goo blog サービス終了のお知らせ 

emitanの心にうつりゆくもの

日常のこと、テレビドラマのことなどを中心に・・・

泣くな、はらちゃん 第9話

2013-03-16 23:53:56 | 2013冬ドラマ
第9話 「2人が選んだ結末」

はらちゃん(長瀬智也)達は、越前(麻生久美子)が仕事をしている間、かまぼこ工場の近くで遊ぶことにする。
そんな姿を見た田中(丸山隆平)は、越前と紺野清美(忽那汐里)に、自分が小さかった頃に好きだった物語の話をし、「そういう話の終わりは大抵元に戻るんです。僕らに大切な事を教えてくれたりとかして、彼らは去っていく。ずっと幸せに暮らしましたってのは、あんまりないって言うか、無理って言うか・・・たぶん僕らにとっての世界がここであるように、彼らにとっての世界は別にあって、彼らにとっての幸せは・・・」と話すが、越前の寂しそうな表情を見て話を止める。
清美は田中を呼び出し、なぜそういうことを言うのか問いただすと、田中は「越前さんや清美さんが悲しい思いをするのは嫌だなと思ったからですよ。だって越前さんも清美さんも、はらちゃんやマキヒロ君の事、何か本気みたいだから。片思いも辛いですけど、一番辛いのは両思いの人が離れなきゃならないって事じゃないですか。そんな二人の姿見ているの、僕だって辛いですもん」と話す。
はらちゃん達は、工場の周りで遊んでいた子供たちに、サッカーと徒競走を教えてもらう。
そんな中、パートリーダー・矢口百合子(薬師丸ひろ子)が工場を辞めて町を出て行くと知った越前は、百合子を探しに工場を飛び出して走り出す。
走っている越前を見たはらちゃん達は、徒競走をしていると思って一緒に走り出し、越前に怒られる。
百合子を探しに走っていたと知ったユキ姉(奥貫薫)は「放っときな。アイツはさぁ、私たちを殺したんだよ」と言うが、はらちゃんが「それは違います。百合子さんは、越前さんの神様、つまり“神様”の神様なんです。百合子さんは私たちのお母さん、私たちを生んでくれたんです」と言うと、ユキ姉は「しょうがないなぁ。すぐ逃げるんだよ、あの人は。ダメな神様なんだ。世話が焼けるよ、ホントに」と言って、一緒に百合子探しに協力する。
百合子を見つけ、ユキ姉は「あなたには、私たちを作り出した責任があるのよ。“神様”の神様なんだから。逃げないでよ、ちゃんと見届けなさいよ、私たちの事!」と言い放つ。
そして「誰が許さないって言ったのよ。私はあなたが神様で幸せだったわよ。居酒屋だけじゃなくていろんな場所を描いてくれたし、漫画の絵だってずっと上手だったし、同じ事ばっかりじゃなくて色んなこと喋れたし、色んな服だって着れたしさ。好きだったわよ、あなたが作る世界。もうそこに戻れないのは分かっているから。今の神様は越前さんだからね」と言葉を掛ける。
すると“笑いおじさん”(甲本雅裕)が「今の神様をよろしく頼むよ」と、マキヒロ(賀来賢人)が「頼りないんですよね、雑なんですよ色々」と、あっくん(清水優)が「そうなんです、広がりがないって言うか」と口々に百合子に言うため、百合子は町に残ることになる。
その晩、百合子は越前に「私のはさぁ、クオリティが高すぎて、だからこっちが追い詰められちまった。ゆるいくらいでちょうどいいんだよ、世界は。不満があるくらいの方がさ」と言い、続けて「大丈夫?不安なんでしょ、このままはらちゃん達をこの世界に留めておくの。あんなに真っ直ぐで汚れていないのに、変わってしまうかもしれないもんね。この世界の現実に染まって。人はハッピーエンドの後も生き続けていかなきゃならないから。大変なのは、ハッピーエンドの後なのにね」と話す。
翌日、はらちゃん達は海岸に落ちていたボールを蹴って遊ぶが、ボールが遠くに飛んでしまい、若者の男の頭にぶつかってしまう。
男たちが言う言葉の意味が分からずに質問してばかりのはらちゃん達に、男たちは腹を立て、はらちゃん達を殴ったり蹴ったりし始める。
騒ぎを聞いた越前や田中たちは止めに入るが、男が越前も殴ったため、はらちゃんは顔色を変え、男たちを夢中で殴り始めてしまう。
そんなはらちゃんの姿を見た越前は、涙を流しながら「はらちゃん、ごめんなさい。こんな世界でごめんなさい」と言って必死ではらちゃんを止め、我に返ったはらちゃんは呆然としてしまう。
はらちゃんは「痛いです・・・心がとても痛いです。越前さん、どうか私を嫌いにならないでください」と消え入るような声で言うため、越前は「なるわけないです!」と強く言う。
すると漫画のキャラクター達は「別の世界ってのは、あるんだろうな~って考えている位が楽しいのかもな」「不満はどこにいてもあるんだろうしな」と言って口々に漫画の世界に帰りたいと言い始めるが、はらちゃんは「私は・・・私は・・・」と言うしかできずに涙を流す。
その姿を見た越前は、漫画のノートに巻かれたビニールテープを外し、「はらちゃん、私たちは両思いです。ほら、泣くな、はらちゃん!」と言ってはらちゃんを励まし、漫画のノートを開いて、キャラクター達を漫画の世界へ帰す。
家に帰った越前は、母・秀子(白石加代子)と弟・ひろし(菅田将暉)に「冴えない娘・お姉ちゃんでごめんね」と謝った後、自分の部屋に戻り、ノートを開いて漫画を描きだす。
そして自分の姿をノートに描いた後、ノートを閉じ、「お願い!」と唱えてノートを開く。
越前は漫画の世界に着き、みんなに「来ちゃいました!」と言って微笑む。
ユキ姉から「いいの?」と尋ねられた越前は「はい、だって子供の頃から、漫画の世界の中ではらちゃん達とずっと一緒だったらいいのにって思ってたし。あの世界は元々好きじゃないんです」と答え、「はらちゃん!ずっと一緒にいましょうね」と声を掛けると、はらちゃんは「はい!」と答え、一粒の涙を流し・・・


というような内容でした。

いやーーー!!
何回私は泣いてしまっただろうか・・・という位、久しぶりにドラマ1話の中で何度も泣いてしまいました

まず、ユキ姉が百合子さんを許した場面。
はらちゃんの「越前さんの神様、つまり“神様”の神様なんです。百合子さんは私たちのお母さん」というセリフにまず「上手い!!」と思いましたが、
ユキ姉の「逃げないでよ、ちゃんと見届けなさいよ、私たちの事!」「好きだったわよ、あなたが作る世界」でホロッときて、
でも、越前の描く世界を、さりげなくダメ出ししているセリフで笑い、
「もうそこに戻れないのは分かっているから。今の神様は越前さんだからね」でホロッときて・・・。
もう、素晴らしいセリフの数々でした。

そして、はらちゃん達が殴られて、はらちゃんがボコボコに殴る場面。
キューッと胸が締め付けられて、私も越前さんと同じく「こんな世界でごめんなさい!」と思って泣いちゃいました。
この世界、良い人ばかりじゃないんですよね・・・残念ながら。
良い人で埋め尽くされれば良いのですが・・・でも、そういう私も良い人という訳でもないし。。。
そんな人間のモヤモヤしたところが、すごくこの場面で現れていました。

一番号泣してしまったのは、越前がノートを開いた場面でした。
セリフがほとんど無い中で、あの部屋にいた登場人物全員の表情が、本当に何とも言えない位の切なさが漂っていて・・・。
さっきリピートした時も泣いてしまったし、今も思い出しただけで切なくなってきました

脚本と演出は言うまでもなく本当に素晴らしいのですが、キャストも本当に心がこもっていて、全てにおいてこのドラマは素晴らしいなぁ~と改めて思った次第です

切ない場面も多いけど、ちゃんと笑いも随所に取っているのも素晴らしい!!です。
上にも書きましたが、越前さんの漫画批判の場面もそうですが、
越前さん、足遅すぎ!(笑)
走るシーンも、各キャラクターが細かい所まで表現しながら走っていて、走っている姿を見ているだけで笑えるというか(笑)
長瀬君が「少々顔作りすぎじゃない?」と思う場面が何か所かあるくらいで(笑)、本当に面白いです。

あとは越前さんのお母さんが、さりげなく良い味を出していて、これもまた楽しいです。
はらちゃんが、漫画から飛び出たキャラクターっていうことを知っていたんですね~。

来週は最終回。
越前さんは漫画の世界に行ってしまいましたが・・・。
今日のラストの、はらちゃんの一筋の涙も気になります。

終わってしまうのはとても寂しいのですが、どういう結末になるのか、とても楽しみです!
いやぁ・・・回を増すごとに、脚本が素晴らしいなぁと思っている今日この頃です。
「シナリオBOOK」、今度本屋で探してみようかな。

※これまでの感想
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話
※公式HP(こちら
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夜行観覧車 第9話 | トップ | 世界選手権2013 男子フリー... »

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちわ~ (きこり)
2013-03-17 11:15:23
私も、書きながら何度も泣いてしまいました。
でも、笑ったり、ほっとできる場面もあって、作りも本当にうまいなぁ~って思います。
はらちゃん達がこの世界にやってきて、喜びを知って、そして悲しみも苦しみも知ってしまって、それでも、向こうに帰る決断をしてしまった流れが、本当に自然で、切なくて・・・
はらちゃんたちに「ごめんなさい、こんな世界で」と泣きながら謝る越前さんがたまらなかったわ~
最終回、どんな結末を岡田さんが魅せてくれるのか、楽しみだけど・・・きっとまた涙が止まらないんだろうなぁ・・(`;ω;´)
返信する
>きこりさんへ (emi)
2013-03-17 19:27:15
きこりさん、コメントありがとうございます!

いつもホロッとくるのですが、今回は本当に涙、涙でしたね
>向こうに帰る決断をしてしまった流れが、本当に自然で、切なくて・・・
おっしゃる通り、まさに「自然」でしたよね。
切なすぎて、やっぱり今も涙が出てしまいます

でも、切ない場面ばかりでなく笑う場面も多くて、こんなに緩急が絶妙なドラマが、しかもオリジナル脚本で観ることができて、本当に凄いなぁと思うこの頃です。
結末、どうなるんでしょうね。
涙の場面はやはりあるとは思うのですが、きっとジーンとした安心できる涙に変わるはず!と思っています!!
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。