大相撲で13日目の日馬富士戦で左肩を負傷した新横綱の稀勢の里が14日目も本人の強い意志で出場する意向との報道がされている(正午30分時点)。師匠の田子の浦親方は「横綱の強い意志で判断した結果」としているが、ダメだというのが師匠の唯一の仕事ではないか。あの我慢強い稀勢の里が土俵下ですぐに立てなかったほどの痛みを伴う負傷だけに、1日で回復することはありえないのは映像を見た人は誰もが感じたはずだ。休場はやむなく、むしろ、しっかり治して今後につなげてほしいというのがファンの総意のはずだ。新横綱は横綱の責任と自分を見にくるお客さんに対してのサービスを考えてのことだろうが、やめたほうがいい。逆に言えば、あれほどの負傷で勝てるほど相撲は甘くなく、そんな状態で相撲をとるのは相撲に失礼であり、心だけで技体がなければ成立しないのが相撲道である。かつて貴乃花が武蔵丸戦で膝の負傷後も相撲をとり、小泉純一郎首相(当時)が「感動した」と内閣総理大臣杯を渡した姿は多くの人の心に刻まれているとはいえ、あの無茶な決断が相撲取りとしての寿命を短くしたのは明らかだ。
ただ、稀勢の里は先代の隆の里の指示には従っても、格下の隆の鶴親方(田子の浦親方)の声は聞かないのもしれない。こうなったら相撲界の長期的な人気を維持するためにも、保志親方(元横綱北勝海、八角理事長)や横綱審議委員、医師らがドクターストップをかけ、稀勢の里は「断腸の思いで出場を断念する」7という展開を期待する。
ただ、稀勢の里は先代の隆の里の指示には従っても、格下の隆の鶴親方(田子の浦親方)の声は聞かないのもしれない。こうなったら相撲界の長期的な人気を維持するためにも、保志親方(元横綱北勝海、八角理事長)や横綱審議委員、医師らがドクターストップをかけ、稀勢の里は「断腸の思いで出場を断念する」7という展開を期待する。