実際の歯のホワイトニングは、やってみないとその効果が分かりませんから、その辺の事情を説明され、ホワイトニングの施療計画が作られ、納得されて初めてホワイトニングが行なわれます。しかし歯のホワイトニングを行う場合は、必ず歯や口の中の状態を診断し、治療が行なわれます。また歯周病や歯石が溜まっていては、効果的な歯のホワイトニングの効果は期待できません。歯も顔や髪の毛のように、それぞれ個人差があって、歯のホワイトニングを行なってもその効果には、個人差が出てきます。
普通はこれらのプロセスは、歯科医師の診断やコンサルティングの中で、行なわれます。一般歯科医院で歯を白くするために行なわれる健康保険が対象とする治療は、虫歯などで汚れた歯に対して行なわれるだけで、歯全体に行なわれるホワイトニングは、健康保険の適用除外され、審美歯科治療といわれるものになります。歯のホワイトニングは、加齢や喫煙で黄ばんだり、黒ずんだりした歯を白くする、美容歯科の処置です。また加齢によっても歯のエナメル質や象牙質の比率が違ってきますから、自ずとホワイトニングにも限界があります。
通常の歯科治療と違って、歯の見た目をよくするという美容処置ですから、当然健康保険の適用は受けられません。このような個人差があるため、歯のホワイトニングを行なう前には、歯や口の中の健康状態を知れば、適切な治療を施す必要がありますが、場合によっては、神経のない歯の代りに、差し歯にしたり、詰め物などを変える必要があり、案外出費がかせんでしまいます。特に虫歯治療などで神経を抜かれた歯は、象牙質やエナメル質に栄養がいかない死んだ状態のため、ホワイトニングをしても効果がありません。歯のホワイトニング自体は、過酸化水素と過酸化尿素の薬剤を使って、それらの薬剤を歯の表面に塗り、光や熱で分解させて発生する酸素や活性酸素の働きで、歯を白くします。
病院の皮膚科と美容サロンとの違いのような差は無く、あくまで歯科医が行なう治療ですが、ホワイトニングの治療費には、内容料金ともに歯科医院によってマチマチです。ホワイトニングなどの専門の歯科クリニックでは、歯の治療だけでなく、歯並びの矯正やなども同時に検討されて、口元全体のケアを行なわれます。更に歯の表面には凹凸がありますから、PMCTと言われる歯科医師用の機器やフッ素入り研磨ジェルを使った歯のクリーニングを行なうことで、細菌の巣であるプラークや歯石、タバコのヤニなどを除去してホワイトニングの効果を上げるための準備をします。