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[匂い袋]食生活について語ろう

2020年06月07日 | 美容ダイエット

匂い袋Scent bag においぶくろ
 上質な白檀の香りなどを使った甘く繊細な香りが匂い袋から漂います。匂い袋は、香りを発する香料を刻んで詰めた布袋のことです。
奈良時代の美術工芸品が貯蔵してある正倉院の宝物のなかには、今日の匂い袋の原型というエ衣香(えびこう)、薬玉(くすだま)、訶梨勒(かりろく)が残されています。
エ衣香は、香の名前で白檀(別名で栴檀せんだん)の葉や樹皮を臼でひき、ふるいにかけたりして作られ白檀・沈香・丁香などの練り香ともいわれています。薫香、 衣防虫に用いたようです。
訶梨勒は、本来インド産で25m程に成長するシクンシ科のミロバランの植物でその実は 芳香があって優れた薬効があるといわれます。 正倉院には鑑真和尚が持ち帰ったと言われ納められています。

平安時代に宮廷人の身だしなみとして空薫(そらだき)やえび香、文章に香を焚(た)き染(し)めるなどの習慣が広まっています。その後に香料を袋などに入れて現代の香水のよう に身につけたり、室内に掛けて邪鬼を払う薬玉(くすだま:奈良時代)としても使うようになりました。
次第に金襴(きんらん)、錦(にしき)などの高級織物の小さな袋の中に、丁子、じゃ香、白檀(びゃくだん)などの香料を入れたものに変化していきました。主として腰提げ、懐中物あるいは衣服の間に入れています。元来はくす玉としての邪鬼を払うために用いていたものです。 


最近では香り袋のことを紗詩衣(サシェ:Sachet)として、香りのついた薄型の小袋にしているのもあるようです。紗は、訓読みで、ウスギヌといい薄い柔らかな布に包まれた香りは、甘く繊細な香りがします。
白檀をはじめ、他にも様々な生薬系香料を調合し香りが楽しめます。

匂い袋に使われている材料として、主なものは種類は白檀をベースに、龍脳(りゅうのう)・丁子・桂皮・山奈(さんな)・甘松(かんしょ)・大茴香(だいういきょ)・カッ香・栂(つが)・安息香などの天然の原料を調合してあります。

白檀:ビャクダン科、別名を栴檀(せんだん)といい心材は香気が高く、匂袋の中ではベースの香りとして多く用いています。主成分 のテルペン類のサンタロールsantalolには防虫作用があります。

龍脳:フタバガキ科、ボルネオールBorneolの芳香性でし薫香(くんこう)料や防虫に用いています。

丁子:フトモモ科、クローブCloveともいいスパイシーなバニラに似た甘味、芳香があり甘い菓子、料理の両方に香辛料として薬用、香料として抗菌、鎮痛、健胃、育毛に利用、香料とし化粧品にも使われています。

桂皮:クスノキ科、シナモンでスパイシーな爽やかなあまみのある芳香があります。芳香剤、防虫に使われます。

山奈(さんな):ショウガ科、かすかに生姜とカンファー(樟脳)をあわせたような香りが特徴です。カレーの着色料として、衣類の防虫としてよく使われます。 

甘松(かんしょ):オミナエシ科、香りが強く草木の根・茎が古くから香料として用いられ、また、健胃剤としても用いています。

大茴香:シキミ科、八角Star aniseでういきょう、アニスに似た甘いよい香りと、かすかな辛味、苦味があります。

カッ香:南アジア原産のシソ科の多年性草木で葉より芳香を発しています。刻んだり粉末にして、調合香によく用いられます。

栂(つが):マツ科、、モミの木に似ていますが枝は弱く下にたれ葉は先端が垂れ少し割れています。松林の香りがして刻んで匂い袋の材料ともなります。

安息香:エゴノキ科、静菌作用があることから古くより保存料として用いられています。バニラのような甘い香りがします。

他にも沈香(じんこう)、薫陸(くんろく)、パチョリPatchouli、貝甲香(かいこうか)、茴香(ういきょう)などがあり、食材の香辛料として使われているものも数多くあります。
薬効があり、防虫効果も有で匂い袋は、お好みで材料をアレンジして、じめじめした雨季に、特に汗ばむ夏季に身につけたり、部屋に掛けたりするのもいいでしょう。タンスやカバンにさり気なく入れておくのもよいですね。

 

 

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