美と知

 美術・教育・成長するということを考える
( by HIGASHIURA Tetsuya )

野口彌太郎

2006年06月10日 | 勤務校所蔵美術作品紹介

   
野口彌太郎(1899年ー1976年)は東京本郷生まれ。父親の仕事の関係で1912年13歳のとき神戸に移住。1914年関西学院中学部(現関西学院高等部)に入学。この頃より絵を描き始め、絵画グループ弦月会に入って活動。1920年関西学院中学部卒業。1921年上京し、川端画学校に通い、藤島武二の指導を受ける。
1920年代に「二科会」に出品。
1929年代渡仏。グラン・ショミエール画塾に通う。サロン・ドートンヌに出品。
1933年帰国。「独立美術協会」に参加。林武、高畠達四郎とともに独立美術の「三羽ガラス」として、戦後の若い世代に、西欧文化を吸収したモダンかつ日本的なエスプリに溢れる明るい画面で、深く影響を与えた。
1952年日本大学芸術学部教授。
1962年林武、森芳雄、岡鹿之助、高畠達四郎、山口薫、鳥海青児らと「国際形象展」を組織。

独立美術協会展、国際形象展を中心に内外の多くの展覧会に出品。
1975年日本芸術院会員。

本校所蔵の「ニースのカーニバル」(F30号)は、1960年ごろの作品で、昭和の日本の洋画壇の中でも独特のモダン・スタイルを持ち、活躍した、野口彌太郎の代表作です。
軽妙な筆使いと、色彩の美しさが印象的な作品です。


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