emitanの心にうつりゆくもの

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ダンダリン・労働基準監督官 第4話

2013-10-28 16:07:58 | 2013秋ドラマ
第4話 「学生絶望!?内定切り企業に唸れ」

スポーツ用品店「大鷹スポーツ」は業績不振に陥り、社長・大鷹伸一(金田明夫)と人事部長・山形幸男(阿南健治)は採用した学生4人の内定を取り消すが、労務相談契約を結んでいる社会保険労務士・胡桃沢(風間俊介)から「学生に対して就職の内定を出し、労働契約が締結された段階で、それを会社が取り消すことは解雇と同じです。安易な内定取り消しは、法的責任を問われますよ。そんなことが世間にバレたら、あっという間にブラック企業扱いされますよ。まぁ、こちらから切るのはよろしくないですが、内定者の方から自発的に内定を辞退というのならどうでしょうね?」とアドバイスを受ける。
西東京労働基準監督署の段田凛(竹内結子)と南三条(松坂桃李)が外勤していると、一日20軒の商店の前で社歌を歌うノルマを課された大鷹スポーツの就職内定者たちを見かける。
段田は「学生相手の研修にノルマがあるんですか?研修まで実施しておきながら会社が一方的に内定を取り消すというのは解雇とみなされます。解雇予告期間も設けられず、予告手当も支払われていないとすれば、それは労働基準法違反という事になります」と、内定者の一人・真田佑美(志田未来)に声を掛ける。
署に戻った段田は、大鷹スポーツに法律違反(違法な内定切り)の可能性があると労災課課長・土手山(北村一輝)に訴えるが、土手山は取り合わない。
小宮(トリンドル玲奈)は、土手山を巧みに誘導して大鷹スポーツの指導に行かせることに成功するが、土手山と段田と南三条は大鷹スポーツの玄関口で胡桃沢と鉢合わせとなり、胡桃沢から「企業としては即戦力が必要です。鍛えてふるいに掛けたいと思うことは当然のことじゃないですか?内定者研修で挫折してしまうような人材は、会社に入ってすぐ辞めてしまう人材とも言える訳ですから」と言われる。
土手山は、段田に署へ帰るように告げて、南三条と二人で人事部長と面会するが、成果は得られなかった。
段田は、署に帰る途中に真田と連絡を取って呼び出し、内定者研修が1週間前に急に決まった事、例年は入社直前の3月に行われている事、4人が内定取り消しになった事、その4人は解雇予告や解雇手当の支給は受けていないだろうという事を聞く。
そんな中、真田は人事部長に呼び出されて「会社に必要なのは、何よりも強い心なんだよ。恥ずかしいだとか、こんな研修に意味があるんだろうかとか、そんなことをすぐに考えるようでは、いい会社員にはなれないんだ。そういう人は今のうちに辞めてくれた方が、お互いのためにいい。ところで君は商品開発部希望だったね?それは無理だね。労働基準監督署に何の相談をしたのか知らないけど、会社の内情をペラペラ話すような人に、新商品の開発なんか任せられる訳がない。研修の内容だって、立派な企業の秘密なんだよ。内定者が複数ならば犯人探しも大変だったろうが、他の人は既に内定を辞退している。君が内定を辞退したいというなら止めないよ」と言われてしまう。
真田は、商店前で社歌を歌う研修を一人で再開し、その姿を帰宅途中の段田と南三条が目撃して声を掛けるが、真田から人事部長とのやり取りを聞いた段田は「その人事部長のやろうとしていることは、労働基準法104条違反です。労働者に対して解雇やその他不利益な取り扱いをしてはならないと法律には明記されているんです」と話すが、真田は「もう放っておいてください。私は就職したいんです」と言って去っていく。
翌朝、段田は胡桃沢の働く事務所の入ったビルのロビーに行き、胡桃沢の事務所代表・相葉博美(賀来千香子)に「大鷹スポーツの内定者研修の事は、相葉社労士事務所としてのアドバイスですか?それとも胡桃沢さんの独断で?」と尋ねると、相葉は「企業と労働者、社会にとってより大切なのはどちらかしら?大事なのは企業が潰れないこと。企業があればこそ、雇用があり、景気も支えられる。いくら労働者の権利を守っても、結果的にそれで企業が潰れてしまったら、何にもならないでしょ?」と話す。
段田が「企業が潰れるのは経営者の責任です。そのしわ寄せを一般社員や契約社員、あるいは内定の学生たちに持っていくことは許されません」と反論すると、相葉は「あなたのそういう正義感、素敵だと思うわ」と言い残して去っていく。
定例会議で、段田は大鷹スポーツの再調査を提案し、「監督官に申告した労働者を不利益に取り扱うことを禁止した104条2項の違反は絶対に許せません。それを黙認してしまえば、労働者は監督官に助けを求めることが出来なくなってしまいます。あの研修の目的は、露骨な内定切りです」と主張する。
そして、真田に対して不利益な扱いをされた事実を聴取する事、内定切りされた学生が違法な解雇手続きをされていたかを確認する事、今年の内定者研修が明らかに例年とは違うということの証言を過去3年間研修について社員から聴き取る事など、一つ一つ証拠を押さえるべきだと話すと、みんな反対するが、所長・真鍋(佐野史郎)の鶴の一声で再調査が決定する。
人海戦術で大鷹スポーツの退職者を中心に聞き込み調査を行い、それを聞いた胡桃沢は顔色を変え、社長と人事部長に「まず社長は人事部に『内定切りは指示していない』これはいいですね?あの時、私も一緒にいました。社長は『困った』と言っただけで、具体的な指示は何もしていません。これは非常に重要な事です。今回の内定切りと内定者研修は、人事部長が社長の苦境を助けるために独断で行ったことです。そうですね?労基がこの程度の問題にここまで労力を割いてくるとは予想外でした。しかし、こういう状況になった以上、まず守るべきは会社です。会社の苦境を知って、人事部長は悪い意味で気を利かせてしまった。社長はその事実を今まで知らなかった。労基からの問い合わせでその事実を知ったので、速やかに内定者研修の改善を指示し、学生たちに自発的に謝罪をした。これが事実です。まぁ、業界紙には敢えて情報を流し、美談として書いてもらうことにしましょう」と話す。
帰社した胡桃沢は、相葉から「聞いたわよ、大鷹スポーツの事。私たち社労士は、企業の存続を第一に考えなさい。内定切りなんて方法は、節約できる人件費に比べて問題になった時のリスクが大きすぎる。下手をしたら、そういうスキャンダルの方が会社を潰してしまう事もあるのよ」と忠告する。
大鷹スポーツは、内定者と内定取り消し者と労基を呼び、社長は、学生たちを再内定した事、採用後の配属について精一杯の配慮する事を告げ、人事部長は「反省をしております」と言って暗い顔で頭を下げる。
そんな人事部長の姿を見た段田は部屋を飛び出し、泣きながら南三条に「悔しくないんですか?私たちは労働者の味方なら、あの人事部長も救わなければいけないんじゃないんですか?全ての責任を一人に押し付けられました!」と言って・・・


というような内容でした。

胡桃沢・・・爽やかな顔をしていながら、かなり悪徳な感じですね
少しクセがあるだけかな?と思っていたのですが・・・
あんなに若くして(公式HPでは27歳の設定)、あそこまで悪知恵を駆使していくというのは、過去に何かあったのかなぁ??

「内定切り」という言葉は、時々ニュース等で耳にしていたのですが、こういう感じで法律に守られていて、こういう盲点があるんだ・・・ということが分かって、勉強になりました
私も、新卒で就職活動をした時は、バブルがはじけて就職難になった時だったので、同級生との話の中で「研修がキツイ」という話はあちこち聞かれました・・・(数か月で辞めちゃった人、数人いたなぁ)。
私が就職した所で行かされた現場研修(?)は、退職させる目的という訳では無かったけど、周りの人に後から「そんなキツイ研修を受けた人、あまりいないかも」と言われました
脱走したいと思ったけど何とか持ちこたえて乗り切りました。
法律系の学部出身だったので、いくつか「法律違反で訴えれるんじゃ?」と思う事もあったけど、やはり就職活動が厳しかったことを思い出して「ここで辞める訳にはいかない」と思いとどまり・・・。
ドラマでの真田と似たような心境だったなぁ~と、ふと思い出しました。

ドラマで相葉が言っていた「大事なのは企業が潰れないこと」という言葉は、分からないでもないけど、「半沢直樹」で大和田常務が言っていた事とほとんど一緒だなぁ、と思わず思ってしまいました(未だに「半沢直樹」が抜けきらない私 笑)

土手山課長、だんだん酷いキャラになってきているように思うのですが・・・。
私生活に左右されてあんなに職場でキレまくっている上司、嫌だなぁ。
まぁ、あそこまでじゃないけど、「感情の起伏が激しい人」、そして「その矛先が向けられやすい人」という方は、チラホラ出会います。。。
そんな土手山の機嫌を取る方法を段田に一生懸命教えようとする同僚たち=小宮(トリンドル玲奈)、温田(水橋研二)、田中正一(大倉孝二)の姿が面白いというか、私もこっちの側の人間に近いので、何となく分かります(笑)
結局そんなに上手くはいかないけどね

土手山のキャラが濃くなり過ぎて、段田が普通の人に見え始めてきたような気がするのが少し気になるのですが、
今のところまだ楽しめている、といった感じです。
もう少し真面目な話(「こういう事例は法律違反です」という小話等)も知りたいな~とは思いますけどね。

※先週、急用が入り、感想を書くのが遅れて、しかも順不同で申し訳ありません
この次は「東京バンドワゴン」の感想を書き、その後で「リーガルハイ」を書こうと思っています。

※これまでの感想
 第1話 第2話 第3話
※公式HP(こちら
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