・スクワランSqualane すくわらん
深海(300m~1,000m)産のあい鮫、へらつの鮫、ビロード鮫の不ケン化物(石鹸にならずにエーテルに溶ける成分)を含み、多くのスクワラン(炭化水素)が存在している。 スクワレンの比重は0.86(0.8638~0.8990)とかなり低いので、軽い脂成分を大きな肝臓にタップリ持つ事によって、深海性のサメは浮力を確保していると考えられている。
スクアレン・スクワレンSqualene(淡黄色)を化学的に安定させたのがスクアラン・スクワランSqualane(無色透明)となる。さめ肝油85~90%、オリーブ油0.5%、そのほかぬか油、酵母にも存在する。健康食品として、多くを輸入(フィリピン)している。深海ザメの体重の25%にも当る肝臓に含む肝油中に含む不飽和炭化水素でそのスクアレン(炭化水素Hydrocarbon:酸素の影響を受けやすく不安定)が、多いがこれは食用には適さない。
一般に魚類の油は、時間がたつと空気、紫外線によって変質しやすく過酸化脂質となって、それを使用すると肌を刺激してトラブルの原因を作ってしまう。精製することによって変質しにくく肌にやさしく、安心して利用できる。黄色の肝油を精製脱臭、透明で、臭い、不純物、汚染物質を含まず味などチェックされたスクワレンに水素を添加し、飽和炭化水素という、より安定した成分にしたものがスクワランとなる。スクワレンは、人体のさまざまな組織の中に存在し、特に、皮膚と脂肪組織に多く見られる。
このことからスクワランは、皮膚への浸透性が高く優れた殺菌力を有している。更に酸素補給を高めて新陳代謝を促し肌の潤いを保つ。細胞を蘇生、活性化させることから肝疾患に効果をもたらし、酸素を十分に取りこんで新陳代謝を促す作用は、発ガン抑制にも有効であることが臨床実験で証明している。また化粧品の乳液、クリーム、口紅、スキンケア用品の保湿成分として広く配合し用いている。
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