goo blog サービス終了のお知らせ 

アラコー(around後期高齢者)の春秋

みっちゃん(昭和をともに生きた女たち)へのこひぶみ

ある恋の物語

2013年09月29日 | 友達
みっちゃん 
 55年、はんぱな時の流れではありません。その55年前の高校卒業以来会っていない友人から突然電話があり、旧交を温めることになったのはまだほんの数十日前のことです。同級生なので彼女も立派なおばあちゃん、しかし聞けば、ご主人が亡くなられて1年、やっと一番つらい日々を少し克服したころ、ある思い、初恋にまつわるやや華やいだ(アウトサイダーの無責任な感想ですが)思いにとりつかれるようになったそうです。

 昨年から、始めは体の不調があり、さらに周囲に不思議な出来事が次々とおこり、ふと、それらは遥か昔淡い初恋が敗れて別れた同級生(故人)が彼女に語りかけているように思えてならないのです。そのストレスを克服するために、唯一相談した相手はさらに彼女をあおるようなアドバイスをしたところから、彼女はいわゆるドツボにはいいたようで、さらにストレスを抱え込んでしまいました。
 
 60年前の高校生というのは、信じられないでしょうが、恋する人の手も握ったこともないというのが一般的(だと私は思います)どちらが振ったかふられたか定かではなく、さまざまな行き違いがあってその恋は成就しませんでした。その彼の霊が今になって彼女に語り掛けてくるという悩みの聞き手として、なぜか故郷を離れたことなく、60年1日のごとく定位置に棲む私が2番目に選ばれ(?)ました。それが前述の突然の電話です。

 困ったことに私はその手の話には最も不向きだったかもしれません。なにしろ私は霊界にはとんと理解がありません。霊というものは生きているものの“心”が作り上げる幻想だと信じてやまないのです。だから彼女の心があらゆる事象を彼と結び付けているとしか思えません
 しかしようやく、私の信念(?)を彼女におしつけることでは、決して彼女の心のケアにならないことを、みっちゃん、あなたに教わりました。大切なのは母親が子供を無条件に許すように、彼女の思いを全て受け入れて寄り添うこと、答えは聡明な彼女自身が必ずに引き出してくるか、すでに引き出しているに違いありません。

 、、、というわけで、鎮魂のために彼女と彼のゆかりの地へ、近いうちに一緒に行きましょうという話は、彼女一人で行くように薦めるつもりです。



 







水やり

2012年12月06日 | 友達
みっちゃん
記憶力の減退を言えばほんとうに情けなくなりますね。シルバー大学・大学院を卒業して4年が過ぎました。正確には3年9カ月4年前の今頃はSITA(シニアITアドバイザーの略)1級という資格を目指して結構真剣に取り組んでいました。

シルバー大学というのはご存じでしょうが、県の生涯教育で、大学と言い大学院と言い名前は大層ですが、卒業したといっても、経歴としては認められないつまりは年寄りの暇つぶしの場です。シニアITアドバイザーというのは高齢者を教える資格といえば資格ですが、これも履歴書に書けるレベルの資格ではありません。ワード、エクセルがいくらか使えるという程度のものです。

ところがN大学で通信教育にうつつを抜かしているこの4年間で「いくらか使える」というレベルが「いくらも使えない」レベルに落ちていることが、最近判明しがっかりしています。英語もそうだけど、知識というものはメンテナンスしていないと錆びついてしまうものですね。例えば“≦”の入力もインターネットで調べないと書けない始末です。

学びを離れて人づきあいもそんなところがありますね。「去る者日々に疎し」とは人づきあいも水やりを怠ると枯れていまうよという警句なのでしょうか?今日はスポーツクラブの友達と「イセエビ」を食べに高知に近い牟岐まで行ってきました。これも一種の水やり?

みっちゃん、”こひぶみ”は私の水やり、あなたとの仲が枯れてしまいませんように。

みっちゃんへのこひぶみ

2012年11月24日 | 友達
ブログの副題を「みっちゃんへのこひぶみ」とした。この「みっちゃん」とは特定の人物ではない。ひさちゃん、かずちゃんなど昭和世代に特徴的な名前の一つである。実際に今年5月、長年認知症に苦しんだ末、他界した姉も「みっちゃん」、花の種をたくさんまいて四季折々の花の苗を届けてくれるICT友達も「みっちゃん」、高校時代の3年間を陰のようにぴったり寄り添って過ごした親友も「みっっちゃん」、、、という具合である。つまり、みっちゃんとは最近よく聞かれる「みかちゃん」でも「みゆちゃん」でもなく、同じ世代を生きた女たちの総称である。

ではなぜ「こひぶみ」かというと、今更大学院へ行ってどうするの?という非難に対し、みっちゃんなら分かってくれるという思いこみが一つ、またみっちゃんなら時に褒めて励ましてくれるという甘えもある。それは決して裕福ではなかった青春時代からその後の高度成長時代をなりふり構わず「豊になる!」というシンプルな夢で目をくらませ、70歳になってやっと「夢」の正体をみつけつつある高齢者の、同士に対する信頼である。

今日受け取った‘ナショナル ジオグラフィック’ダイレクトメールのキャッチコピーは‘知の旅人よ漕ぎだそう’
旅に出る条件はただ一つ「旅にでたい」という意志だけ、行こうと思うひとは必ず行ける、確証のない自信と友達のエールだけ(かな)、みっちゃんに「こひぶみ」を書こうと思った次第である。

中島みゆきの「宙船(そらふね)」
その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて 喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな
その船は今どこに ふらふらと浮かんでいるのか その ...

行き倒れになるという危険性を忘れているおばあちゃんにはかっこよすぎるかも。