goo blog サービス終了のお知らせ 

徒然エニー ~テツ子風味~

カメラと共に東へ西へ
蒸機の魅力に心惹かれて
女子ながらうろりちょろりと線路脇に出没
なので内容が鉄分過多かも?

どこまでも続くレールの上へ…復活への第一歩

2010-01-29 | テツ子の部屋

先週撮影旅行に北海道を飛び出した折、
真岡鉄道の重連だけではなくこんな場面にも立ち会うことが出来ました

C61 20号機が整備され復活するという事は話に聞いて知っていたのですが
そのC61
20号機が置かれていた公園から車体を3分割して大宮工場へと移送される、
その搬出作業に(フェンスの外からですが)ぺったり密着することが出来ました
(お師匠、連れて行ってくれてありがとぉーーぅ

当たり前ですがこんな場面に立ち会うの、初めてです
日本に新たな復活蒸機が増える…なんと嬉しいコトでしょうか

場所は群馬県は伊勢崎、華蔵寺公園の遊園地、敷地内。
その遊園地でもうーんと端っこの方で遊具の隙間に押し込められるようにその機関車は佇んでいました

現役引退後、この公園で単なる足場となる切られたレールの上で眠りについて
そしてこの日が来るまで36年…この機関車には静かな時間が流れていたんでしょうね

それが今日は、違います。

巨大なクレーン車が2台、空へとのびやかにそのクレーンを誇らしげに伸ばしてます
そしてその傍らには遊具の隙間と隙間に芸術的なハンドルさばきで収められた
その巨体を受けとめる為に用意されたトレーラー
その合間をキビキビと動く、作業員の方達


早朝より大勢の報道陣、そしてマニアの方々
時間が経つにつれ地元の方と思しき人々も集まりだしてこの一大作業を見守ります

まずはテンダー部分、そしてボイラー、最後に足回りと、
それぞれの部位をクレーンで持ち上げ、そしてトレーラーに乗せて
夜中の搬出に備えて公園内の駐車場へと小移動
上のメインの画像はその小移動の作業中の場面です

私のブログとしてはかなり異例ですけど
この一枚だと作業の様子がわかりづらいので他の作業工程の写真もご紹介


こんな感じで釣り上げられて、そしてトレーラーの背中へと乗せられていきました


すべての搬出作業が終わって、がらんと空いた機関車の置かれていた敷地
もう、ここには戻ってこないんだね
機関車にとっては本当に嬉しい旅立ちだろうな
フェンスががっつりと邪魔して写真としてはホントに論外って感じの1枚なんですけれど…(^^;ゞ

この場所にじーっと静かに風雨に晒されながら眠りについていた機関車
それが36年もの年月を越えてまた火が入り、文字通り生き返ってどこまでも続く長いレールの上へと帰っていく…

足回りの車輪がクレーン車によって持ち上がった瞬間、不意にそんな事実に気がついて
そしたら不覚にも感動しちゃいまして、思わず涙がこぼれそうになりました


このC6120号機はどんな汽笛を聞かせて、そしてドラフト音を響かせて走ってきてくれるのか

現役時代は世代的に知らない私ではありますが
しかし、縁あってこうして復活の最初の場面に立ち会えた…

思い入れのある機関車となりそうです


元気に走り出したら、是非また会いに行くからね
たくさんの人の手の中で生まれ変わるのを待ってるよー

 

 

たくさんの方に写真をご紹介できたら…と、ランキングに参加しております
よろしければどれでも構いませんのポチっと応援よろしくお願いいたします

にほんブログ村 写真ブログへ  にほんブログ村 鉄道ブログへ  にほんブログ村 写真ブログ 乗り物写真へ  にほんブログ村 鉄道ブログ SL・蒸気機関車へ  にほんブログ村 鉄道ブログ 女性鉄道ファンへ


最新の画像もっと見る

4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
いいレポートだよん♪ (とおりすがりです)
2010-01-29 01:05:04
せっかくのフリーの日、付き合わせちゃってごめんね。
それどころか、いっぱい役に立つ働きをしてもらっちゃった。
ありがと♪

それにしても、C61 20。
コンディションが候補機の中でD51 70の次点だっただけに、
さすがにいい状態だったなぁ。
(でもまたまたナメクジだめじゃん!
ナメクジはエースの登場まであと少し待つしかないね)
ボイラを全とっかえすれば、たしかにすぐにでも走れそうな感じだったよ。
そのボイラだって、小煙管や大煙管が原型を留めてたくらいだから驚き♪
C57とは存在感がまるで違ってたC61だけど、
さすがに公園ではひっそりと景色の中に埋没してた。

テンダ、ボイラ、足回りに分けて吊り上げられて、
3台のトレーラに収容されていくC61 20。
壮観だったね!
また走れる喜びが今にも爆発しそうに思えたよ。
あと、個人的にはメカニカルストーカ(自動給炭装置ね)や
動力火格子(火室の下の灰を落とすとこね)の分解された姿を見て目が点♪

青森機関区時代、国鉄本社運転局車務課の機転で廃車にならず、
星が残ってたことから一転して宮崎機関区へ。
(この機転を利かせた張本人は、今でもある鉄道の超要職に就いてるよ)
おかげで、日豊本線でこのカマに奥羽本線以来の再会を果たした時には
けっこうな感涙ものだったんだけど、
この搬出日の二度目の再会は1972年夏以来だっただけに、
自分の中では実に劇的なものだったよ。
最後に見た宮崎機関区の構内で待機してる姿が
今フラッシュバックしてくるような思い。
...この夜の乾杯では泣いちゃったでしょ

返信する
ありがとう! (こがねっち)
2010-01-29 01:46:29
>お師匠♪
ごめんだなんてとんでもナッシングー
おかげでこんな凄い場面に最初から最後までぴっちり立ち会うことが出来たよ
何から何まで初めて見る作業ばっかりで…
そして早朝の内は一般の見学者よりも遥かに報道の取材の人が多かったから
慣れない雰囲気にちょっぴりドキマギしちゃったけれど…
そして確かに移動しないで殆ど同じ場所で立ちっぱなしっていう疲れは多少あったけど…
でも、それ以上に得る物が多くて
すっごくいい体験をさせてもらって感謝してる

それに私の方こそ単に連れてきてもらっただけじゃなくて
お師匠の役に立てたことが嬉しかったな
天気も良かったし、いい撮影日和だったし
うん、いい思い出の1日になった

だけども外からしか眺められない私がレポ出来るのは搬出の状況に関してまでで
SLの状態に関しては流石間近で見ることが出来たお師匠ならではw
興味深く読ませてもらったよ

36年もこの華蔵寺公園に置かれていたと聞いてどんな状態だったのかと思いきや
そうか、そんなにいい状態だったんだね
そしてこんな風に外でSLがバツンと分割される状態ってやっぱり珍しいんだー

でもって私が知りえない現役時代の話も…
ドラマが潜んでいたんだねぇ(^▽^)
お師匠にとってもこの日は劇的な再会の日となったんだね

とは言えその日の夜の乾杯は、この感動は感動として
それとはちょっと違う涙だったけどね

しょっぱいビールに生まれて初めて酔った
でもあのほろ苦さは一生忘れない味、思い出の味になったよ
返信する
貴重な記録。 (Joh)
2010-01-29 22:37:40
おお~っ!!!

これは貴重な記録が出来ましたね♪
こんなふうに搬出したのですね~!!!

私は搬出前の様子を撮影しに出かけてきました。
↓に写真を載せています。
http://plaza.rakuten.co.jp/kamiike3/diary/20100110/
返信する
いつもは (こがねっち)
2010-01-31 02:24:50
>Johさん
復活蒸気の走る姿ばかり追いかけている私ですが
思いがけずこんな場面に立ち会うことが出来て
珍しい物をいっぱい見る事が出来ました

SLが分割された姿にも「ほー」でしたが
遊園地の遊具を器用に…いや、神業的な鮮やかさですり抜けてきたトレーラーにも密かに感動(笑)
一大イベントでしたね

Johさんは搬出前にお出掛けされたんですね(^^)
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。