政治になんて関わりたくない (2)
(2013/07/17 11:11)
日曜日は仕事なので期日前投票に行ってきた。
いろいろ悩んだけれど、今回は前々から一択だなと思っていた政党と、その候補に投票してきた。はっきり言えば、支持したい政党がないっていうのが本音なのだけど、消去法というか(あまりいい方法ではないけれど)、有利だと予想されている自民党に野党としてものが言えるのはどの政党か(たとえば、原発事故の前から、津波による電源喪失の危険性に言及していたのはどの政党かっていうと...)。どの政党が躍進することが現政権に対するメッセージになるのか。そう考えると、俺としては、どんなに考えても一択なんだな、今は。もう一回繰り返すけど、「今」は。
音楽家の言葉と、政治の言葉は違う。これは俺の持論なんだけど、表現の言葉は、実際的な場所から吐かれないから力を持つんだよね。「人間なんて皆、愚かでしょう」と言える(様々な喩えで)のは文学(広い意味で)であって、政治家が民衆に向かって放つ言葉とは違う。と僕は思っている。だからこそ、音楽や文学や表現一般は魅力的だし、チカラがあると思っている。
三宅洋平のスピーチは感動的だし、腑に落ちる言葉がたくさんあって、本当に心に響いた。俺は「みんなが変わらないとでしょう?」ということだと受け取った。だから、本当に良く考えてみた。彼を支持しているミュージシャンは実際に多いんだと思う。彼のやっていることは、とても意義のあることだしね。俺たちに変革を求める、素晴らしい言葉を鳴らしている。だから、ちょっと言いにくいんだけどさ、まあ、ちゃんと書こうと思う。俺は共産党とその候補者に投票しました。
最初に書いた通り、かなり消極的な選択なのだけどね。共産党のすべてを支持しているわけでは、もちろん、ない。共産党?なんか嫌じゃない?って気持ち、あるよ、俺。ソ連とか中国とか、そういうとこから連なってるネガティブなイメージ、普通に(多分、俺ら世代に共通だと思うけど)持ってる(それとは違う!って書いてあったけど...)。党員でもないしね。
あと、どこに投票したのか、別に普通に言いあえて、そういうのが人格攻撃などにならない社会を俺は求めるよ。
いよいよ「気持ち悪い!」とか言われて(もう言われているけれど)、俺の音楽が忌避されるならば、それも仕方ないかな。実際、こんなこと書くの、面倒だし怖いよ。誰もしてないじゃん?まわりを見回しても。見かけたことないもん。「◯◯党に今回は投票しましたー!」とか言ってるミュージシャン。そんなんでリスナーや仕事が減ったらたまらんものね。笑。
そして、この日記は支持を促す目的で書いているわけではない。何度も言うけど、自分で考えて欲しい。ただ、「政治になんて関わりあいたくない」という日記が、誤読されているように感じたので(そういう要素は俺が用意したものだけど)、ちゃんと自分のことを表明しておきたいなと思ったの。選挙に出てまで「俺はこうだ!」と言っているひとがいて、それに俺は感動したわけだから、まあ、俺もさ、俺のことちゃんと書いておこうかなって思った。馬鹿にされるならば、正しく馬鹿にされたいの。消去法だなんて、自分の無知や不勉強を晒しているようなものだという自戒も、もちろんあるから。
つうことで、みんな投票に行くべきだよ。で、投票して終わりではなくて、ちゃんと話すべきだと思うよ。オープンなものにしていかなきゃ。そうやって、変わるべきは、俺たちだと思うよ。