・食用ほおずき しょくようほおずき
平成になって日本に入ってきた食用ホオズキは、フランスやイタリアで盛んに食べられているフルーティな味わいの果実です。町おこしとして北海道では由仁町や江別市、美幌町などで 北海道産の食用ほおずきは、甘酸っぱくてトマトのような味わいがあります。
食用ほおずきは、日本では明治時代に入ってきたと言われ、愛知、静岡などで栽培がありましたが、新しいフルーツとして人気が出てきたため、秋田県上小阿仁(かみこあに)村や北海道士別(しべつ)、由仁(ゆに)町は、地域おこしの目玉として取り組んできました。
オレンジ色で8月中旬から収穫し北海道では10月が収穫のピークになります。 雪のない地域では翌年の3月頃まで収穫されます。ナス科ホオズキ属で原産地は中南米で糖度は12~15度で一般に果物類では10%以上の甘さがあると 「 おいしい 」 と感じますので甘味は充分にあります。
秋田県上小阿仁村(かみこあにむら)では 1998年頃から食用ホオズキの栽培に取り組み、今では特産として安定した生産を行っています。「恋どろぼう」というブランドもこの地方です。
◇鬼灯・酸漿Chinese lantern plant ほおずき
ナス科、東南アジア原産。多年草で草丈は60~80cm位になる。日本各地で開花時期にあわせ「ほおずき市」が開催されている。
淡い黄色の目だたない花を6-7月頃に咲かせ花後に六角状の萼(がく)が発達して果実を包み赤い袋状となる。熟すとオレンジ色になる。
観賞用、仏事用で飾り花、鉢植えやドライフラワーなどに、果実はホオズキ人形や中身を取り除いて音を鳴らす子供の遊びにも使われていた。
ショクヨウホオズキ (Physalis pruinosa) は甘酸っぱく食用にヨーロッパでは古くから栽培している。
日本では、1990年代から北海道、東北、信州の各地で特産品として栽培しストロベリートマトとし出荷している。秋口を旬として袋が茶褐色に変わり中の実が直径2cm~3cmで黄色くなる。
一般には毒性及び苦みがあるが食用や薬用としても用い、多用すると腹痛や堕胎することがある。漢方で全草を酸漿、根は酸漿根(さんしょうこん)、果実を挂金灯(けいきんとう)という生薬名でナス科植物に多い全草に微量のアルカロイドが含まれる。
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