今日もテクテク散歩…

―月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也―
                              芭蕉

信濃川

2006-02-27 | Weblog
新潟県庁展望回廊より日本海に注ぐ信濃川河口を望む

新潟もようやく春の息吹が感じられるようになった。。
新潟を代表する川といえば全長367kmを誇り、日本一の大河といわれる信濃川だろう。
信濃川の上流は信濃の国と言われた長野県の千曲川でその源流は甲武信ヶ岳だ。
新潟県に入ると谷川岳から流れてきた魚野川と合流し壮大な信濃川物語を繰り広げながら新潟市の日本海に流れ込んでゆく。
しかし信濃国の千曲川が越後国に入ると普通は越後に関係するか、らしい名前に変わるのになぜ信濃川なのだろうか?(例えば福島県を流れる阿賀川は新潟県に入ると間に『野』を入れて阿賀野川に名を変える)。答えは簡単明瞭!信濃の国から流れてくるから信濃川?(そんなこと はじめから分かってる!と声が聞こえそうだ)
越後人は太っ腹だから信濃の人に敬意を表して信濃川と名付けたと理解すれば、まぁーこれも一応筋が通る話になる。

写真で見る川幅は、そんなに古くない昔、今の倍はあった。写真左のほうは埋め立てられた場所が多い。同じ左側は関屋分水路で分断されて島状態になり通称『新潟島』という。また新潟島は新潟発祥の地でもある。(フランスはパリ発祥の地シテ島みたいものといっても過言ではない)
信濃川もご多分に漏れず洪水との戦いでもあった。関屋分水路・大河津分水路(構想から完成まで200年かかった)等を築き、水量調整などで日本海に流し込むことで洪水を防ぎました。

新潟市のど真ん中を流れる信濃川の河口一帯は堤防も整備され「やすらぎ堤(てい)」と呼ばれる市民憩いの場となりました。昔の土手の風景を知るものとして隔世の感がある。

信濃川に架かる新潟の大シンボルである萬代橋は平成16年7月に国の重要文化財(橋梁としては東京・日本橋に次いで二例目)に指定されました。

大江戸老舗めぐり

2006-02-24 | Weblog
新潟・大和デパートで大江戸老舗めぐりが開かれている。
民芸品から老舗の味めぐりまで江戸(東京)へ行かなくても満喫出来るデパートのイベントだが、平日でも結構な混み具合であった。

それに併設してデパート前のプロムナードでは

【湯島天神・白梅太鼓】

男性一人、女性五人が躍動感をみなぎらせ太鼓を打っている。
みんな若い!会場からは「イョー!」「日本一!」の掛け声が飛ぶ。
なんでも平安時代に時を告げる「時太鼓」として伝わり、もともとの『静』の打ち方に現代的な若々しい女性の躍動美溢れる『動』のリズム感を加えて復活させ、また和太鼓のすばらしを伝えるべくフランス・ドイツ・アメリカと海外でも活動しているとか。

今までにない、若い女性ばかり(男性は一人に限定)の躍動感溢れる和大鼓『白梅太鼓』を新潟に見ることができた。

ちなみに湯島天神は学問の神様・菅原道真公を祭り、受験生にとっては聖地。
ちょうど「梅まつり」。Webでみる梅は可憐だ。9割方白梅とか。

大江戸散歩もしてみたい気分ですネ。

春探し…

2006-02-19 | Weblog
久しぶりに朝からの柔らかい陽射しがまぶしい。
毎日々ダークグレーの空と雪ばかりの暮らしは気分もふさぐというものだ。
障子越しに入るやわらかい陽射しは気分を高揚とさせる。
ご近所をみれば申し合わせたように物干し台の洗濯物、あちらこちら車の洗車のはなざかり。太陽の恵みは素晴らしい。

春を探しに家を出た。
信濃川の河川敷に行ったが駐車場が満車(みんな春が待ちどうしくて河川敷に来たんだろうなー)。それでは、と、新潟県立鳥屋野潟公園へ車を走らせた。ここも満車状態。ようやく空きをみつける。
公園は子供連れの家族で一杯。子供は広い広場が一番。
雪に閉じ込められた開放感からか、走り回る子・凧揚げに嬉々としてる子、やはり子供は風に向かって元気に遊ぶのがよく似合う。

潟の周辺を歩いた。ウォーキングを楽しむ夫婦・春探しにカメラを構える年配の男性・お弁当をひろげている若き夫婦・ペットの犬を散歩させている人、そうそう犬も開放感?を満喫してはしゃいでいる、それぞれ、つかの間の暖かい一日を楽しんでいる。

公園のねこやなぎがしっかり芽吹いていた。春がすぐそこまできているような感。
「冬来たりなば 春遠からじ…」雪国・越後人(びと)には実感できる言葉だ。

明日の午前中までお日さまマーク。午後から曇りマーク。週間天気予報は雨マークはあるけど雪マークがすっかり消えている。さすがの冬将軍も衰えたり?三寒四温を繰り返しながら越後にもやがて春がやってくる。

冬 つかの間の夕日

2006-02-06 | Weblog
写真は1月の地元スーパー屋上駐車場から偶然撮った弥彦山・角田山(建物に隠れていますが)に沈む夕日ショットです。

とうとう越後・津南は積雪が4㍍16㌢を記録しました。
戦後三番目の積雪記録とか。
冬の風物詩にもなる雪ですが、また、そこに暮らす人々にとっては厳しい自然災害にもつながる雪でもあります。

しかし雪国の人々は雪を上手に利用する知恵もありました。例えば「かんずり」。新潟・妙高地方の香辛料である「かんずり」は秋口に塩漬けした唐辛子を一月半ばから真っ白に降り積もった雪原にまきます。なんで雪に撒くか?雪にさらすことでアクを取り辛さと甘さが加わるといいます。真っ白い雪原に撒かれた真っ赤な唐辛子のコントラストは見事な色合いです。
織物の町、十日町市・小千谷市の見事に染め上げた織物を「雪さらし」する風景も冬の美しい風物詩です。
また、スキー場、十日町・六日町の雪祭りは雪を逆手に観光にしました。
地元の新聞・新潟日報は毎年この時期、冬の生活詩・風物詩として必ずカラーで紹介しています。

それにしても、例年にない大雪でした。
立春も過ぎました。
春待ちしいこのごろです。