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1980年以前の中学に家庭科、未必修の男性諸氏に医療従事者を含め必要かも。

[線香] 食生活について語ろう

2020年07月12日 | 美容ダイエット

・線香Incense せんこう
  新暦のお盆は、7月13日~16日です。
農村地帯では農作業の関係でひと月遅れでお盆が行われることが多かったこともあり旧のお盆(月遅れのお盆)は8月13日~16日です。
この季節に線香をたく機会が多いと思います。線香には、漢方薬としても使われている種類のものがほとんどで、アロマセラピー効果もあります。
お線香は、どのような経緯により使われているのか探ってみることにしました。

 線香は古代インドで古くから細い竹に香料の粉末を塗りつけた竹芯香(ちくしんこう)、竹ひご線香、竹枝香といい宗教的に使用しており、香と同時期に始まったといわれます。
日本への線香の伝来は室町時代の16世紀半ば(天正年間)に中国(明)から伝来し17世紀半ばころから国産できるようになったという記述があります。
天然香料は、昔も今もほとんどが世界各地からの輸入品であり多くは中国・東南アジア諸国、中にはアラブ諸国・アフリカからも運ばれています。動物性のものも一部ありますが、中心は植物性香料でハーブやスパイス、漢方薬として身近に親しんでいるものも数多くあります。
仏教では、お香のかおりは汚れや悪霊から仏の身を守り浄化、邪気をはらい心身を清浄にするものといわれています。仏教において人が亡くなり霊から仏になるまでの49日間を「中有ちゅうう」「中陰ちゅういん」ともいい、この間は「香煙こうえん」を食して仏になると説いています。
線香の原料には植物性、動物性のものや、人為的に作られた香料があります。それらの原料を調合し、練り合わせて製造します。
基材として用いられるのは粘着性の高いタブ粉で、線香は基材の結着剤に、種類から匂い線香と杉線香に大別しています。杉線香は杉の葉を粉末にしノリを加えて練り、線状にし乾燥させたもので、香りには劣りますが安価でヤニにより大量の煙を出し外での墓参や宗教的に煙を受ける場合などに用います。
匂い線香は香りは無く粘着性の高いタブ粉として椨(たぶ)の木を粉末にしたものに、香、香木を練り合わせて棒状に加工し、燃焼時間により長さや太さを調整し作られています。近年の住居環境により、煙が少なく香りを抑えた線香が増加傾向にあります。 
線香によく使われる材料にはタブ・白檀・スギ・沈香(じんこう) ・麝香・丁子香・甲香(貝甲香)・桂皮・安息香(あんそくこう)・薫陸(くんろく:樹脂)・ヨモギ・ショウブ・バラの花・ラベンダーなどです。 
現在では線香の全国生産量のうち、70%を淡路市(兵庫県)占め、日光市(栃木県)は杉線香の生産量は日本一ですが、近年は半分以上が中国・東南アジアからの輸入品で占められています。 
火災防止に電気線香の販売もあります。

渦巻き線香は、葬儀から49日(満中陰まんちゅういん)の間、香煙を絶やさないために考えられたものもあり、その系統は主に関西地区にて用いられていましたが近年全国的に普及しています。燃焼時間は約12時間で、線香の長さは直線にすると約20cm以上にもなります。

焼香のしきたりは線香の移入より随分以前、7世紀半ばに蘇我蝦夷が行った記述が日本書紀にみられています。使用する香木・香料の数によって、三種香・五種香・七種香・九種香などと呼ばれます。

 お香そのものは、飛鳥時代(552年、593年頃~645年、701年頃)の(595年・538年・552年の説も)に香木の沈香樹(じんこうじゅ)の木片が淡路島へ漂着し漁師が流れついた流木を燃やしたところ、強い芳香を放ち香りがたちこめたので、帝に献上したという伝承を日本書紀に記しています。
 奈良時代(710年~794年)に唐の鑑真和上が来日して仏典と共に香を持ち込み配合の技術などを伝えられました。 
平安時代(794年~1192年)、 各種の香料を練り合わせて作る薫物(たきもの)の衣香(えこう)、空薫物(そらだきもの)、仏事に使う名香(みょうごう)の三つの薫物に文化が貴族の間で行われています。室町時代では六国五味(りっこくごみ)という沈香の分類基準を設け香道が確立しています。


お盆の起源
中国から日本に始めてこの仏事から伝わったのは飛鳥時代、
推古4年(606年)朝廷の行事として飛鳥寺で行われたのが最初といわれています。
お盆は正しくは盂蘭盆会(うらぼんえ)といって「仏説盂蘭盆経」という経典がもとになっています。盂蘭盆会とはサンスクリット語のウランバナを音訳した言葉です。
お釈迦様の弟子の目連が餓鬼道に落ち亡き母親を助けようとお釈迦様に相談し諸仏衆僧を供養しなさいと言われ、目連がその教えに従い、母親は極楽往生がとげられたという伝説がお盆の起源といいます。
盆踊りは、日本の伝統文化において「舞」と「踊り」は区別しています。舞は水平方向に静かに旋回する運動を中心に構成し、これは神様を持て成すためです。踊りは、垂直方向に激しく飛び跳ねる運動が中心で、その目的は魂を鎮めるためです。
ゆえにお正月には舞いが、お盆には踊りがおこなわれるのです。
お盆というのは日本独特の行事です。日本では古来から死者の霊がこの世に戻ってくると信じられてきた時期が7月半ばの盂蘭盆会時期と重なって、先祖の霊を家に迎え、お供え、読経など供養をしてあの世へ帰すという行事として定着したようです。

 

現代では核家族化して蝋燭(ろうそく)をともし、線香に火をつけることは、家屋の気密化、火災の防止上、難しくなってきました。時代ともに先祖を祭る、形式は変化していますが、先祖を敬う気持ちだけは大切にしたいものです。

お香は匂い袋などで飛鳥時代より行われていたようでしたが意外と線香そのもののが、日本に伝わったのは、室町時代でした。

 

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