午後3時。
予定の午後6時まではまだたっぷり余裕。あとは博物館にしようか美術館にしようかと上野公園を歩いているときに,「あと1時間くらいで終わりそう。」という奥さんからのメール。
ちょっと残念と思いつつも,美容院今ならお客さんほとんどいないという情報もあったので,自分でもカットしてもらうことにして電車で田端に戻って下町散歩は終了でした。