いまさら1年前に見たビデオの感想というのも何ですが,そのころは新作のビデオで,ただ暇つぶしになんとなくレンタルしたDVDです。「クリック」という映画なのですが,きっと知ってる人はいないだろうなあ。この文章のためにもう一度借りて見直すほどのものでもないので,記憶だけのあやふやな話になります。
主人公が手に入れた不思議なリモコン。何かでガミガミと文句を言う奥さんに向かって,何となく一時停止や早送りを押してみたら,効いちゃった,という物。
慣れてくると,家庭での奥さんの小言を早送りする程度から次第に会社でのトラブルなんかでも早送りせて都合の悪い部分は飛ばすようになってしまう。
で,気が付くとぶくぶくと太った老人になっていて,家庭は崩壊,会社もめちゃくちゃ,なんて結末だったと思います。映画なので,後悔してやり直すチャンスは与えられましたけど。
映画としては,まあまあ面白かったかな。
それよりも,なんとなく頭の片隅に残る内容で,それがずっと引っかかっていた,という感じともまた違っていたのですが,ようやくそれがだんだん形となって自分の中で咀嚼されてきたという感じです。
楽しい週末を過ごして,日曜の夜,大河ドラマを見る頃には(見てないけど),あーあ,また明日から仕事か。早く次の週末にならないかな。なんて思うことはありがちですよね。
あ,このことだ,と気が付いたのです。いやだなあ,早く次の週末にならないかなあ,なんて気持ちで月曜日から過ごして,ようやく金曜日になって,という過ごし方をしても次の週末は来るし,月曜日からやたら忙しくてあっという間に1週間が過ぎてしまう,なんて過ごし方もあるし。
月曜日の段階から早送りのボタンを押してしまうのって,今のところ休みよりも仕事の時間のほうが圧倒的に多いのだから,なんだか人生そのものの無駄遣いみたいですよね。
ようやくそれに気が付いて,日曜の夜も苦にはならなくなりました。
そうそう同じく50歳になってようやく気づいた処世術。
例えば仕事が忙しくて,土曜日も仕事,日曜日も仕事。そしてあたりまえのように月曜日から仕事。さあ,そんなときはどう考えましょう。うん,これは50歳になったということも重要なポイントかな。
どうせだんだんぼけてきて,昨日の晩御飯何食べた,と聞かれててもとっさには答えられない頭しか持っていないのですから,それを利用しない手はない。
月曜日の朝,さすがに疲れたなあ,と思ったときには,土曜日,日曜日,散々遊んでさすがに疲れがのこってしまったかな,と思えばいいんです。
過ぎてしまった昨日のこと,遊んでたって仕事でだって,関係なくて,今日はちょっと疲れがのこったかなという事実だけが大事だし,たいがいそんなときは週末に仕事したくらいで身体的な疲れが残るわけもなく,気分のものですから,このように考えれば全然問題はなくなります。(いや,なくなるはずです。)
と,唐突ですが先日自転車で坂を登りながらぼんやりと考えていた話題でした。
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