先週の水曜日、
実家の母を、東京駅まで見送った帰り道・・・
かねてより気にかかっていた
奥村土牛さんの描かれた富士山と桜の花が見たくなり
雨の降る坂道を歩いて、山種美術館にて開催中の
『特別展 富士山世界文化遺産登録記念「富士の桜と春の花」』(5月11日まで)
に行ってまいりました。
たくさんの画家の描いた富士山が、並んでいる中で
奥村土牛作の、雪を頂いた富士山・・・
雲間から、青いお姿を見せている富士山・・・
その前に立ち
さわやかな色合いを目にして、なぜでしょうか
不意に、涙がにじんできました。
絵の中に込められたものが、そうさせたのか?
観ている私の中にある…何ものかが、そうさせたのでしょうか?
続いて、桜を描いた作品が、並ぶ中
やはり、奥村土牛さんが、何度か色々な季節を通して吉野を訪れて
88歳で描かれたという「吉野」の桜の風景は、
とてもやさしい、やわらかな色合いが広がっています。
添えられた作者の言葉には、
「華やかと言うよりも気高く寂しい山であることを知った。」とあります。
その絵から受ける、さやさしい色合いの印象と
画家に見えている風景の中の「寂しさ」というお気持ちが
すぐにつながらず、不思議に思えてなりませんでした。
けれど・・・目を閉じてみれば、
いつしか美しい花は散りゆき、葉桜となり
紅葉したのち、また葉も散ってゆく・・・
その移ろいゆく風景も、その中に描かれているからなのかもしれませんね。
メモ:ふと「寂しさ」という言葉を想い出し…
真っ先に浮かんだのが、子どもの頃に
一枚札として覚えた百人一首でした。
【百人一首講座】
むらさめの露もまだひぬまきの葉に 霧立のぼる秋の夕暮
寂蓮法師
【長岡京小倉山荘】より
ogurasansou.co.jp/site/hyakunin/…
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