・コレステロールCholesterol これすてろーる
1785年に人の胆石より見出し、1814年にシュベールによってギリシャ語でchole(胆汁)sterol(固体)と名づけられている。植物中にはほとんど含まず動物油脂中に存在する。100g中で多く含むものにファグラ650mg、鶏肝臓370mg、全卵420mg(卵黄1400mg、卵白微量)、豚肝臓250mg、牛肝臓240mgなどがある。水、酸、アルカリに不溶、エステル(アルコールと有機酸[脂肪酸、酢酸など]の酸と結合し水が除かれた化合物)、遊離した状態で肝臓、副腎、脳神経組織に多く含み、肝臓と組織間を移動している。体内では、酢酸より主に肝臓で合成する。食事からのコレステロール摂取の状態によって合成を調整し合成、分解が一定の値に保たれるが過度な摂取が続くことにより調整が間に合わなくなると血中コレステロール値の上昇がみられる。
ステロイドホルモン(副腎皮質ホルモン、性ホルモン)、細胞膜、胆汁酸、ビタミンDの合成に関与する。分解されると胆汁中で排泄する。人体の血中コレステロール正常基準値は、2002年より180~239mg/dlに改正した。
高値は、動脈硬化の原因としているが基準値以下では、脳内出血、ぼけ、ウツ、腸閉塞、がんの危険性を指摘している。食物繊維がコレステロールの吸収を阻害、飽和脂肪酸が血中コレステロールを上昇を促し、不飽和脂肪酸は分解を促進し低下させる。
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