今日もテクテク散歩…

―月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也―
                              芭蕉

春爛漫

2006-04-17 | Weblog
♪春は名のみの 風の寒さや…♪4月の半ば過ぎ新潟も11日に桜の開花宣言しました。17日の新潟県立鳥屋野潟公園の桜も満開です。満開の桜の下で開くお弁当はまた格別。

坂口安吾の『桜の森の満開の下』の書き出しに《桜の花が咲くと人々は酒をぶらさげたり団子をたべて花の下を歩いて絶景だの春ランマンだのと浮かれて陽気になりますが、これは嘘です。なぜ嘘かと申しますと…中略…これは江戸時代からの話で、大昔は桜の花の下は怖ろしいと思っても、絶景だなどとは誰も思いませんでした。……》と昔は桜は怖ろしいものだといい、さらに満開の桜は《桜の森の満開の下の秘密は誰にも分りません。…中略…頭上に花がありました。その下にひっそりと無限の虚空がみちていました。ひそひそと花が降ります。それだけのことです。外には何の秘密もないのでした》と安吾は桜を謎めいた花にしたのでした。
満開の桜も坂口安吾によれば虚空=孤独に見えるらしい。

やっぱり桜は日本を代表する花だ。遠くから眺める桜の森は美しいし、ひとつひとつの花びらは実に可憐だ。散り際のいい(?)桜吹雪も絵になる。

さて満開の桜を愛でながら花見酒しますか。花より団子。

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